“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

改憲勢力が3分の2 平和国家の転換を許すな

2016年07月13日 11時10分22秒 | 臼蔵の呟き

改憲勢力3分の2 到底「信任」と言えぬ 平和国家の転換を許すな 

「改憲が現実のものとなれば、日本社会に軍事色が漂い始め、政権への過剰な権力集中を招きかねない。戦後民主主義が支えた平和国家は危うい転換点に差し掛かっている。」
「改憲4政党の憲法観はばらばらで、自公でも大きく異なる。正面から是非を主張して国民の信を問うことなく、発議に足る議席数を確保したとしても、国民が改憲を白紙委任したことにはならない。」

自民党の政治独裁と極右による暴走を許すかどうかが依然として最大の課題です。悪法も法なりですが、独裁政治を打倒する政治を要請する勢力、民主勢力が多数であり、知恵を使った選挙協力を組織し、自公政権を退陣させることがどうしても必要です。

そのために、1つ1つの悪法と対峙し、都道府県知事、県議選挙で自公候補を落選させてゆくことも必要です。彼らが、自公政党の国政選挙の政治基盤をささえている構造を改善することが必要です。

<琉球新報社説>改憲勢力3分の2 到底「信任」と言えぬ 平和国家の転換を許すな

 安倍政権と与党による印象操作が奏功し、問われなければならない重大争点が最後までかすんだまま、重い選挙結果が出た。

 10日に投開票された参院選で、自民党、公明党の与党が勝利し、おおさか維新などを含めた改憲勢力が憲法を改める国会発議に必要な3分の2超の議席を獲得した。
 1947年の施行から一度も変えられていない平和憲法が改悪される恐れが現実味を帯びている。
 重大な要素は、米国の軍事行動に付き従う恐れがある集団的自衛権の行使容認、安保法制が施行された中で、衆参両院で改憲発議可能な議席数に達したことである。

 被災4県で野党勝利

 参院選の焦点は32の1人区だった。野党4党は統一候補を立てたが、自民が21勝11敗と勝ち越した。一方、東日本大震災の復興途上にある青森、岩手、宮城、福島の被災4県で野党が接戦を制して全勝した。3年前は野党側の2勝29敗だっただけに、今回の共闘は一定の成果も上げたと言える。
 震災復興の遅れと、恩恵を感じないアベノミクスと地方創生の空回りに対する有権者の怒りが込められたと見ていい。現職閣僚が落選した沖縄選挙区とともに安倍首相は厳粛に受け止めるべきだ。
 改憲が現実のものとなれば、日本社会に軍事色が漂い始め、政権への過剰な権力集中を招きかねない。戦後民主主義が支えた平和国家は危うい転換点に差し掛かっている。
 2012年の衆院選以来、安倍晋三首相は国政選挙に4連勝し、政権基盤を強固にした。だが、「改憲」信任とは到底言えない。
 安倍首相は年頭会見で改憲を巡り「参院選でしっかり訴える」と述べ、「自民党総裁在任中に成し遂げたい」と意欲を示し続けた。
 ところが、自民党は改憲を公約の片隅に押し込め、参院選が始まると首相は改憲について沈黙した。露骨な争点隠しの末、改憲勢力3分の2超の結果が出た。
 改憲4政党の憲法観はばらばらで、自公でも大きく異なる。正面から是非を主張して国民の信を問うことなく、発議に足る議席数を確保したとしても、国民が改憲を白紙委任したことにはならない。
 安倍首相は「憲法審査会に議論の場が移り、どの条文をどう変えるか集約されていく」と語り、改憲論議を深める姿勢を示した。
 アベノミクス、経済政策の是非を問うとしながら、安倍政権は選挙でほとんど訴えなかった特定秘密保護法や安全保障関連法を数の力で成立させてきた。これを苦々しく思う国民は多いはずだ。

 沖縄が果たす役割

 「安倍1強」政治の独走が強まると、立憲主義と民主主義に禍根を残すことは確実だ。
 名護市辺野古への新基地建設問題が象徴するように、安倍政権は米国との約束を最優先する対米従属を強めている。過大な軍事的要求を拒めるかが課題となる。
 豪州人のマイケル・シーゲル南山大准教授の論が興味深い。自国の防衛を大英帝国に期待し過ぎた豪州は英国の全戦争に参加したが、当時の日本が対英戦争に踏み切った場合、英国は豪州を防衛しないと決めていたという。
 その上で、同盟国間の力の差が大きいほど、戦争に引きずり込まれる可能性と身捨てられる危険性が高まると分析する。対米関係を重んずるあまり、沖縄の民意を無視して新基地を差し出し、戦争を放棄する憲法9条の改悪に手を染めれば、豪州がたどった道を日本が再び歩みかねない。
 共同通信が沖縄選挙区で実施した出口調査で、改憲反対が61%を占め、賛成の24%を大きく上回った。基地の過重負担にあえぐ沖縄は、憲法の普遍的価値である国民主権、基本的人権の尊重、平和主義に立脚した政治の実現を求め続けてきた。不退転の決意で新基地にあらがい、危うい道に回帰しかけている国の姿を平和憲法の理念に近づける役割を果たしたい。


