11年ぶり2度目。
本当は「永遠の仔」を読んでたんですが、上巻200ページくらいでつまらなすぎて投げ出しました。
過去に読んだ天童荒太の「悼む人」を思い出し、自分として高評価だったので読み直したんですが・・・
なぜかこれで天童荒太とは合わないことが発覚してしまいました。
11年前と比べかなり評価が落ちたのに驚きました。
面白くない。
死がベースなので面白いわけはないのですが、読むのに体力を奪われる感じがし、11年前と比べそこまで体力がなかったのかもしれません。もしくは、以前は私の読んだ少ない本の中の一冊だったから面白く感じたけど、少し増えた中で比べるとそれほど面白くないのかな?
10年以上も経てば感受性も変わるだろうし、死への考え方もより身近に思うのも理由かもしれません。
今後この本を読まないように自分へのメモ。
フリーの雑誌記者、主人公の母、夫殺しの若い女性、この3人の視点で主人公坂築静人が語られる。
エグイ記者は最期は静人のよき理解者みたいになり、母は最期まで我を通し、若い女性は静人と愛し合った後、もう一人の坂築静人となり、静人とは別々に回る。
なんだかどの方に対しても理解に苦しんだ。
主人公自身が死者を悼むわりに、亡くなりそうな母とは向き合わないのに矛盾を感じるし、説明がない。
ただ、今思ったのは、この両親からなら坂築静人は生まれそう。
あとがきを読むとなんだか悪く書けなくなるが、どうにもこの本は二度と手にすることはないでしょう。
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