日記

日々のあれこれ

京都日帰り旅・京都国立博物館

2023年02月14日 | 旅行

さて、哲学の道から京都国立博物館へ行くのに手間取って着いたのは15時になっていました。

あの時は素直に東大路までいってバスに乗れば近かったのに。でもいつか、ものすごく混んでいたのでそれもよかったかどうか。街のキャパシティに対して観光客が多すぎる気がする。そういう私も観光客ですが。

はい、こちらですね。明治時代に作られたフレンチルネッサンス様式の、京都の近代建築を代表する建物。開国以来何年目か不勉強で知りませんが、こんなものが建てられる時代の熱気と言いますか。

今は使われていないんでしょうか。三男が小学生の時、ここで東寺展を見せてそのあと大覚寺へ連れて行ったら「下らんもんばっかり見せる」と激怒されたことが。それ以来行ってません。

後に京都に遊学し、6年もいたのに神社仏閣、美術館に博物館など一切行かなかったとか。

「百万遍の手作り市は行った」そうなので、何を買ったのでしょう。


最近の展示は平成新館の方でするらしい。こちらは初めて。

お目当てはひな人形の展示です。

特集展示 雛まつりと人形 - 京都国立博物館 (kyohaku.go.jp)

チケット売り場で70歳以上は無料ですと案内され、免許証見せて入れてもらった。

けど、なんで私が70歳以上って分かった???

展示は本当に素晴らしかった。収蔵品と特別展で構成されています。

仏像、陶器、書、掛け軸、屏風、着物、そして特別展のひな人形各種。

各地ひな巡りがあり、その土地土地の旧家に残る人形を展示していますが、京都の旧家の人形はとてつもなく豪華で迫力がありました。借りているのでしょうか。一部コレクターとか寺院などのは出所が表示していますが、ないのもあります。

個人像でしょうか。

中でも見ごたえあったのは明治宮廷を模した人形。男雛は洋装、女雛は十二単。馬車行列の御者も洋装、馬車の中には皇子らしい二体の人形。

その他にも大きな享保雛に御所人形。

やはり地方の雛のコレクションとはスケールが違うのでした。

その他にも仏像には特に感動しました。ただの彫刻ではなく、長い間人々に信仰され、仏性が宿っているように感じます。仏師も無心に、木の中の仏様を彫り出す、その心がとても尊いように思いました。

こんな感想、祖父に言ったらとても喜んだと思う。仏さん大好きだったので。

なんやかんやの感動を無料で味わえて、年取るのも全然悪くないなと思います。それにしても同世代の女性が一人で歩いているのにとんと出会わない。皆さんどこでどうされているんでしょうか。どうもこの私、立ち回り先がずれてきているようで。。。。

三階の北側から、隣接する豊国神社が見えます。元は方広寺の境内だったようですが、明治なってから秀吉をまつる神社が付け加えられたんだったかな。

天下を統一したけど幕府を開かずに天皇を敬って偉かったと称揚されたのに加えて、江戸時代を脱却する、否定する風潮も働いていたのかな。

この先には方広寺、耳塚などがあり、京都でちょっと独特な所です。

以前、国立博物館の守衛さんに方広寺への道を聞いたら知らないので驚きました。

もう一人の方が「豊国さんの向こうかな」とあやふやな答え。知名度は低そうです。観光客もほとんど見ないし。

あとで池の傍に立つ説明版で、この石垣のことがありました。

方広寺創建当時の石垣だったそうです。驚きました。17世紀初め16世紀終わりですね。

間に小石を挟んで、当時としては新しい積み方。立派な寺院だったことでしょう。

池のあの部分に南大門の礎石があったそうです。今よりもうんと広いお寺だったんですね。いゃあ、知らんかった。驚きました。京に歴史あり。

方広寺の前の御前通は徳川の世になって、西本願寺、東本願寺、枳殻邸などが作られ、分断されて辿りにくくなっています。秀頼秀吉が寺を作ったころはきらびやかで、豪壮な眺めだったことでしょう。当時の絵図など見たことないけど、どこかにあるのでしょうか。

