爺婆のぶどう栽培も余所眼には片手間に見えていたかもしれないがそれなりに40年ほどの歴史を積んだよ。
収益を上げるためには時代に合った栽培品目を選ぶことも必要だし、古くなり生産効率の悪い樹は思いきって植えなおし更新することにもなる。
せっかくの温室という施設を空き家にしてしまうのはもったいないからね。
そんな空きスペースに農婆の切なる願いで<クイーンニーナ>という大粒で赤くて美しいぶどうを植えることにした。もはや果樹栽培も爺婆にとっては余生を楽しむのが目的となりつつある。
ここにきてやっと婆さまが意見できるようになったわけだ。今まで爺さまがすべて取り仕切っておりました。従うばかりの婆さまでしたわ。(´ω`*)
しかし、植え付けたクイーンニーナは一向に芽吹くことなく気をもんでいた農婆でした。
若々しくしっかりとした新芽を出したクイーンニーナに「やっと会えたね」と胸キュンの農婆です。
< 六十路きて胸もときめく農婆かな >