“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

核不使用の国連共同声明

2013年10月21日 06時00分03秒 | 蜂助の呟き

こんにちは、蜂助です。

広島の平和公園には、修学旅行の学生や遠足の小学生、外国人観光客がたくさん居ました。どうせ撮影するなら、女子高校生でしょ。ただし小心者なので遠巻きに撮りました。

広島の町にはチンチン電車が良く似合います。正式には「ひろでん」(広電)です。本日は、核軍縮の話です。

 

政府が核兵器使用に対して、今まで日本がアメリカ合衆国の核の傘の下に居ることを理由にすべての核兵器不拡散や核軍縮などの署名を拒否してきました。しかし、その方針を変えると発表されています。そのこと自体は、一歩前進と評価できると思います。

ただ、共同声明への署名が「拘束力がないと確認している」と正式に発言しています。また、「アメリカの核兵器は、これには当てはまらない」と勝手な解釈を日本政府がしていると指摘する評論家が居ます。

また、来年以降に開かれる核軍縮関連の国際会議で日本が論戦をリードしたいという思惑があるといいます。唯一の戦争での被爆国として各国に核軍縮の努力を促し、指導力の発揮を狙っているということです。平和首長会議が、核兵器の不拡散ではなく、核兵器の不使用へと運動の舵を切っており、日本政府の腹黒い狙いはありつつも、日本国内と全世界へ核兵器不使用の機運を作ることのできる情勢変化が起きることになります。

下記の文が、日本政府が賛同するとしている共同声明ですが、どう読んでもアメリカ合衆国の核兵器が含まれないようには読めません。

 

【毎日新聞 2013年10月18日 22時53分(最終更新 10月18日 23時00分)】

核不使用:国連共同声明案の日本語訳

 国連総会第1委員会(軍縮)で有志国が近く発表する「核兵器の人道上の影響に関する共同声明」案の訳は以下の通り。

 我々は、核兵器による破滅的な人道上の影響を深く懸念している。過去の核兵器の使用や実験の経験から、この兵器が圧倒的で制御できない破壊的な威力と無差別さにより、受け入れ難い人道上の影響をもたらすことはあまりにも明白だ。今年3月にノルウェーで「核兵器使用の人道上の影響に関する会議」が開かれ、事実に基づいた議論により、この影響に関する我々の認識を深めることができた。専門家や国際組織からの重要なメッセージは、核兵器の爆発がもたらす人道上の緊急事態に対処し、被害者を適切に支援できる国家も国際機関もない、ということだ。

 会議は128カ国と赤十字国際委員会、国連の人道機関、市民団体の広範な参加を得た。これは、核兵器の破滅的な人道上の影響が根源的で全世界的な懸念であるとの認識を反映したものだ。我々はメキシコが来年2月13〜14日に次回の会議を開くと発表したことを心から歓迎する。特に核兵器の爆発による長期的な影響を中心に、この問題に関する認識を広げ、深める目的で開催されるこの会議への参加は、あらゆる国の利益にかなうと確信する。我々は市民団体の継続的関与も歓迎する。

 こうした取り組みは、欠かすことができないものだ。なぜなら、核兵器がもたらす破滅的な影響は、各国政府だけでなく、相互に依存する世界の全市民に関わるからだ。それは人類の存続や環境、社会・経済の発展、経済、次世代の健康に深刻な含意を持つ。このような理由から、我々は、核軍縮に向けたすべてのアプローチと取り組みが、核兵器の破滅的影響に関する認識の上に立つことを固く支持する。