沖縄に、米軍基地が集中し、地理的に意味があるかを示すものです。米軍、海兵隊は世界どこへでも戦闘に駆けつける任務を持っており、日本防衛を任務として限定しているものでないことを示しています。当たり前のことです。局所に限定した軍事行動、佐生線展開などがないことは軍隊の特性上、当たり前です。その軍隊を保持する国家から見れば、自国にとって必要な軍事行動に自軍を動員することは戦略的に当たり前のことです。
沖縄に、米軍基地と海兵隊を駐留させなければならない理由などはないことを示しています。
<琉球新報>「日本防衛の任務ない」在沖縄の米海兵隊 80年代に米国防長官が議会に回答
在沖縄の米海兵隊について「日本防衛の任務はない」「西太平洋とインド洋のどこにでも配備し得る」と説明した米国防総省の回答
1982年4月にワインバーガー米国防長官が米上院歳出委員会に提出した書面証言で、在沖縄の米海兵隊について「日本防衛の任務は割り当てられていない」と表明した上で、「西太平洋およびインド洋における米海軍第7艦隊の作戦領域のいかなる場所にも配備され得る」と回答していたことが分かった。在沖米海兵隊の駐留を巡っては沖縄の「地理的優位性」などが引き合いに出されるが、広く西太平洋やインド洋のどこでも機能し、さらに主な任務は「日本防衛」ではない実態が改めて示された。
文書は6日開かれた沖縄県議会6月定例会の代表質問で、渡久地修氏(共産)が存在を質問し、県の謝花喜一郎知事公室長が国会図書館から入手し、確認したと認めた。
文書は米国防総省が作成してワインバーガー氏が署名し、米上院の公聴会に向けて提出したもの。
在沖米海兵隊の任務について、インド洋への配備をより増していく可能性を問う質問に対し、米海兵隊の任務は日本防衛ではなく、「それよりも」第7艦隊の構成要素として、太平洋地域を展開する特性を強調する回答をしている。
謝花氏はこれに関連し「県は防衛省から示された在日米海兵隊の意義・役割について2度の質問を行い、回答を得たが、説明は十分でなく、政府は丁寧な説明を行うべきだと考えている」と述べた。
翁長雄志知事も「米海兵隊について、ワインバーガー氏が日本を守るためではないという発言もあった」とあらためて答弁し、米海兵隊の沖縄駐留に疑問を呈した。