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壊れたニッポンを治す為の処方箋#3:12月28日の日経「川重の架空取引 40年続く」の問題の本質

2025年01月26日 12時48分18秒 | 社会全般
12月28日の日経に「川重の架空取引 40年続く」と云うタイトルの記事があった。これは26日に在った「自衛隊への金品提供問題」の後続記事であるが、何故この様な事が行われ続けてきたのか、考えて見たい。それは防衛費をケチって来た事が原因だと推測している。

この記事には、「自衛隊と防衛産業の癒着体質を浮き彫りにした。」とあるが、これは正しい批判だろうか?

生活費を受け取っている自衛官は、潜水艦乗組員との事であるが、この記事にはこの17億円ものお金の使い道は、「資金をプールして自衛官に渡す生活費の購入や接待費などに充てていた」とある。そして、「潜水艦内部の責任者が乗組員らの要望を踏まえて必要な物品リストを作り、川崎重工側に渡していた。」「艦内で使うモーターや整備作業に必要な工具、冷蔵庫、炊飯器といった物品のほか、ゲーム機といった私的な物品もあった。」とある。

この記事のタイトルだけを見ると分からないだろうが、この記事の中身には幸い状況を詳しく書いている。この記事から分かる様に、渡している物品は、賄賂を目的としているのではなく、これらは自衛官の活動に必要なモノのみであって、本来であれば自衛隊が購入し、現場に提供すべき物品である。実際、記事ひは”生活費”と書かれているが、この言葉に注意を払う必要がある。

”艦内で使うモーターや整備作業に必要な工具”については艦内活動に必要なモノであり、誰も異論を唱えないだろう。そして”冷蔵庫、炊飯器”も艦内で生活する上で必須のモノである。

一部の人は”ゲーム機”を私的なモノと考えるかもしれないが、外部との接触を断っている潜水艦の中での数少ない娯楽として、”ゲーム機”も必須のアイテムだろう。

昨今、海上自衛隊のなり手が減っていると聞く。その理由は、一旦海上にでると、スマホなどの個人の通信機器が使えなくなり、自衛官が嫌がっているとの事である。ましてや潜水艦は長期間海の中に潜ったままであり、一番過酷な任務である。また自衛隊全般に云える事なのだが、トイレットペーパーも自分で調達する必要があると聞いた事もある。その自衛官に対して、適切な対応をしてこなかった自衛隊、そして元を辿れば、お金を渋って来た財務省、そして政治家の問題である。

多分この記事は、日本の国力(今回は国防力)を弱体化させたいリベラル&左翼活動家が仕掛けた記事であろう。大変残念でならない。
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