牧場の日記~競走馬生産者の日々~

競走馬の生産牧場の現状と考察

繋のたった子馬

2010年05月19日 | 子馬の育成
生れてすぐの子馬に、つなぎがすごくたって生れるものがたまにいる。

うまれて小一時間、一生懸命立とうとしているのに、なかなか立てず転んでばかりいて、よく見ると、前足のつなぎがバレリーナのように爪先立ちになっている。

つなぎの関節が突っ張っているので、つま先立ちにしかならない。

今年最後に生まれた馬がそうだった。

こういう馬は遅生まれに多い気がする。

とはいっても、20年ほどの経験の中でまだ3頭くらいしかお目にかかっていないけれど。

最初はなかなか立てないけれど、人が支えて立たせてやって、体重を負重させていれば、だんだん、伸びてきて、自分で立てるようになる。

最初は歩くときにつなぎの関節が、かくんかくんしながら歩いているが、パドックなどに出して、ある程度硬いところで歩かせてやれば、だんだん伸びてくる。

今回はほぼ丸一日で普通に歩けるようになった。

自分で立つのは2時間ほどで立てるようになった。

このようにつなぎが立って生れた馬はクラブフットにならないかと心配になるが、3日もすれば他の馬と変わらない。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