難しいことはわかりませんが。

実は、主夫からアルバイトに成長しました。

鴨川ホルモー&ホルモー六景 / 万城目学

2024年12月05日 16時09分01秒 | 
鴨川ホルモー&ホルモー六景を11年ぶり3度目の読了を果たしました。

万城目学さんのデビュー作ということでしたが、デビュー作とは思えないほど素晴らしい作品です。
京都の4大学が10人づつ1人100匹のオニを使って競技するというどうでもいい物語でしたが、言葉のチョイスがことごとく琴線に触れました。それと例え話が面白いのも特徴的です。くどい時もありますが。レナウンの曲わかる人いますか?あの曲に合わせて尻を振り振り、想像しただけで笑いがこみ上げてきます。
出てくる地名なども著者が書くとなぜか魅力的に映るのが不思議です。グーグルマップで検索して辿ってみたくなるほど。
今まで溜めていたアイデアなどを、この小説に全てぶち込んだ、そんな渾身の作だと思います。

主人公の安倍が早良京子に恋をしたが、早良は芦屋にゾッコンで、2人は付き合い始めるが、芦屋は元カノに少しだけ未練があり、早良は安倍を使って芦屋に嫉妬させるという自己中。三角関係のもつれから4大学で争っていた競技はルール変更の末1大学2チームに分裂させ8チームで争うことになる。

ホルモー六景では芦屋の元カノや、安倍に恋する楠木、安倍の親友高村の恋人、他1、ここまでが鴨川ホルモーと直接関係し、残りの二景は彼らを現在とすると過去の人が主役です。なんせ京都で1000年も続いてる競技だそうですから。
東京でもホルモーが行われてたというのは、個人的にはいらなかったです。
最後の6景を読む限り、高村が告白したのではなく、逆に告白されたのが自然のような気がします。





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