昨日は早起きして京都へ日帰り旅行しました。
いざ古の都へ。
京都着は9時ころ。
外へ出て駅舎を振り返る。いいお天気です。
ついA1に乗ったけど、東大路をまっすぐ北上するのに乗れば早かったかも。あと少し歩くけれど。
10時15分くらい前、京セラ美術館到着。以前は京都何とか美術館。命名権を売ったらしい。
チケット予約の人と、予約なしの人の列ができています。予約の人が多かった。時間通りに入場し、スムースに流れますが、平日の割には人が多い印象。朝いちばんだとゆっくり見られるかというとそうでもない。出るころは、入口は閑散としていました。
裏の裏をかく、というのも必要かもしれませんが予測はなかなか難しい。
入ってすぐのところ。勇者二人のお出迎え。
この後、入場券をバーコード付きの整理券と交換、ひとりずつ通りますが、私はクレカで買ったのでそのまま通ります。
フラッシュ禁止だけど、全作品写真撮影可能。
ヨーロッパの美術館はたいていそうでした。スペインのプラド美術館以外はルーブルも、エルミタージュも、ドレスデンも、大英博物館も。素人が売れる写真撮れるわけがない。プロだって、人に混ざって撮れるわけがない。
だから嬉しかったけど、人の鑑賞の邪魔になってはいけないので、結構気を遣いつつ撮りました。スマホで撮る人はちらほら。私のように一眼レフは他にいなかった。望遠レンズはつけてません。
展示です。人の背中越しに急いで撮影。お見苦しいのですが、ご了承ください。
ヴェスヴィオ山の描かれたフレスコ画。
説明。
という風にいちいち写していたらとても時間がかかるので、あとはポイントだけ。
女性犠牲者の石膏像。
体や服は分解されて空洞になるのでそこへ石膏を流して型を取ったそうです。
アウグストゥスの胸像。小さいものでした。
ローマ帝国初代皇帝。カエサルの義理の息子で地中海周辺を統一。ラテン語で尊厳ある者という意味、8月の語源にもなっている。
遠い昔、世界史で習った記憶がじわじわとよみがえる。
世界史、苦手でした。横文字の名前が憶えきれない。
人の背中越しに。
ライオン頭部形の吐水口。
水道のバルブ。
水道完備。ブロンズ製。
フォルムの日常風景。フレスコ画。
フォルムは街の広場・・・だったかな。商取引している?
擬アルカイック様式のアポロ。
アポロは太陽と芸術をつかさどる神。ローマ時代なのに古いギリシャ様式で作られているのでこう呼ばれるそうです。
縋りつく生き物は想像上の動物、グリフォン、胴はライオン、頭と翼は鷲、尾はライオンだそうです。
食卓のヘラクレス
アレクサンドロス大王のために制作された「食卓のヘラクレス」像のコピーだそうです。オリジナルは今は残っていないとか。
ウェヌス。ビーナスのこと?
上半身の透ける布が優雅。フレスコ画。
俳優の像
左 悲劇の若者役 右 女性役おそらく遊女
だそうです。土で出来ているそうです。よく残ったたもの。焼しめたのでしょうか。
劇の準備。
細かなモザイク画。
パレード用の兜、脛当て、肩当てなど。
兜の細部。
ユピテルとネプトゥヌスを表した脛当て
ヘラクレスを表した肩当て
装着してパレードする様は勇猛果敢、さぞ見ごたえがあったことでしょう。
蓋と鎖付きインク壺
浮彫付グラス
エメラルドと真珠母貝のネックレス
エメラルドの眼のヘビ形ブレスレット
ヘビ型ブレスレット
イヤリング 真珠と金。
当時はバロックですね。貝は何だったのでしょう。
上二つは後の方で展示していましたが、装身具としてまとめました。
左 三美神のカメオ 右 海獣と女神のカメオ
半球を繋いだブレスレット
仔豚形の錘
何の錘?
ブッラ(お守り入れ)
膣鏡。
どうやって使うのでしょうか。なんか痛そう・・・
台所用具も充実
目玉焼き器、あるいは丸パン焼き器。ブロンズ製。
半球形がきちんとできている。今と器具の作り方はそう変わらない筈。
タコ焼きも作れそうです。古代ローマ文化が身近に感じられる瞬間。
左向こうから炭化した穀類、干しブドウ、イチジク。手前は炭化したパン
これはインパクトありますね。
炭化したパンは紀元79年のものだそうで。屋外に火山灰が降り積もり、屋内のものは蒸し焼き状態になったのでしようか。たった今、型から出したようにリアル。
おいしそうなパンは食べられることなく、地下に埋まってしまったのでした。
ユピテル=アンモン型の鎖付き竿秤。
錘部分は顔になっている。
まだまだたくさんありましたが、とりあえずここで切ります。
感想。
現代につながる文明が二千年前、ほぼ完成していたこと、ポンペイとその周辺から発掘された遺物で当時の豊かな社会、突然の自然災害の恐ろしさなどいろいろと考えました。
もっとゆっくり見たかったけど、思い切って出かけてよかったです。これから暑くなるので案外午後からが人が少ないかも。大雨の日も空いてるかな。分かりませんが。