こんにちは、まごーんです。
今日はウチの収集品の中でもかなり貴重な物を紹介します。
昭和19年10月24日に沈んだ戦艦武蔵の乗組員名簿の原本(部分)です。
これは米海軍からの鹵獲品だと聞いております。
そして、この原簿には戦艦武蔵とは書いておりません。私の推測で戦艦武蔵の乗組員原簿だと思っています。
理由は
まず、乗組の日。原簿の一部の写真を上げたましたが、昭和19年5月25日乗組みとなっています。
次に分隊。名簿は第22分隊となっています。個人的にはこれが一番の推測の決め手となっております。
海軍の分隊は艦艇の規模により数が違います。
例えば一等駆逐艦なら第四分隊まであり、駆潜艇なら一艦一分隊でした。
これは少なくとも22分隊まであったというのが分かります。かなり大きな艦艇なのは言うに及びません。
では大型艦艇の分隊はどうか?と言うと、かつての連合艦隊旗艦だった戦艦長門は21個分隊ありました。そしてミッドウェイで沈んだ空母赤城は24個分隊です。(出典は雨倉孝之『帝国海軍下士官兵入門』光人社NF文庫 2008年 213頁~217頁)
この名簿の艦艇の規模が分かると思います。少なくとも長門以上赤城レベルです。
そして、昭和19年5月25日現在でのそれほどの大型艦艇かつ比島海戦で沈められた艦は、戦艦武蔵、空母瑞鶴の2艦と考えます。
ですが、空母赤城は海軍の空母で加賀と一二の大きさを争う大型艦。瑞鶴はどうなのだろう?と思い、戦艦武蔵の乗組員名簿と推測しております。
本来でしたら、コレを展示しようか悩みましたが、昨今の艦これによる影響を鑑み、また情報提供者を求めて展示することに致しました。
2014年12月9日追記
手塚正己『軍艦武蔵』に「1943年ごろになると、30~40代の徴兵された男達が武蔵に乗り込んできた。」という旨の記述があり、この名簿が戦艦武蔵のものの可能性が確実となりました。
ここからは読みたい方だけどうぞ。多少主観が入りますので
現在は艦これの影響であらぬことの知識がまことしやかに広められてるのは大変残念であります。あの戦争や帝国海軍を知るのはもちろん良いことでありますが、良いことだけを注視せず、また帝国陸軍が悪という考え方が広まりそうで勝手に心配してたりします。
艦これから一度離れて、客観的に見ることを切に願います。
帝国海軍が決して褒められる存在ではないのであります。
帝国陸軍が決して褒められない存在ではないのであります。
今日はウチの収集品の中でもかなり貴重な物を紹介します。
昭和19年10月24日に沈んだ戦艦武蔵の乗組員名簿の原本(部分)です。
これは米海軍からの鹵獲品だと聞いております。
そして、この原簿には戦艦武蔵とは書いておりません。私の推測で戦艦武蔵の乗組員原簿だと思っています。
理由は
まず、乗組の日。原簿の一部の写真を上げたましたが、昭和19年5月25日乗組みとなっています。
次に分隊。名簿は第22分隊となっています。個人的にはこれが一番の推測の決め手となっております。
海軍の分隊は艦艇の規模により数が違います。
例えば一等駆逐艦なら第四分隊まであり、駆潜艇なら一艦一分隊でした。
これは少なくとも22分隊まであったというのが分かります。かなり大きな艦艇なのは言うに及びません。
では大型艦艇の分隊はどうか?と言うと、かつての連合艦隊旗艦だった戦艦長門は21個分隊ありました。そしてミッドウェイで沈んだ空母赤城は24個分隊です。(出典は雨倉孝之『帝国海軍下士官兵入門』光人社NF文庫 2008年 213頁~217頁)
この名簿の艦艇の規模が分かると思います。少なくとも長門以上赤城レベルです。
そして、昭和19年5月25日現在でのそれほどの大型艦艇かつ比島海戦で沈められた艦は、戦艦武蔵、空母瑞鶴の2艦と考えます。
ですが、空母赤城は海軍の空母で加賀と一二の大きさを争う大型艦。瑞鶴はどうなのだろう?と思い、戦艦武蔵の乗組員名簿と推測しております。
本来でしたら、コレを展示しようか悩みましたが、昨今の艦これによる影響を鑑み、また情報提供者を求めて展示することに致しました。
2014年12月9日追記
手塚正己『軍艦武蔵』に「1943年ごろになると、30~40代の徴兵された男達が武蔵に乗り込んできた。」という旨の記述があり、この名簿が戦艦武蔵のものの可能性が確実となりました。
ここからは読みたい方だけどうぞ。多少主観が入りますので
現在は艦これの影響であらぬことの知識がまことしやかに広められてるのは大変残念であります。あの戦争や帝国海軍を知るのはもちろん良いことでありますが、良いことだけを注視せず、また帝国陸軍が悪という考え方が広まりそうで勝手に心配してたりします。
艦これから一度離れて、客観的に見ることを切に願います。
帝国海軍が決して褒められる存在ではないのであります。
帝国陸軍が決して褒められない存在ではないのであります。