How many rivers must I cross? I don't know...

幸せになりたくて川を渡る・・・

あの走行距離メーター改ざんサンバーは今頃・・・

2017-12-02 13:38:03 | スバル

某サンバー記事へのリンク↓↓↓

最終回 タイミングベルトを交換。そしてこれからもサンバーは走る

 

軽トラが面白いねということで脚光を浴び始めたのはもう10年くらい前のことのような記憶がある。
何を今更面白いねと言っているのかという感じはあるものの、対象がサンバーだから歓迎しよう。

しかしこの人は軽トラもだけどサンバーにもはまったんだね。
わかるよ、わかる。

僕は自分の場合は軽トラよりも軽1BOXの方がライフスタイルに合っていたけど、釣り道具として乗り潰すつもりで入手したサンバーが、今ではもうかわいくてたまらん。
BE(レガシィB4)があるのになんでこんなに好きになってしまったのかなと思うわ。
それだけに所謂「RR」、リヤ・オーバーハングにエンジン を搭載したスバル内製サンバーがもう新車で入手できないのは残念だね。
程度の良い個体は新車時よりも高額で中古車市場に出ることもあるようだ。
商用車でそんなん聞いたことないと思っていたけど今なら納得できる。
サンバーの良さとか個性は乗ってみて初めてわかったよ。

そういう愛好家が居るからさ、走行距離メータを改ざんして販売する悪質な業者が居るんだよね。
去年の今頃、一旦掴まされて返却したあの走行距離メータ改ざん個体が、後に別の人の手に渡っていたことが、某SNS内のサンバー愛好家の集いのようなもので判明。
走行距離は僕に説明していたのと同程度の距離。
オーナーは信じ込んでいるご様子だった。
気の毒だ。
今頃とうなってるのかな。

下の写真がその走行距離メータ改ざんサンバーです。
ナンバーは既に存在しないものだから公開しても構わないでしょう。




↓↓↓これが現在僕が所有しているサンバー


スバルがスバルらしかった頃のスバル

2017-10-08 02:15:47 | スバル

最近「釣り車のサンバー」から「釣り道具のサンバー」に昇格した、2017年の渓流シーズンを文字通り駆け抜けてくれたサンバー。
あの小さなボディで約7ヵ月間、13,000kmを走破してくれた。

そのサンバーのリコール情報を入手したのは8月下旬から9月にかけての頃だったか。
渓流釣りシーズンも佳境に入っていたので、リコールの点検・整備・部品交換などは禁漁となる10月に入ってからと思っていた。




昨シーズンまではBE(3代目レガシィB4。こともあろうにセダンである)で渓流釣りに行っていた。
不便ではあったが、何とか釣りには行けているのでこのままBEで釣りに行くつもりでいた。
もう古いクルマの部類ではあったが、遅いトラックが行く手を阻むようなときにも、たとえ釣り道具満載であっても楽に追い抜けるだけのパワーは、誰よりも先に川に降り立ちたいという思いを叶えるには好都合でもあった。

しかし、2016年の8月に、恐らく猪と思われる動物に衝突された。
左側後部のドアが凹んだ。
現在もそのままであるが、これ以上釣りに乗って行ってダメージを与えたくはないとの思いから、釣り車の購入を2016年のシーズンオフから考え始めた。






渓流釣りには地上高のあるクルマの方が悪路を行くに好都合と思ったが、いたずらにジムニー等を釣り車にした日には、間違いなく別の趣味が増えることになる懸念があった。
渓流釣りのシーズンオフには林道アタックをしたくて堪らなくなるだろう。
これ以上趣味を増やしても小遣いが無い。
ジムニーは諦めた方がよさそうだと判断した。

そうなると、細い道でも入って行けて荷物も乗せられて、座席を畳めば車中泊も可能な軽自動車の箱バンが最適だった。
自称スバリストの僕としては、軽箱バンを購入するのにサンバー以外を選ぶのは嘘だろうと、端っからサンバーの他には考えなかった。
そもそもスバルを好むドライバーは、その個性的なメカニズムや作用機構に惚れるのだ。
軽箱バンや軽トラなんてどれも同じと考える人には理解できないだろうが、サンバーは他の軽箱バンや軽トラとは設計思想や構造が根本的に異なる。
どうせ軽自動車だろうと舐めてかかってはいけない。
サンバーのことを知れば知るほど、サンバー以外には考えられなくなってきた。


