十和田市が5月21日、28日に日帰りでの岩手県野田村への被災地支援ボランティアを募集すると聞き、応募して21日に行ってきました。先着35人ということでしたが、当日は市の職員も含め45人でした。定員を超える応募があったということです。
野田村へは、震災直後から、弘前市の市民ボランティアや、弘前大学、北海道教育大学岩見沢校などが入って災害復旧支援を行ってきました。そのような報道を聞いた十和田市長が、十和田市からも支援ボランティアを送りたいということで野田村と連絡をとって調整をして、今回の派遣が実現したそうです。20代から60代まで幅広い年齢の方々がいました。
バスで2時間半ほどで野田村役場へ。役場へ着く直前まで、ごく普通の風景で、田植えをしている人たちもいました。
役場から海の方を見ると風景が一変します。
震災前は、家しか見えなかったのが、今は海岸沿いの国道が見えます。役場を境にして、役場の後方には建物がありますが、前方にはほとんど何もありませんでした。
がれきの撤去はかなり進んでいるようですが、よく見ると色々な生活用品や細かな建物の残骸などが散乱し、土砂に埋もれています。最後は人の手で取り除くしかありません。そういう意味ではまだまだ人手が必要なのだと思います。
役場となりにボランティアセンターがあり、今日行う作業の振り分けなどをしていました。よくみると、そこで働いているのは青森県内の市町村の社会福祉協議会の人でした。聞いてみると、ここには、盛岡、二戸、青森県などから数名ずつ1週間交代くらいで来ていて、ボランティアをして欲しい人とボランティアをしたい人とのコーディネートをしているそうです。この辺はだいぶシステムができあがっているなあと感じました。
私達は、仮設トイレの清掃と側溝の泥上げに分かれ作業に入りました。私は側溝の泥上げに。
泥上げといっても、全ての側溝は海の砂、石、建築材の破片、生活用品などで埋まり、スコップはささっていきません。つるはしでくだきながら、スコップであげるという作業をひたすら繰り返しました。
それでも今回片付いた側溝はほんの一部。再びこの土地で生活ができるようになるまでにはまだまだ時間と人手が必要です。
昼になると役場玄関前でボランティアを支援する炊き出しのボランティアの人達がいました。おいしい温かいうどんとパンを提供してくれました。色々な支え合いで成り立っていて、色々な支援の方法があるんだなあと実感しました。ありがとうございました。
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