この年になっても知らないことだらけ。いろいろ勉強になりました。

京都駅前で食事して、

改札口へ向かいます。いつ来ても不思議な空間。屋内のようで完全な屋内でなく、屋外かと言えばそうでもない。

どのようにも解釈できて、どのようにも楽しめるのが建築の持つ力。

いつかは歩きにくくなる。それまで頑張って出歩くことにして出かけた京都では千年以上も都を張っていた都市の底力を感じたのでした。


京都日帰り旅・大文字山と疎水べり

2023年02月13日 | 旅行

京都へ日帰りすることにしました。

前日の11日、夫が京都へ行くのに合わせて私も出掛け、「午前中に大文字山を歩かない?」と誘うも「時間がない」と断られたので、昨日、一人で行くことに。

結果として、昨日はとても暖かくて、人が多く、いい山歩きになりました。


駅でのぞみの自由席切符を買い、とりあえず来た列車に乗る。

乗ったのは8:11発のさくら、新大阪止まりです。

新大阪は人が多いので、新神戸で5分後ののぞみに乗り替える。

東京行き自由席に乗り換えるのはいつもここ。

荷物は軽く小さく。財布、スイカ(西瓜じゃなくて)、コンデジはジャケットのポケットに。バッグにはスマホその他。

荷物は分けると軽くなる。バッグの紐は短くして体幹近くに。位置のエネルギーを小さく。

昨秋の京都旅、リュックに一眼レフカメラ持ち歩いてものすごく疲れた。

リュックはそれ自体が重い。今回は脱いだ服はエコバッグに突っ込む。大きなバッグは持たない。

結果、楽に旅行できました。


京都駅で地下鉄に乗り換え、烏丸今出川まで。ここからバスで銀閣寺道まで行きます。

バスは203系統。もうすぐ来るようです。

左、京都御所。今出川通は仁和寺の前を通り、途中細くなりながらも高雄まで右左折なしの一本道だった記憶が。2006年、三男に車で連れて行ってもらった時にそう気づいたのですが、勘違いかも。

いえいえ、古い時代に高雄との街道があった名残?と考えてみました。川端康成の「古都」では双子の姉妹の一方が高雄で杉丸太を磨くという設定。発表当時はとても遠い土地だったのでしょう。

今出川通と言えば、京都大学の北で志賀越道とクロスするところに古い大きなお地蔵様があります。秀吉が聚楽第建造時に持ち帰ったけど、のちにまた元の場所に戻されたとか。20年くらい前に見たけれど、今もきっとあることでしょう。

街角に歴史あり。いつか一週間くらいゆっくり京都に滞在していろんなもの見て歩きたいと思っています。

とりあえず、次回は山科に残る山科本願寺の土塁などを。地味やなあ~。


銀閣寺へ向かいます。

参道。

久しぶりです。前は20年くらい前。

雑貨の店。

アクセサリーいろいろ。

店先の庭。

あちら銀閣寺。

銀閣寺はいつかまた。

左の八神社方向へ。

右のお寺が浄土院、別名大文字寺。五山送り火の一つ大文字を管理するお寺だそうです。

鳥居の手前で左へ入ると、看板があります。

何か、権利関係が複雑なようで。相国寺は慈照寺(銀閣寺)の本山、そこと浄土院の間で何かあるのでしょうか。

初めは歩きやすい道。

途中急な所もあり、40分かけて火床まで。

火床。ここで火を燃やす。

送り火についてはこちらを参考にしました。

京都五山送り火 京都観光Navi 

足元へ火床が一列に並んでいます。

京都市街地がよく見えます。左向こうは天王山でしょうか。こぶのあるのが愛宕山。

平安神宮の赤い鳥居も見える。金戒光明寺のある黒谷、吉田山と京都大学の校舎群、京都御所など。

京都の市街地からよく見える場所に登ってみると、京都の市街地の眺めが抜群にいいのでした。

写真では分かりにくいのですが、大阪のビル群も。よく晴れた日はあべのハルカスも見えるそうです。昨日は見えたかどうか、分かりません。

こちらも火床が続く。

送り火の一つ舟形。

 

