晴耕雨ログ

晴れの国の片田舎で暮らす自然派おばさん
畑仕事に生甲斐感じながらゆるゆる歩む農婆の人生

タラの芽

2009-04-18 22:48:46 | Weblog
 筍、ワラビ、フキ、季節の山菜を使った炊き込みご飯が美味しい春の食卓です。
 野にはタラの芽も出て懐かしく舅を思い出します。
”三年疼きは天ぷらにしよう”と山から亡き舅が持ち帰ったのですが、嫁いで来たばかりの若い嫁の私は”そりゃなんですかぁー”でした。
この時に三年疼きはタラの芽のことだと知ったのでした。
 知らない事ばかりの嫁はタラの芽も知らず、料理の腕もなく言われるまま天ぷらにしたのですが、今思えば、カラリと上品な揚げ物などできるはずもなく丸々と衣を着たタラの芽の天ぷらを並べたと思われます。
それでも一生懸命でありましたからだれも何も言わず”ごちそうさま”であったと思い出されます。
 不思議とわが家では姑よりも舅から料理にあれこれと指導要項がだされタラの芽に限らず、うなぎの肝の取り扱い、蛸の料理法、土用のドジョウ汁・・・舅はなかなかの料理人でした。
 知らない事を教えてくれた良き舅でした。
 そんな舅との料理は毎日ではないので結構楽しく嫌いではなかったのです。
この頃、歳のせいかだんだんあの頃の舅に似てきた夫です。
料理人に口出し多く・・・しかし、夫の指導要項は不思議と右から左に素通りであります。
 なにしろ主婦歴も永くなりましたからあの頃の私とは違い”う~ん、もーぅそんな事~”と心の中で、謙虚さも何処へやら

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