しかしそのサンバーだが現在新車で購入できるのはダイハツのOEM供給によるもの。
独自の設計思想によるスバル内製のタマは中古で選ぶことになる。

5ナンバー乗用より4ナンバーの貨物の方が最低地上高が5mm高い。
標準装着のタイヤは4ナンバーの方が外径が小さい。
ならば、4ナンバーに5ナンバー用のタイヤを履かせれば地上高はもっと高くなり、190mmくらいにはなるのではないか。
190mmあればよほどの悪路ではない限り大丈夫だろうと考え、4ナンバーのタマを探したが、「四駆、MT、スーパーチャージャー付」という条件を出すと、4ナンバーだとか5ナンバーだとか選んでいられなかった。
取り敢えず今あるタマの中から程度の良いのを選ぶという感じで、結局僕の許にやってきたのは5ナンバー乗用だった。


最初は整備や手入れもそこそこに、完全に乗り潰すつもりでいたが、それがどうしてどうして・・・。
釣行回数を重ねるに連れ、要するにデートを重ねるに連れ、可愛くて堪らなくなってきた。
勿論僕はBEを手放すわけにはいかない。
生涯の伴侶にしたいくらい惚れこんでいるクルマだ。
これまで買い替えようと思ったことはない。
サンバーを迎え入れたのも、もともとはBEを長く大切に乗りたいからという思いがあったからだ。
それがサンバーにこんなに惚れてしまうことになるとは。
浮気ではなく本気で惚れてしまったのだから、もう一夫多妻制を敷くしかない。
BEも好きだがサンバーも好きだ。
仲良くやっていくしかない。



リコール対応をしてもらうためにディーラーへ行ってきた。
作業日の予約だけをするつもりだったが、ピットが空いていたのでそのまま対策部品への交換と点検を行ってもらった。
1時間程度という事前の説明だったが、30分くらいで終了した。
しかしその後、点検整備に宛てたのとほぼ同じくらいの時間を、メカニックの方は僕と話すことになった。

スバルのメカニックの方々は基本的にスバリストなのだろう。
整備後にクルマの話を始めると、凄く嬉しそうに回答してくれることが多い。
この日整備に当たってくれたメカニックの方も、自身でサンバーを所有しているというサンバー愛好者で、サンバーに関してたくさんご教示頂いた。
例えば赤帽サンバー。
赤帽用車両に搭載されるエンジンには、「赤帽」の名のごとく赤色のヘッドカバーが装着されるというのは有名な話だが、僕はその他の部品も専用のものが使われていると思っていた。
つまり、S401やS402などSTIが手掛けた車両のように、赤帽サンバー専用部品があると思っていたのだ。
ところが、整備等で部品を発注する際には特に赤帽用で品番やコードが異なることはないということだった。
「点火プラグは専用仕様のものが装着されますが、他は一般車両と何も違わないです。だからお客様のサンバーもその気になれば30万km、40万km走れます」と嬉しいことを言われた。
軽自動車で30万kmか。
なかなか実現は困難な話だろう。
エンジン本体の耐久性はあっても他の部品の耐久性が伴わないだろうし。
とは言え、「どうせ軽自動車だろう」と舐めてかかってはいけない素晴らしいクルマだということはよく分かった。