北部には・・・

妙法。

左大文字。

鳥居型は残念ながら写っていませんでした。また次の機会に。

京都の市街地は傾斜があることが分かります。

北部の山は積雪。

10分ほど滞在して下ります。

千人塚まで戻りました。

初めは川沿いの道。振り向いたところ。

来た橋を戻ります。

案内図。

黄の線を往復で歩きました。

黄色いポイントは頂上です。

登山道はたくさんあり、尾根伝いに南禅寺にも降りられるようです。


11時前に登り始めて、火床着が11時40分、下山は12時20分。往復で約90分です。

門前で食事して、生八つ橋製造のお店で一休み。

美味しくいただきました。


続いて疎水べりに哲学の道を行きます。

こちらは10年ぶりくらいでしょうか。

暖かくて歩くのは楽でした。

左はコンクリートの踏み板が、右は懐かしい土の道です。

途中、何かの店の甲板。

きれいな水は琵琶湖から。北に流れる水はこの先の浄水場へと。

野仏たくさん。

もう殆ど石へと戻っているけど、またまだ仏様。

二月の長い影。

春は一進一退。

リサイクルショップ。


哲学の道が尽きて、市街地へ降りていきます。

観光地外れると人は少なめ。

梅の咲く家。

組紐と房の専門店。


バス停で待っていましたが、市バスは満員で乗せてもらえません。

ここからさらに下りて行けばよかったのですが、南禅寺へ行くとバス便あると勘違い。結局地下鉄の蹴上まで歩きました。疲れた~。

お約束のインクライン跡。

明治時代に作られた水力発電所は今も稼働?


このあと京都国立博物館まで地下鉄→京阪→市バスと大回りしてたどり着く。

時に15時。それは次回にまとめます。

 


2019年 倉敷ひな巡り

2023年02月09日 | 旅行

2019年2月9日。くしくも四年前の今日ですね。コロナの影も形もなく、それが当たり前と思っていた毎日。四年前ののんびりした日常が懐かしい。早く元の生活に戻りたいものです。


JR駅に隣接した倉敷のアウトレットモール、広島から祝、日限定でツアーバスが出ます。安くて便利、この時期には遊びに行くことにしています。(残念ながらバスは今月末で終了のようです)

昨日はあいにくの雨でしたが、雨もまた楽し、一人でゆっくり歩いてきました。

雨の一番街。

駅からは右手の細い通り。夜の歓楽街で、朝は静か。

各所に古い建物があります。

大橋家住宅。

元は武士で、関ヶ原後倉敷へ来て庄屋を務めた家柄。

後に製塩、金融業などで財を成したそうで、屋敷が公開されています。

長屋門の向こうに本邸があります。

台所の様子が再現されています。

部屋がたくさんあります。

座敷のひな飾り。

縮緬の子供の衣装。

こちらも縮緬。

座敷。

床の間。九州の箱雛と似た人形が。

押絵

隣は蔵。

明治初め、六代目当主の肖像画。

高橋由一が描いたそうです。

美術の教科書に出て来る有名な画家。

こちらもひな飾りが。

立派。

節句の人形。


こちらは美観地区と違って人も少なく、ゆっくり見学できました。シニアは350円です。

このあと歩いて和食処せりべさんへ。1月以来です。オーナーシェフは私のこと憶えていました。

いろいろ話して、ごちそうさまでした。このあと雨の中、阿知神社へ行きますが、それは又次回に。


団塊の世代

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