15歳の繁殖牝馬。まだまだ若いと思っていたが、獣医学上では12歳以上が高齢馬だそうだ。
まあそれはおいといて、13日に出産して出産後12日目で種付けをした。
陰部が裂けているので、縫合もかねて診療所にいって、エコー検査をしたら、
子宮内に尿がたまっているとのこと。
洗浄すると、なかから、黄色いにごった水が出てくる。
2リットルの生理食塩水をいれたら、黄色い水が2.5リットルでてくる。
ということは、500ミリリットルの尿が子宮内にたまっていたことになる。
高齢になると粘液の分泌が弱まり、子宮の入り口も締りが悪くなるので、尿が子宮に逆流することがあるそうだ。
オキシトシンを注射して、子宮の収縮を促した。
次の日のエコー検査では、尿はたまっていなかったが、発情が終って、子宮口がしまったからかもしれない。
年取った馬が妊娠しにくくなる原因だな、と思った。