そんなサンバーの話を嬉しそうに話してくれたメカニックの方だが、果たしてトヨタの資本が入ってからのスバル車に対してはどんな感情を持っているのだろうかと思った。
僕は自身で自分を「スバリスト」だと思っている。
街往くスバルを見ると目で追うし嬉しくなる。
出先の駐車場にスバルが停めてあると近くに寄って眺めたくなるし、できれば隣に停めたい。
狭い道でのすれ違い、右左折時や進路変更、合流等の譲り合いなどで相手がスバルだと無礼な運転はできないと気が引き締まる。
複数車線での追い抜きや追い抜かれる相手がスバルだと、緊張感のない運転姿勢ではいけないと襟を正さなければならない思いに駆られる。
でも、そう思えてくるのはトヨタの資本が入ってくる前のスバルに対してだ。
国内市場を見棄てて北米にシフトしたり、MTをラインアップしなくなったり、そもそもトヨタに乗っていたユーザーが「あれいいね!」と選ぶようなクルマになってからのスバルには同胞意識は感じない。
未舗装路を、泥や泥水の飛沫を跳ね上げながら駆け抜けていくのが似合うスバルにしか同胞意識は感じない。

※トヨタの悪口を言っているのではないので誤解なきようよろしくお願いします

皆思っているよ。
スバリストのスバル離れが著しい昨今だが、それはスバリストたちは、スバルがスバルらしかった頃のスバルが好きだからだ。
正直、現在新車で買えるスバルのオーナーになりたいとは思わない。

サンバーは平成19年式で走行91000km。
まだ走れる。





BEは平成15年4月登録。
新車で購入して現在19万1千km走行。
いつまで走れるかな。


※繰り返しますが、トヨタの悪口を言っているのではないので誤解なきようよろしくお願いします。


BEレガシィ セカンダリー・タービン過給不良と大量のブローバイ(以外にもあるかも)の正体

2016-01-24 12:38:36 | スバル



2015年の春先にエンジンを降ろして整備した愛車BE型レガシィB4。
何故エンジンを降ろさねばならなかったのか。
その理由はダイレクトイグニッションのコイルを留めてあるボルトの頭がなめられていてレンチが掛からなかったからだ。
点火プラグを交換するには一旦エンジンを降ろしてボルトを外す必要があった。

ではそもそも何故ボルトの頭はなめられていたのか。
とあるカーショップの車検時の点検でなめられたと思っている。
点火プラグの交換は自身で行なっているが、前回の交換時になめた記憶はない。
その後に車検を通している。
車検後にそろそろ交換時期だと思い自身でプラグ交換をしようとした際に、ボルトの頭がなめられているのに気付いた。
この時のことはここに書いてある
http://blog.goo.ne.jp/sakeichi-mashita-takahara/c/c6b09ddb98b33b15c3fa11e4e7f6ae28


今回の話は、足掛け二年に及ぶ「セカンダリー・タービンの過給不良」のトラブルシュートにまつわる話なのだが、とんでもない番狂わせなオチがあり、そのオチを仕込んでくれたのはエンジンを降ろして整備したスバルディーラーだったという内容である。




最初に異変に気付いたのは2014年の9月下旬だった。
その年の僕の釣果はとても良かった。
7月以降はほぼ毎週末の釣行で複数の尺上のアマゴかヤマメを獲っていた。
勿論その日も同様で、僕は気分よく益田川からの帰路でBEを走らせていた。
広域農道を駆っていたとき、脇から農作業を終えた軽トラックが前方に侵入してきた。
右のウインカーを点滅させて追い越しに掛かったときに感じた。
「あれ?なんかパワーが乗らないな」。

その後も直線で何度かエンジンを回して、セカンダリー・タービンまで回してみたが、やはりパワーが乗らない。
日頃は極力定速走行を心がけ、必要なときにだけスロットルを開けるという乗り方をしていると、滅多にセカンダリー・タービンが仕事をする機会はない。
それではクルマによくないと思い、その時だけは燃費を気にせずに「今だ」というチャンスがあればセカンダリー・タービンまで回すということをしていたのだが、パワー感の無さに気付いたのはそのときが初めてだった。


何が原因だろうか。
過去に点火プラグが劣化していたときに過給圧が上がりにくくなったことはある。
どのような作用機構でそうなったかは未だに分からないが、点火プラグを交換したら改善した。
しかし、このときの状況は異なる。
ブーストは設定した1.2kまで上がっている。
でも、以前ならセカンダリー・タービンが回ると離陸しそうなほどの加速感があったではないか。
それが無いのだ。


