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モラハラの父と認知症の母と…

認知症に関わるお金問題

2021-03-15 17:24:25 | 覚書・グッズ・本など

不毛な戦いをしたからといってそのままにしておくわけにもいかず、2週間後にまた実家へ行くつもりで手紙だけ送った。(特に用事もなかったけれど、間が空くとやっぱりなんとなく気になるもので)それに、次女の成人式の振袖を予約した際に撮った写真もあったので、同封。(母も孫の話になると表情が全然違うので、少しでも笑顔になってくれればと)

さて以前の日記にも書いたが、1月に突然義父が亡くなり、夫が手続き等に振り回されここ1カ月以上は本当に大変そうで(最近やっと落ち着いた感じ)。
そこで、「これからあと3人送らないといけないから、メモっておいて」と言ってはみたものの、夫は仕事も忙しく、なかなかそこまで手が回らない様子。そこで(夫からなんとなく話は聞いていたものの)どんな感じなんだんだろうとネットで調べたり、図書館で本を借りてきて、ざっくりでもいいので頭の中に入れておくことに。(実際のところやってみないとわからんけど、雰囲気だけでも)

ちなみに借りて来た本は「定年直前から死んだ後までお金の手続きがすべてわかる本」主婦と生活社
 2016年刊行だが、だいたいの流れなどが知りたかったので、特に問題無し。

そんなざっくりとした気持ちで目を通していたら、「認知症になった人は法定後見人制度を利用しよう」というのがあって、はっ??となる。何それ?初めて聞いた。いやいや家裁とか超面倒くさそうだし、本当に必要?とにかくわからなさ過ぎて、早速ネットで調べまくる。

そうすると、えっ!認知症だと口座が凍結されるの?!いや、それは困るわ。(死んだ時だけじゃないんだ)
でも、普段は父親がATM使ってるだろうし、窓口には行かないから大丈夫か。
万が一の時は後見人立てなきゃいけないの?前もって本人が後見人を立てる方法もあるらしいけど、認知症と診断されてるから無理らしい。(まだ今は、短時間話しただけじゃ認知症だとはわからないレベルだし、短期記憶力は落ちているけれど、一応買い物とか料理や洗濯もやってはいるけど)
いっそのこと口座解約しちゃうか。いやいや、年金は本人名義の口座じゃいけないらしい。

とか何とか、頭の中をぐるぐる。
こんなこと誰も教えてくれなかったよー。認知症についてネットで調べたり、本を読んだり、友達や知り合いに話しても、一切お金の話とか出てこなかったよー。

そんなこんなでネット漁りまくってたら、
2020年3月全国銀行協会からの通達により
・戸籍抄本などで家族関係が証明できる ・施設や病院の請求書によってお金の使い道が確認できる場合は、家族が引き出したり振り込んだりすることができるらしい。
ふーっ助かったー。でも、これも絶対ではないらしく、詳細や現状がいまひとつわからん。とりあえず母については今すぐどうこうということではないので、こういう選択肢もあるということで頭に入れておこう。

そして、相続のことも気になり調べてみたら、相続人の中に認知症の人がいると、通常の相続の手続きができないらしい。オーマイガー!
しかもここにも出て来た、後見人!それにこの後見人、親族を候補にして申し立てをしたとしても3割くらいしかなれないらしく、後の7割は弁護士などの専門職が選定されるらしい。すると、報酬を払わないといけないし、お金を引き出すのにも相当の制約がかかってくるらしい。しかも、一旦選定されたら死ぬまで変更不可。メリットはどこ?!

と思ったら、親族がなれない場合って、訴訟を起こしていたり行方不明だったり未成年だったり、あとは財産が高額だったり複雑だったりするケースらしいので、我が家は大丈夫だとは思うんだけど。(父曰く預金は葬式代くらいしかないと言ってたし。それもどうかと思うけどー)

すると、遺言書があれば後見人を立てたりする必要がなく、相続もスムーズにできると書いてある!
遺言書で、認知症である母ではなく私や妹が相続するように書いてくれれば、手続きも煩雑にならずに済むし、私が管理した方がその後も何かとやりやすいだろう。

そこでとりあえずネットで得た情報をプリントアウトしたものと(ここに書いたのは一部で、ひたすらネット上をさまよい、必要な情報を選び、頭を整理するのに数日かかった)、ワードで要点をまとめたものを父に渡して遺言書を書いてもらうことに。
父は元々まめできっちりとした性格なので(これがいい方向に働いている時はいいが)、本人が納得してスイッチが入ってしまえば、完璧な遺言書を書き上げるんじゃないかと。

そこで、最初ざっくり説明して、持って来たプリント類を渡そうとすると、本人もなんとなくは知っていたようで。(おいっ知ってたんかい)しかもけっこう楽観的な様子。(更においっ!)
口座はATMで下ろせばいいけど、相続の時が大変なんだ、後見人を立てないといけないんだと。すると、立てればいいと。いやいや、家裁に行って手続きが面倒だし、何カ月もかかるらしいと。遺言書があれば手続きがやりやすいからととりあえずプリント類を渡して、母とランチに出かける。
頭はしっかりしているので(性格に難はあっても)、じっくり読めばちゃんと理解してわかってくれるんじゃないかと。

すると、夜、父が役所関係は手続きは大変だからなとか、向こうはこっちの事情とか関係なく、法的にあーしろこーしろとか言ってくるからなとか言うので、おーわかってるじゃないか!と全力でそうそう!と相槌を打つ。すると、遺言書は書くからと言ってくれたので、今すぐじゃなくてもいいので…とお願いしてきて、まずは一安心。

今回はとにかく父との関係は平和そのものだった。昼間は母と二人で出かけ、夜は父は気晴らしに飲みに行ったので(前回のこともあり多少の気まずさはあったのか)、一緒にいた時間が少なかったというのもあるんだろうけど。私もとにかく波風立てないことを意識していたし、お互い地雷を踏まないように気をつけていたような気はする。

さて、義父の死きっかけではあるが、お金関係のことが知れてよかった。お義父さん、ありがとう。
途中いろいろ不安になり過ぎて気持ちが滅入って、ネットでめっちゃ占いを検索したけれど(^^;)(普段占いとかほとんど見ない人なのに、何かにすがりたかった)
なんだかんだいっても二人とも今は元気そうだけど、いつ何があるかわからないからな。準備しとくに越したことはないな。

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