父親を楽しもう

NPO法人ファザーリングジャパンの安藤哲也氏の講演会に行ってきました。
タイトルは、

　　　「父親を楽しもう！　～パパ力をアップして男性も人生を楽しむ方法～」。

最近は、イクメン（育児をするメンズ）、カジメン（家事をするメンズ）なんて言葉も
あるようです。

安藤さんは、さあ、すすんで家事をしよう、とか、子供の面倒をみよう、とか
言ってるわけではなくて、それらはあくまでツールであって、仕事中心、自分中心の
働き方や生活を見直して、子供や家族と主体的に関わり、子供をとおして地域と関わり、
それを自分の人生の楽しみに変えてしまおうと言ってます。

自分の時間がとれない、とかって言う人もいますが、子供と関わっている時間だって、
それは自分の時間。


何より、子育ては期間限定のプロジェクトX。子供の成長はあっという間。
子供時代にしっかり関わらないと、あとで育て直しってできない。

あとは夫婦の関係。お互いに尊敬し認め合うことが大切で、それができていれば
育児には問題はない、というようなことを言っていたけど、本当にそのとおり
だと思う。

安藤さんが、ファザーリングジャパンに専念する前に勤めていた会社で、部長職
だったそうなのですが、仕事をやりくりして、できるだけ定時に帰るようにしていたそうです。
すると、部下の人達も帰りやすくなった。一方、隣の部は、対照的に部長以下、いつも遅くまで残業
していたそうです。すると、何が起こったかいうと、安藤さんの部の若い人達に次々に子供が
できたんだそうです。つくり話のようなエピソードです。


安藤さんは、私より６つほど年上ですが、第１子、第２子がうちと全く同じ年。
最近、年が離れてまた子供が生まれたというところも似てる。
さらに、保育園、小学校PTAの会長やって、絵本の読み聞かせもやったり（安藤さんの場合は
学校だけでなく、全国を舞台にしていますが）、なんだか、真似したわけではないけれど
随分、境遇が同じだなあというか、似たような道を自分もたどっているなあというか、
非常に共感を覚えました。

今月の講演は、３１回だって。ということは、１か月間毎日講演！？　そんなスケジュールの中、
今日も、朝、息子さんの小学校で絵本を読んでから、新幹線に乗って八戸まで来たんだって！


ちょっと残念だったのは、今回の講演会は、八戸の市民大学講座のうちの１講座として
設定されたものなので、来ていたのは、ほとんどが、もう子育てを終えたお年寄りばかり。
１３講座だか受ければ修了証かなんかもらえるということで、それで来てる人がほとんど。
どれだけの人が安藤さんに興味があって来ていたのか・・・。
今年の講座の中では異色の講師でした。

もっと若い現役お父さん、お母さん、さらにできればこれから父親母親になるような
若い人達に聞いて欲しい講演だなあ・・・。

今日、話を聞いた方達も、孫や今子育て真っ最中の世代の人達に向けるまなざしが
変わって、応援してくれるようになればいいなあ。