とは言えそろそろ点火プラグの交換時期でもあった。
禁漁期間に入って11月になり、僕は休日に点火プラグを交換しようとした。
その時に前述の「ダイレクトイグニッションのコイルを留めてあるボルトの頭がなめられている」ことに気付くのだが。

結果的に4本中3本の点火プラグは交換を終えた。
NGKのIRYWAY7番をいつも使用している。
でも、加速感は戻らなかった。

次にバッテリーを疑ってみた。
交換後7年を超えていた。
問題なく始動できるのが意外なほど長持ちしていたが、さすがに初期の性能はないだろう。
高回転時に電力が必要になった際に、バッテリーから充分な電力を供給できていないのではないかと考えた。
そこでパナソニックのCaos(100D23L)に交換してみた。
しかし、何も改善されなかった。

同じ電気系統ということでオルタネーターも疑ってみた。
BE/BH型レガシィの日立製オルタネーターは突然死することがユーザーの間では有名な話だった。
山の方へ行く僕は、自走不能にならぬよう交換しておいてもよいだろうと思った。
ところがディーラーからこんな話を聞かされた。

確かにBE/BH型レガシィの日立製オルタネーターはよく壊れます。
しかし、その型でも最後期のものは既に次期型であるBL/BP型のオルタネーターを搭載しています。
ある程度纏まった台数を発注しないとコストが掛かり過ぎるからです。
今のところBL/BP型のオルタネーターがよく壊れるという話はありません。
ですので、突然死を懸念しての交換は不要だと思います。

僕のBEは平成15年(2003年)4月に新車で購入した。
その翌月にBL/BP型にモデルチェンジしている。
最後期も最後期だ。
突然死のリスクは非常に少ないはず。
ということならハイアンペア・オルタネーターに換えてみようかとも思ったが、なにしろ高価だったので断念した。


そしてそのまま冬が訪れた。
釣りに行かない時期は休日でもあまりBEに乗ることはなく、そのまま2015年のシーズンが始まった。


相変わらずセカンダリー・タービンが回ってもパワー感はなかった。
それどころか燃料カットが入ったように「ガクン」と衝撃を受けることが多くなってきた。
しかし、俗に言う「ブースト0.5病」ではなかった。
プライマリー・タービンのみで過給しているときは過給圧1.1kまで上昇した。
その後セカンダリー・タービンも過給し始め、ツインターボ状態になると、息継ぎのような症状、時には燃料カットのような症状が現れるようになった。
過給圧は関係ないようだった。
0.3kのこともあれば0.5kのこともあるし、0.8kまで上昇してから症状が出ることもあった。

僕は念のためタービンの動作を制御しているアクチュエーターに繋がるゴムホースを清掃した。
しかし、ブローバイは殆ど溜まっていなかった。
以前インタークーラーを外して清掃した際にも、殆どブローバイは溜まっていなかったので、エンジンそのものの調子が悪いということではなさそうだと考えた。
では一体何だろう?
浅はかな知識しかない僕にはとても難しい問題だった。


そして同時期に他にも解決せねばならない問題が複数あった。
交換できていない点火プラグをどうにかしなければならない。
プライマリー・タービン付近のオイル漏れを直さねばならない。
水平対向エンジンの宿命、エンジンヘッド付近のオイル漏れも直さねばならない。
因みにこのエンジンヘッド付近のオイル漏れだが、14万km走行辺りから目立ち始めた。
それまでのオイル管理がよかったのか、一般的なEJ20型エンジンに比べると長くもった方だと思う。


僕は一旦セカンダリー・タービンの過給のことは置いておこうと思った。
もしかしたらタービン自体の不良かもしれない。
そうなると交換にも結構な費用が必要になる。
先ずは点火プラグとオイル漏れに対処しよう。
エンジンを降ろして点火プラグを交換し、そのついでにタペットシールも交換しよう。
タービンのオイル漏れも直して、他にもエンジンを降さないとできない整備もやっておこう。
これが2015年の4月のことだった。



