検疫専用ホテルでの21日間

2021年02月13日 | 日記
香港に戻ることを決めたのが12月10日頃で
その頃はまだ隔離期間14日間でした。

香港政府から指定されたホテルの中から
安くて土地勘のある所を選び
夫の知人に予約してもらいました。

予約には条件があり
キャンセルした場合、如何なる理由があっても料金は返却しないというもの。
そんな馬鹿な…と思ったけれど
予約・キャンセルを繰り返す迷惑な人もいるので
しょうがないのかな…とも思いました。

ホテルの予約と同時に料金を支払い
その後航空券の予約をしました。
これで帰れると一安心した後
隔離期間が21日に伸びたというニュース

ウソでしょ
14日でも長いのに、21日って…

費用も勿論ですが、何も出来ない時間が、気が遠くなる程長い…

支払い済みのホテル代を諦めて
もう暫く札幌に留まろうか
でも母の状態が落ち着いている今帰らないと、ずるずる帰るタイミングを逃してしまう
とりあえず帰って、一度仕切り直しが必要だと結論を出し
帰ることに決めて
ホテルを7日間追加してもらいました。

ちょうど春節に向けて帰港者が多くなる時期でしたが
期間が伸びたことで、帰るのを諦めた人も少なくなかったそうです。

空港到着からホテルまでは
前回のブログで


チェックインし、重いスーツケースふたつを引き摺って
ホテルの部屋のドアを開け
さあ一息、と思ったのですが

あれ…???


シングルベッドふたつの古めかしいツインルーム
天井のシャンデリア照明が暗い…


そして…机と椅子がない…
え、何で?
こんな部屋見たことないんだけど…

と困惑したけど
私香港に住み始めてから
香港のホテルに泊まったことなかったわ…笑

一回だけ香港ディズニーランドホテルに泊まったけど
机と椅子はあったような…?

えーどうしよう…と思いながらも
一旦入ったら21日間一歩も部屋から出られないからしょうがない

まずはStay Home Safeのアクティベーション
空港での検査時、GPSとQRコード付きのブレスレットを左腕に装着されていたので

スマホのBluetoothを有効にしてから
1分間、部屋の中を隅々まで歩き回り
正式に検疫生活開始となりました。

私が滞在した部屋の料金は
1泊3食付きで480ドル
21泊で10,080ドルでした。

机と椅子は
ビジネスルームにはあるとのこと
部屋選び、失敗しました…

と言ってもしょうがないので
ふたつあるベッドの窓側で寝て
もうひとつを机代わりと物置きに使いました。

ベッドにパソコンを置き
ハードフレームのスーツケースに座って仕事


仕事はそこまで多くなくてよかったー
そして、ファスナータイプじゃなくハードフレームのスーツケースを購入しててよかったー

難はあったけど不幸中の幸いに助けられました。

ホテル自体がとても古いところだったので
備品も年季が入っていました。

こんなドライヤー見たことあります?笑


バスタブはなく、シャワーのみでしたが
水の出がよく、排水口の水捌けがよく
シャワーは快適でした。



食事は簡素

朝はパンかお粥か焼きそば的な麺類にゆで卵







昼と夜は主食がご飯かパスタ
副食は肉か魚の煮物






毎食つけ合わぜの野菜が少々

ホント、ほんの一口二口程度

700mlの蒸留水のペットボトルが1日1本

それ以外は10本で120ドルだったので
20本購入し、チェックアウト時に240ドル支払いました。

外からのデリバリーや
ホテルのレストランからルームサービスでピザやスナック類を届けてもらうことも可能でしたが
利用しませんでした。

野菜が少なく、果物と乳酸菌飲料が一切付かなかったので
夫にオレンジとヤクルトの差し入れだけお願いしました。

単調に過ぎる毎日

朝起きて
ストレッチして
白湯飲んで
スマホでニュースを見て
朝食食べて
母に電話して
仕事して
昼食食べて
You Tube見て
2日に1回昼寝して
ニュース見て
夕食食べて
シャワーして
洗濯して
ニュース見て
寝る

という生活を21日間…

元々ひとりでいるのは苦にならならず
誰とも話さない日が続いても平気で
スマホがあれば暇を持て余すということはないけど

最初の土曜日に
後2回週末が来て
更に3日経たないと出られないんだと思ったら
目眩がしそうでした。

身体を動かすにしても
大した運動にもならず

コロナ発症しなくても
心か身体を病みそうでした。
病む人…いますよね、あれじゃ。

部屋に人が入ってくることがないので
当然21日間清掃もありません。

洗濯は洗面所で手洗いし

短時間ドライヤーを当てた後
ハンガーに掛けて乾燥
一応1日で乾いたのでよかったです。


検疫として
滞在12日目と19日目にPCR検査がありました。
結果の通知はなく、なければ大丈夫ということだったようです。

20日目にメールで、強制検疫終了のお知らせがあり
予定の期間を過ぎたら
ブレスレットは自分で切っていいこと
Stay Home Safeのアプリをアンインストールしていいことなどが書かれていました。

Stay Home Safeはずっと作動していましたが、21日目の午後、気付いたら停止していました。

強制検疫は21日目の夜23:59で終了なので
00:00になったら出られます。

フロントに電話してチェックアウトすると告げ
スタッフが迎えに来るのかと思っていたけど
自分で下りて来るよう言われ
フロントでカードキーを返却し
空港で首から下げていた緑のカードのコードをチェック
水代支払い
帰宅許可のカードをもらい
それを係の人に渡してエレベーターに乗り
晴れて自由の身となりました。

夫がタクシーで迎えに来てくれていて
半年ぶりの再開でした。

長かった21日間
国家の安全のために必要だったのでしょうが
無駄な時間とお金
そして、この経験は将来的に
何の役にも立たないと思われるのが
本当に腹立たしい…

いや、もう終わったからいいです。
あの日々を思い出すこともないと思います。

いつまで続くんでしょうね。
隔離なしで日本と行き来出来る日が、早く来ますように!

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