南シナ海判決 紛争を軍事衝突にしない話し合いを

2016年07月13日 10時10分27秒 | 臼蔵の呟き

南シナ海判決 紛争を軍事衝突にしない話し合いを

領土をめぐる紛争は、いつの時代もあるのかもしれません。軍事力をもって領土の拡張、威圧を行うことはどの時代、国であっても容認されるはずがありません。国連を中心とした国際秩序形成国である中国の異常な行動は、中国自身にとっても利益にはなりません。

歴史的事実を踏まえ、関係国による話し合いによる解決が必要です。アメリカ、日本などが軍事力をかざして介入することは問題を一層複雑にし、解決を困難にするでしょう。

「日本も東南アジア諸国連合(ASEAN)など周辺国と共に粘り強く、中国の政策転換、南シナ海の緊張緩和を促したい。」

 <毎日新聞社説>南シナ海判決 海洋の常識が示された

 中国が歴史的権利の範囲と主張し、南シナ海の大半を囲む「九段線」についてハーグの仲裁裁判所が国連海洋法条約上の根拠がないと判決を下した。人工島建造の法的根拠にも否定的な見解を示しており、中国の南シナ海進出の正当性を全体として否定する内容にまで踏み込んだ。

 中国は判決について「無効で受け入れない」との声明を発表したが、拘束力を持つ国際司法の判決を、国連安保理常任理事国が拒否するのでは「法の支配」が崩れ、国際秩序が成り立たない。中国は判決を重く受け止め、南シナ海の緊張を高めるような行動を自制すべきだ。

 判決は「九段線」について、中国が過去にある程度の歴史的権利を持っていたとしても、その権利は排他的経済水域(EEZ)以外の部分では失われたと指摘し、有効性を認めなかった。また、南沙諸島にEEZや大陸棚を主張できる「島」は存在しないと判断し、南沙諸島周辺での中国のEEZの存在も否定した。

 中国のEEZは本土や海南島の沿岸などからの200カイリ以内に限られることになり、南シナ海での権利は「九段線」の主張より大幅に縮小される。また、フィリピンのEEZ内の人工島建設は違法と判断した。

 南シナ海では2013年末から昨年にかけ、中国が実効支配する岩礁7カ所で人工島を造成し、飛行場や港湾、軍事施設などを建設した。米国は人工島に領海は存在しないとして12カイリ以内に海軍艦船を進入させる「航行の自由」作戦を実行し、南シナ海の緊張が高まっている。

 中国は米国や日本の介入が緊張を高めていると主張するが、中国の強圧的な態度が周辺諸国の反発を招いてきた。中国側の全面敗訴ともいえる判決は中国の行動に対する国際社会の客観的な判断といえる。

 判決を強制的に執行する手段はないが、中国は受け入れ拒否が不名誉で、無責任な判断であることを自覚すべきだ。少なくとも判決に反する主張や行動は慎むのが筋だ。反発のあまり、南シナ海での防空識別圏設定や人工島のいっそうの軍事化など緊張を高める行動を起こすことは許されない。

 フィリピンの新政権は中国との対話に前向きだ。判決に沿った形で対話が進むのなら好ましいことだ。南シナ海を平和の海にできるかは、結局は中国自身が国際社会の声を受け入れ、行動を見直せるかにかかる。

 岸田文雄外相は「当事国が判断に従い、紛争の平和的解決につながっていくことを期待する」との談話を発表した。日本も東南アジア諸国連合(ASEAN)など周辺国と共に粘り強く、中国の政策転換、南シナ海の緊張緩和を促したい。


参議院選挙結果で衆議選試算 小選挙区で自公圧倒  

2016年07月13日 09時15分12秒 | 臼蔵の呟き

参議院選挙をそのまま衆議院選挙に当てはめることは困難です。同時に、衆議院選挙は政権選択が迫られる選挙でもあり、すべての小選挙区は1人区ですので、野党統一ができるかどうかも含めて、推測自体が困難です。

低投票率、選挙制度の矛盾が、国政における自公政権の延命を手助けしています。そのことを国民、選挙民が告発し、政治を変える上での課題であることを理解することが重要だと思います。

しかし、民主主義、立憲主義を否定する排外主義・極右政治勢力、政権党が21世紀の先進工業国で長期政権であり続けることができるかどうか。そのことも問われているのだと

<東京新聞>小選挙区で与党圧倒 衆議院選試算 自公266、野党4党は27議席

 10日投開票された参院選の各党比例代表得票を衆院選に当てはめると、定数295の小選挙区で与党候補が野党側を圧倒することが共同通信社の試算で12日分かった。参院選同様、自民、公明両党と、民進、共産、社民、生活の野党4党がそれぞれ候補者を一本化したと想定した場合、与党は266議席を占め、4党側は27議席にとどまる。残る2議席は、おおさか維新の会が獲得した。

 定数180の比例代表は、自民76、民進43、公明27、共産19、おおさか維新14、社民1。

 小選挙区と合わせると、自公は369議席で占有率77・7%となる。