サーラ Notes

見えない世界から伝えられてくる
メッセージや提案を
より豊かで幸せな人生へのヒントにして頂ければ幸いです

心地よい関係~2~

2013-05-23 |  ├ 心地よい関係(心の器)
独りよがり(未熟)な関係を求めることが、悪い訳ではないです。
ただ、そんな関係を求めている自分を知っておくことは、心の安定のためにお勧めなことです。

知っていると、相手が自分の期待に添ってくれなくて瞬間的に怒っても、鎮めていくことができますし、
また、相手が自分を思うように愛してくれた時には、当然のこととせず感謝することが出来るからです。


ではなぜ、本人自身も苦しくなっていくような関係を求めてしまうのでしょうか~
その原因の多くは、幼少の頃に必要とする愛をもらえなかったことにあります。

ここで、幼い頃に必要とする愛をもらうことが、心の自立にとってとても大切であることを教えてくれる、
Yさんの事例を紹介させてもらいます。



Yさんは、ご主人と二人の子どもを持たれる、40歳過ぎの女性です。

Yさんにお会いした頃の印象は、人前では笑顔を絶やさず周囲への心配りをする良い人でした。
ご自分自身でも自分のことをそう思っておられたと思います。

Yさんの人生には「良い人」の枠を強く持っていることに、向き合わざるを得ないことが起こるようになり、
「良い人」の枠で、自分を縛り、他人を評価し、そして子どもに押し付けてきたことに気付き始められました。

Yさんが狭くて強い「良い人」像を身につけた背景には、本当の意味で大切にしてもらえなかった家庭環境がありました。

良識的な考え方をする高学歴指向が強いご両親に、「良い子」「出来る子」を求められるばかりで、
頑張ったり寂しかったりした心に寄り添ってもらうこともなく、また、暖かい愛を全身で実感できるほど
甘えさせてくれたり、抱きしめてくれることもない環境でした。

この環境で生きるために、Yさんは「良い子」を演じるしかなかったのです。
「良い子」「良い人」は、少しでもお母さんに愛しもらおうとしたYさんの懸命な姿と言えると思います。


Yさんは、人生上に起こってくることに取り組みながら自分に向き合い、そしてゆっくりと心の扉を開けていかれました。
その心は、暖かな愛をもらえずに、たった一人で寂しさや心細さを抱き続けてきた心でした。

次第にYさんの心は、幼い頃にもらえなかった愛を求め始めました。対象はご主人です。
いつも暖かく包み込んでいて欲しい、どんな自分でも愛して欲しいという、
まるで幼い子どもが母親に求めるような、とても独りよがりで未熟な愛です。

とても優しいご主人ですが、仕事での疲れもあり、また大切にしたい子どもとの関係もあり、
いつもYさんの期待に添うことは難しくて、Yさんが怒ってご主人を責めるようなことが続きました。

これは、心にずいぶん愛が満ちてきたYさんからの、最近のメールです。

「つまりは私って主人に韓国ドラマの男性主人公みたいなのを求めてたんですよね~
いつもそばにいてくれて、自分のことをわかってくれて、愛する人の為なら何でもしてくれる…みたいな…
だから、韓国ドラマにはまったんですね。」

暫くして、こんなメールも来ました。

「いくら、主人に理解してもらおう叶えてもらおうと思わないでおこうと思っても、私の心がうんと言ってない感じです。
私って、どれだけ愛が不足しているんでしょうね…」



独りよがり(未熟)な愛は、何よりも本人を翻弄させます。
そして大切にしたい人との関係に波乱を起こしてしまいがちです。

年齢的に大人になってしまうと、幼子のような愛を求めることはなかなか難しいですから、
自分で自分を愛して認めていくことも大切と言えるでしょう。

でもそんな環境で育ったとしても、魂にとっては一つの条件であって、可哀相でも不幸でもありません。



『愛の力を実感するには、愛を求める心を持つことが大きなモチベーションとなる。

不足の経験は、満たされた時の歓びを大きく感じさせてくれる。

そして自らの愛を育んでいくことで、とても満ち足りて豊かな心を経験していくことが出来る。

一つの条件をどう生きるかは、あなた次第です。

~愛を育むことを導く存在~  』





*ここに紹介させて頂いている個人的な内容は、ご本人に了解を得て掲載しています。






この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 心地よい関係~1~ | トップ | 心地よい関係~3~ »
最新の画像もっと見る

 ├ 心地よい関係(心の器)」カテゴリの最新記事