プラグも交換した、タービンからのオイルの漏れも直った。
しかし、プライマリー・タービンからのオイル漏れは直ったものの、まだアンダーカバーにオイルが垂れている。
しかも結構な量だった。
一瞬ドライブシャフト・ダストブーツが破れたのかと思ったが特に傷みはない。
一体何処から漏っているのだと思いながらも、渓流釣りのシーズンはクルマのことは殆どほったらかしなのでそのまま日々は過ぎていった。


2015年7月後半に排気音の異変に気付いた。
デコトラでよくある「パタパタパタ・・・」というあの排気音。
それと似たような音を僕のBEも発し始めた。

確か8万km走行の頃だったと思う。
同様の音を発し始めたことがある。
その時は右バンク(運転席側。セカンダリー・タービンが搭載されている側)のエキマニとタービンサポート間のフランジガスケットが吹き飛んで排気が漏れていた。
今回も音が発せられている箇所は以前と同じだった。
だから最初はまたガスケットをかまさなきゃなと思った。
しかし、その後ふと気付いた。
「あっ、これはエキマニに亀裂が入ったんだ。社外品に換えてから10万km近く走ったからな。よくもってくれたほうだな」。

同じエキマニはもうアフターパーツメーカーでは生産終了となっている。
中古を入手したところでいつまた亀裂が入るか分からない。
亀裂を溶接で直したとしてもまた別の箇所に亀裂が入るだろう。
ということで程度のよい純正エキマニを入手してディーラーに交換作業を依頼した。
作業そのものの手順等は分かったが、どうせボルトが焼き付いて外れないだろうから素人は手を出さない方が無難と判断した。







取り外した社外エキマニを見て仰天した。
亀裂どころか破孔していた。
破孔した部分の耐熱布は破れていた。
相当な勢いで排気が流れてくるのだろう。
その時に思った。
恐らく、最初は亀裂程度だったのだ。
その時からセカンダリー・タービンの過給に変化が出始めたのだ。
排気が漏れるということでパワー感が無かったのだろう。
いや、でも息継ぎのような症状の原因となるのか?

疑問を感じながらも、これで以前と近いパワー感になるだろうと淡い期待を抱いていた。
社外エキマニから純正エキマニに交換したのだから、低速トルク、タービンの立ち上がりなど、フィーリングが変わる部分はたくさんあるだろうと覚悟していた。

しかし淡い期待ははかなく潰え、かなり残念な結果に終わった。
排気漏れこそ改善したものの、純正エキマニだとこんなにも薄いトルクなのか、こんなにもタービンレスポンスが悪くなるのかと落胆した。
しかも、息継ぎも改善されていない。


僕はここで初めて燃料ポンプを交換することを決めた。
これもそろそろ壊れても不思議ではないほどの距離を走っていたし、壊れたら自走不能になる。
もしかしたら空気ばかり吸って燃料が足りていないのかもしれない。


しかし、結果は何も変わらなかった。
それどころかどんどん酷くなってきた。
セカンダリー・タービン付近は油汚れでべとべと。
高速道路や山道を走った跡は、耐熱布に跳ねた油が加熱され、その匂いが車内にまで届く。
これはもう放っておけないと思い、ディーラーに点検を依頼した。


ブローバイですね。
一瞬ミッションオイルかと思いましたが匂いが全然違います。
エンジンがヘタってくるとブローバイは増えます。
ここまで増えてくると、もうエンジン載せ換えかオーバーホールしかありません。

そんなことは百も承知だ。
このBEが本当にエンジンがヘタって今の症状が出ているのではないとあなたは気付かないのか。
燃費は全く落ちてない。
カタログ燃費なんて余裕で越えて12km台後半に届く。
異音もしない。
だからこそこの大量のブローバイの原因を突き止めて欲しくて入庫させたのだ。
お決まりの回答など求めてはいないのだ。

ディーラーの話ををそのまま鵜呑みにするわけにはいかない。
アクチュエーター付近が特に汚れているのだし、ならばアクチュエーターかタービンそのものの不良かも知れないじゃないかと思い、セカンド・オピニオンを求めて、岐阜県大垣市のプレジャー・レーシング・サービスへ持ち込んだ。


