“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

放射能汚染水の太平洋への放出とつけ

2012年01月10日 15時00分00秒 | 臼蔵の呟き
放射能汚染水の太平洋への放出とつけ

2011年4月から2011年年末までに福島第一原発事故原子炉、原子炉冷却水がどれだけ太平洋に流出(放出)しかかは正確にまったくわかっていません。彼らはデータを隠しています。また、どこからどれだか漏れているかさえ「現実的にはわかっていません」東京電力と菅、野田政権が握り合って(=合意して)放出した汚染冷却水の総量はおおよそ分かっています。
水産庁、大学水産学部に食物連鎖、海洋汚染に関して質問しても「分かりません」「政府の言う通り」「水産庁は昼食中で回答できず」――彼らは本当に無責任の塊です。公僕などとは「真っ赤なうそ!」海水で希釈され、たいしたことはない。濃縮されない。自分たちは食べないから大丈夫。何も分からない市民、国民が食べるだけさ!ーーーこれが彼らの取っている姿勢。TPPでアメリカから牛肉の輸入規制を撤廃するように要求されて「緩和することを検討する厚生労働省」とまったく同じ姿勢です。「私は輸入牛肉は食べないから安全です」とでも言っていると思います。

<食物連鎖を数値化、イワガニは2・5…人間は?>


 動植物の「食べる・食べられる」という食物連鎖の関係を、数字で分かりやすく分類する新手法を、海洋研究開発機構が開発した。
 複雑な生態系を理解する一助になりそうだ。
 食物連鎖は、光合成でエネルギーを得る植物を底辺に、肉食動物を上位にしたピラミッドで表される。しかし、海藻、貝、魚と様々な動植物を食べるカニは、どこに位置づけられるのか、詳しくはわからなかった。同機構の力石嘉人主任研究員らは、食物連鎖の上位にいくほど、細胞内の2種類のアミノ酸に含まれる窒素のうち、窒素15というタイプが一定の割合で増える点に着目。植物を1として生物を原則1~5にランク付けする手法を開発した。
 その結果、イワガニは小魚と動物プランクトンの中間の2・5、小魚と動物プランクトンの両方を食べるスルメイカは3・6と判明。陸上生物でもブロッコリーが1、青虫が2、アシナガバチが3と判別できた。人間の場合、食生活にもよるが、2前半~3後半に該当するという。将来は、放射性物質や重金属が食物連鎖を通じて人体にどれほど取り込まれるかの推計などにも使えると期待される。

双葉郡の人々をあなたは「日本国民と思っていますか」?

2012年01月10日 11時00分00秒 | 臼蔵の呟き
双葉郡の人々をあなたは「日本国民と思っていますか」?

双葉町の井戸川克隆町長の言葉です!民主党政権の対応に関する町長、浜通り県民の怒りとぶつけようのない「叫び」です。福島県沿岸に原発を10基以上も建設し、事故を起こし、自分たちの故郷を放射能で汚染してーーー除染後の土砂、残土を双葉郡に保管させてほしいとの野田政権の申し出に対する怒りです。原発は安全です、安全ですといいながらーーー事故を起こし、いつ自分たちは故郷に帰れるのかとの思いーー現実は帰還することが出来ない無念さとのハザマでゆれる町長、町民の声です。許せない東京電力、政府、経済産業省、保安院、御用学者が!!!

