スローライフ~子どもと楽しむスローな時間

4人の子ども達と楽しむ自然な暮らし。子供達は、自然の中で生きる力をつけています。
日々の暮らしの様子を夫婦で綴ります。

「菜種からできる油」の話し

2010-02-13 09:29:41 | 日記
先日、生活クラブ生協主催の生産者交流会に行ってきました。
友人7人と乗り合わせ、車で約一時間の、八戸まで。

米澤製油の安田大三さんが
市販の菜種油と、米澤製油の菜種油の製法の違いを説明してくれました。

市販の油には、菜種油、コーン油、オリーブオイル、グレープシードオイル、
ごま油、エゴマ油、紅花油、大豆油、米油など、いろいろな種類の油があります。

そのうち、油分の少ない大豆、米油と、
油分の多い菜種油、コーン油、ごま油・・・その他
とは、製法が違います。

菜種油は、                      大豆油は、油分が少ないので 
①圧搾・・・一番搾り
 (原材料に40%油分があるとして、         いきなり②の行程で原油となる
  その1/2が絞りかすに油分が残る)

②抽出ヘキサン使用(ノルマンヘキサン)・・・二番絞り
 (化学溶剤で絞りかすから抽出する)

③菜種油・・・原油
 (一番搾りと、二番絞りを混合)

④リン酸水使用・・・脱ガム
 (絞っただけの菜種油には黒いリン脂質が含まれていて、これがあると、油が泡立つ
  ので、リン脂質を取り除く)

⑤苛性ソーダ・・・脱酸
 (有機酸を取り除くのに、苛性ソーダを入れて石けんにしてしまう・・・中和する)

⑥活性白土使用(硫酸を白土に振りかける)・・・脱色
 (硫酸を白土にふりかける事で、多孔質になり、油の色をより吸着してくれる)

⑦電熱加熱式、高圧蒸気式・・・脱臭
 (カネミ油事件では、この行程でPCBを使用していたため、PCBが油に混入し、問題になった)
  
⑧クエン酸、シリコーン添加・・・冷却
 (シリコンは、消泡剤、酸化防止剤の意味もある)

⑨チェックフィルター・・・濾過

⑩サラダ油、天ぷら油・・・製品

これだけの添加物を使用して出来た油は、果たして無害と言えるのだろうか?
これって、食べていい物?

米澤製油では、化学溶剤、遺伝子組み換え原料を使わず、作っているとのこと。
焙煎、圧搾、湯洗い、電熱加熱式脱臭、濾過それだけです。

これを聞いたら、スーパーに並んでいる市販のサラダ油なんて、
買えません。

「自分が食べたいと思う物を作る」そういう事にこだわり、
いい物を作り続ける生産者を応援したいと思います。

知ることは大事だと思います。

知ったら、今まで知らずに使っていた物が、
どんな物か分かります。
大切な子供達や家族に、より安全で安心な物を食べさせたいと
思います。

守ってあげられるのは、買い物をする私達なのですから・・・。

確かに価格は、スーパーに並んでいる物より高いかも知れない。

でも、不健康な物を身体に入れ続け、病院のお世話になるより、
価格は高いかも知れないけれど、安全な物を食べ続け、健康を保つ方が、
実は安上がりなんではないだろうか?

市販の安い丸大豆醤油なんていうのも、
原料の9割は、ノルマンヘキサン抽出した絞りかすを使っている、
ということも話していました。

油だけに限らず、調味料だけでも、素性の分かる、いい物を使いたい物です。

ちなみに、米澤製油さんの油は、生活クラブ生協さんで購入できるようです。

菜種油には、オレイン酸60%、リノール酸20%、リノレン酸8~10%含んでおり、
オレイン酸は悪玉コレステロールだけを下げる効果があるそうです。

オレイン酸を多く含むと言う点では、オリーブオイルも優れていますが、
日本の風土、食に合う物として、菜種油が最適なのではないでしょうか。

エゴマ油やフラックスオイルは、リノレン酸を多く含み、
血液をさらさらにする効果があるが、油自体、酸化しやすく、
加熱しないでドレッシングにしたりしてとるのがいいようです。







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