点検作業開始後15分くらい経って、一人のメカニックの方が僕の方に近付いてきた。
手にはセカンダリー・タービン側のインタークーラーに繋がるパイプを持っている。

「これですね。これのタービン側のボルトが締まっていなくてガバガバでしたよ。単にはまっているだけでした。
多分このおかげでエンジンオイルも吸っていたんじゃないかなあ。
それがエンジンルームに飛び散っていたんだと思いますよ。
このパイプを元通りに戻してしっかり締めて、エンジンルームやインタークーラーを清掃しますね」。



もうこれで大丈夫だろう。
オイル漏れもなくなるし、セカンダリー・タービンを回した時にも過給圧もしっかり上がって、息継ぎもせず、パワー感も復活するだろう。
それにしてもスバルディーラーのお粗末さは一体どうしたものか。
プライマリー・タービン側のオイル漏れを直す修理をした際に、セカンダリー・タービン側のパイプのボルトを締め忘れてまた新たなオイル漏れの原因を作るのか。
いい商売やってるよなあ。

そういえば、自分でもそのパイプのボルトの増し締めをしようとしたんだった。
でも、ボルトの頭があさっての方向を向いていてアクセスできなかったんだ。
あれはそもそも締めてなかったから頭が地面を向いていたんだろうな。



プレジャー・レーシング・サービスからの帰路、機会があったので思いっきりエンジンを回してみた。
嘗ての鋭さはないものの、一気にエンジンは吹け上がり、しっかりと過給圧1.2kまで上昇した。
そして、パワー感も着いてくる。
さすがに車齢の若い頃の目の覚めるような加速はしないけれども、走行17万kmならこれで充分じゃないかな。
僕はまだまだBEを降りるわけにはいかない。








それでも僕は水平対向エンジンが好きだ。 ~あるスバリストの独白

2014-11-24 23:37:25 | スバル


夏の間は毎週末釣りに行っていて愛車がほったらかしなので、禁漁に入ったら先ずは洗車。
ボディは勿論、車内も下回りも徹底的にきれいにする。
その次はエンジンオイルの交換。
それからもまだまだ油脂液類や各部品等の交換や整備、防錆処理など、ひと冬かけて週末毎にやっていくのが例年のパターンです。




先日、取り敢えずそろそろ交換時期に来ていると思い点火プラグを交換し始めた。
先ずは一番やりやすい右バンク(運転席側)の後ろ側から・・・と思ったら、イグニッションコイルの固定用ボルトの頭がなめられており外れない。
非常に困った。これはシャレにならん。
それにしてもいつなめてしまっただろう?記憶にはない。

何度か試してみたが全くボルトに工具が掛からない。
よっぽど酷くなめられているようだ。

出来ないものに取り掛かっていても時間が無駄に過ぎて行くだけなので、右バンクの前側の交換に取り掛かった。
すると、イグニッションコイルの固定ボルトが締まっていない。
緩んでいてコイル自体が手で触るとグラグラ揺れる。
「またかよ!」と思わず大声を上げてしまった。


僕は油脂液類や消耗部品などは頃合いを見て交換している。
自身で出来るものは週末に、単独作業はちょっと大変だなというものはディーラーやショップに作業を依頼する。
だから車検のタイミングでは一切整備をしない。
ただ通すだけ。
その時に車検に合格する状態ならそれでよい。
車検を受けた後の二年間は故障がないようにしてくれなどという考えは持っていない。
クルマは消耗部品の集合体だ。
走らせれば傷む。
定期的なメンテナンスは必要だし、メンテナンスフリーでOKなんて思っていない。
だから、通すだけという格安の車検で済ませているのだが、どうやらそこに問題がありそうだ。





以前、年間2万km以上走っていた頃は、車検を跨がずに自身で点火プラグを交換していた。
その時には、交換時にイグニッションコイルが緩んでいるなんてことは皆無だった。
ところが、年間1万km程度の走行しかしなくなり、車検後に自身でプラグ交換を行うようになると、毎回のように何処か一箇所のイグニッションコイルが緩んでいた。
適当な点検だなと思ったが、プラグ交換自体は可能だったので何も言わなかったが、車検時の点検の際に固定ボルトの頭をなめられたのは間違いないと考え、クレームの電話を入れた。