「国民と思っているのか」町長、首相問い詰める
 「逃げることなく、国が最後の最後まで責任をもって取り組む」。
 協議会終了後、報道陣に対し、双葉町の井戸川克隆町長は「私たち双葉郡民を日本国民と思っていますか」と首相に問い詰めたことを明らかにした。井戸川町長は「とにかく時間が足りず、もう少し話を聞いてほしい」と不満を漏らした。
 1月8日に福島県を訪れた野田首相は、南相馬市を視察した後、佐藤雄平知事や関係首長らと意見交換した。首相は引き続き東京電力福島第一原発事故の対応に力を入れる決意を強調したが、避難者帰還の具体的な時期は示さなかった。原発周辺自治体の首長から、早期の除染を求める声などが上がった。
 首相は県庁で佐藤知事と面会し、 
放射性物質の除染と被害者への賠償、県民の健康管理  
を復興に向けた「三つの柱」として推進する考えを示した。同原発の冷温停止状態を示す「ステップ2」の達成宣言で「事故そのものは収束した」と発言して批判を招いたことについては、昨年末の達成時の記者会見で「原発事故の闘いが終わったわけではない」と話したとして理解を求めた。放射性物質に汚染された土壌などを保管する中間貯蔵施設については、「引き続き検討をお願いしたい」と理解を求めた。
 首相は続いて福島市内で開かれた「福島復興再生協議会」に出席。佐藤知事は「避難している人が帰還することが『収束宣言』と理解している」と改めて強調し、「子供たちが新生福島をつくる。18歳以下の医療費無料化の実現に向け重ねてお願いする」と求めた。
 飯舘村の菅野典雄村長は、帰還に悩む住民が戻りやすいような環境作りを要望したといい、「住民は期待している。首相はぶれないでやってもらいたい」と語った。
 富岡町の遠藤勝也町長は、「スピード感がないので、除染や復旧・復興の工程表を早急に示してほしいと(首相に)お願いした」と説明。その上で、警戒区域見直しをめぐって、今後の治安対策や、土地などの財物の補償についても指針を示すよう求めたことを明らかにした。
 JA福島中央会の庄條徳一会長は席上、コメを作付けできる範囲を早急に示すよう要請したことを明らかにし、「今年は昨年よりはいいかと思っていたが、まだまだ遅れそうなので(農作業に)支障がないようにお願いしたい」と話していた。
東日本大震災:首相来県 被災企業や病院視察、再生協に初参加 経営者ら、厳しい現状訴え /福島
 約3カ月ぶりとなる県内視察のため来県した野田佳彦首相は8日、平野達男復興担当相らと共に東日本大震災と原発事故で被災した南相馬市の段ボール製造会社「丸三製紙」(同市原町区)と「小野田病院」(同)などを視察した。経営者らは「状況は改善されていない」として厳しい現状を訴えた。
 創業60年の丸三製紙は原発事故後、昨年6月に操業再開したが、社員約250人のうち約40人の家族は県外などに避難し、家族別々の生活を強いられている。野崎修社長(66)の現状説明を受け、首相は従業員に「頑張ってほしい」などと声をかけた。
 震災前よりスタッフが6割に減った小野田病院の菊地安徳院長(53)は「地域医療は崩壊の危機にある」として高齢者向けの在宅支援センターや老人保健施設設置の必要性を訴え、首相は「今後に生かしたい」と答えたという。菊地院長は視察後「意外と長い時間、話し合いの時間を取ってくれた」と話した。
 この後、野田首相らは常磐自動車道の南相馬料金所インターチェンジ(IC)の建設現場も訪れた。同行した桜井勝延市長は「医療の現状や常磐道の建設現場をよく見ていただいた」と今後に期待感を示した。
 この日夕には、昨年夏に国と県、県内各種団体などで結成された「原子力災害からの福島復興再生協議会」の第3回会合が福島市のホテルであり、初参加となる野田首相も出席。地元自治体代表らの意見に耳を傾けた。菅野典雄飯舘村長は、除染に関わり、村の裁量権を認めるよう訴えた。首相は首長らの話に「手法に反省点があるかもしれない。地元をないがしろにするつもりはない」と応じたという。
 ただ、許された発言時間は1人3分で「時間を超えて話したが足りなかった」(遠藤勝也富岡町長)と駆け足の日程に不満の声も漏れた。

震災があったから頑張るは傲慢

2012年01月10日 06時00分12秒 | 蜂助の呟き
こんにちは。蜂助です。今日は、高校野球の話です。

先日も紹介した、「できることをしよう。ぼくらが震災後に考えたこと」という本に書かれていてドキッとした記述です。

福島県の高校野球で五連覇中の聖光学院の斎藤監督の言葉です。
「いちばん怖いのはね、震災があったからこそ、ぼくらは今年勝たなきゃいけないっていうふうに震災を利用して傲慢になることです。おそらく、取材も増えるだろうし、変な言い方ですが、同情もかうでしょう。その勢いにあやかるのは許せない」

「選手たちは、簡単に言います。ぼくたちは震災を背負っている。全力で戦って一日でも長く勝ち残ってみんなに喜んでもらうんだって。でも、それ、どういう意味で言ってるんだ? ほんとうにわかってるのか? ってぼくは言うわけです。ほんとうは同情の声で後押ししてもらえるって期待しているんじゃないの? もしそんなことを都合よく願っているとしたらそれは、傲慢だよって」

「ぼくは、ふだんから、人生に起こることはぜんぶ意味がある。それは必然的なことなんだって言っています。ケガをしたときも、チームが負けたときも、それは必然的なことだったんだと。逆に、ものすごくうまくいったときは、むしろ偶然だと思えって言っています。(後略)」

すごい先生です。強いはずです。

私も良いことを教えられたと思っています。