亥年も残り少なくなりました。
「これだけ済ませて仕事納めとしよう。」と昨日の爺婆は休眠に入るぶどうの葉を落としてやりました。
来年の仕事始めでもよかったんだけど・・・もうひと頑張りということだね。
余力を活かして果樹栽培を本業とするため、爺の早期退職からはや16年となるわけだ。通常の定年退職ならば毎日が日曜日で居られるかもしれないが我が家は希望通りの専業農家となったわけだ。
こうして仕事がひと区切りした時、爺婆たちは「よくやった」と口にはしないが心の声をつぶやいていたんだと思う。
果実を育むという役割を終えた枯葉をすべて落としたところで爺がぽつりとつぶやいた。
「これがあって今がある・・・」
「この木のお蔭で子どもを学校にやり、新居を構えることもできた」具体的にこう続けると婆だってしみじみ思い出されることが多すぎる。(*´ω`*)
亡き父が当時30歳と25歳だった若夫婦には渡されたバトンは正直重すぎたよ。何といっても2足の草鞋だったんもんね。
葉を落としたぶどうの室内はぐんと明るく陽が射している。また新しい年を迎え春の芽吹きから何度目かのスタートが始まる。
年中忙しい果樹栽培に取り組むわけだ。。仕事には厳しさも楽しみもあるが元気で働けることが心底うれしいと思える農婆です。(*^^)v
今年も猛進した爺さまは来年は年男。まさに独楽鼠のように動いてきたが来年こそは無理せず爺婆の歩みで進みます。
< ひと言に心はハナマル年の暮れ >