ところが回答はこうだった。
「車検時の点検ではプラグは外していません」
え?どういうことだ?点検整備のレポートにはプラグの点検箇所にレ点が入っているではないか。
そう問いただすと以下の通り。
「白金やイリジウムは長寿命なので点検の省略可能箇所となっていますので外さないんですよ。」

そんな説明はこれまで一切聞いていない。
なんていい加減なのだろう。
しかもその話自体がおかしなことだ。
白金は確かに長寿命だが、イリジウムに関しては長寿命を謳った一部の製品以外は通常のプラグと同等の寿命ではないか。
それを点検省略箇所なので外していないと言うのか。
なんだか言い逃れをしているように思えてならない。


その後色々と調べてみたが、やはり格安車検をうたうところは点火プラグを外して点検するということはしないようだ。
したとしてもいずれか一箇所、一本のみらしい。
ということはだ、僕のレガシィもいずれか一本は外されていたのではないか?
その後のボルトの締め方が甘かったため緩んできたか、そもそもしっかり締まっていなかったのではないか?
それを僕自身のプラグ交換作業の際に気付いたということではないのか?
それがいちばん納得がいく話の流れだろう。

でも今となっては、その格安車検を行った整備工場は「外していない」と言い切るのだから「あんたのせいやろう」と文句を言ったところでどうにかなるものでもなかろう。


という一件があった。
実はちょうど左側のタペットシールからのオイル漏れが目立ってきたのでディーラーで交換してもらうことになっていた。
バンクは逆だけれども、入庫の際になんとかしてなめられたボルトを外して新しいボルトでしめといてもらおうと考えた。
整備士の方が使う精度の高い工具ならなんとかなるかもしれないと期待して。
新しいボルトで締めておいてくれれば、その後のプラグ交換は自分でやればいいことだ。
そんな具合で話がめでたしめでたしで終わればよかったのだが・・・


「右バンクのイグニッションコイルの固定ボルトですが・・・やはりこれはエンジンを降ろさないと外せません。。。」
だそうです。
エンジン脱着の費用は10万円以上らしく・・・
まいったなあ。

このタイミングでエンジンを降ろすのは勿体ない。
現在15万kmを走破。
20万km手前でオーバーホールしようと考えていたのにな。
取り敢えず20万kmでのオーバーホールは延期だな。
今このタイミングでエンジンを降ろすなら、エンジンマウントやエンジンを降ろさないと交換できないホース類、後ろ側のクランクシールなどを替えておいてもらおうか。
エンジンの前にタービンの方が弱って来ているし。
弱ったタービンでエンジンを元気にしても、タービンに死んでくれと言っているようなものかもしれないしな。
交換しようと思いながら延び延びになっていた燃料ポンプもまた先延ばしだなあ。
キャリパーやマスターシリンダーのオーバーホールも先延ばしだなあ。
ブッシュ打ち替えなんていつになることやら。
いっそサスアームごと交換の方がよいだろうか。


元をただせば、全てのことはこのクルマが水平対向エンジンだからいけないのだ。
直列エンジンならイグニッションコイルのボルトの頭をなめるなんてまずないよなあ。


それでも僕は、水平対向エンジンを嫌いになれません。いや、大好きです。
水平対向エンジン搭載車以外には乗りたくないです。
だからまだまだ頑張ります。





愛車プロフィール
平成15年式 レガシィB4(BE-D型 5速MT)
現在153,000km走行

エンジンやタービン、インタークーラーなど大物はノーマルのまま。
吸排気系のパーツ交換でEJ20のポテンシャルを最大限引き出すと同時に、長期間快調な走りを維持したいとの考えで、空気の入り口から出口までのパーツはトータルでバランスを考えながら交換。
その上でECUを現車合わせセッティング実施。

9万kmを超えたあたりから少しずつ以前の吹け上がりに陰りが見え始めたものの、セッティング時は最大ブースト1.2kでパワー310PS,トルク35kg。
現在は調子を維持する(延命かも)メンテナンス中心に実施。



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