某月某日
電車の向かいに座る新人社員(白い襟を出しているので)はゆうこりんに似た高校生でも通用するような幼顔のジョシである。
疲れているのか、まもなく寝てしまったのだが、その幼い寝顔を盗み見しながら、オジさん(satoboの事だよ)は「寝物語」を聞かせたのだ。
入社して、上司からさっそく客に売り込め、結果を出せ、とセッツカレているだろうけど、焦る必要はないんだよ。
エラソーな事を言っているが、「ウエ」のヤツらだってロクなもんじゃないんだ。
入社前に読んだ自己啓発本や成功物語なんか、イイ事しか書いてないんだ。
実際の世の中はテキトーな線で済ませているんだよ。
見てご覧よ、大企業が出している商品を。
出した新製品がすべてヒットしているかい?
都心に立ち並ぶ再開発ビル群を見てご覧。
コンセプト通りの成功を収めているかい?
テレビや雑誌をにぎわす「成功者」はすべてのプロジェクトを成功させているかい?
有名監督はすべての映画を成功させているかい?
パチンコや競馬と同じなんだよ。
当たった事だけ大きく言うんだ。
多くの場合は、ちょっと違うんでねぇかい?とか、ン~まあまあカナ?とか、こんなもんですかね~、なんだ。
ゆうこりんの上司だって社長だって、そこそこの事をして、こそこそして成り上がっただけなんだよ。
工場には100%の品質保証を求めても、売り出す製品は10にひとつも当たらないんだ。
当たっても宝くじのように1等3億円はダメで、せいぜい3000円なんだ。
そんなセコいことを積み重ねて世の中は成り立っているんだ。
でも、誰もそんな事を言わないから、あたかも世の中は100%の成功を目指す緻密な社会だと勘違いしてしまうんだ。
ゆうこりんは知らないだろうが、たいらひとしという人の映画が昔流行ったんだ。
テキトー、いい加減なお調子者のC調野郎があれよあれよと出世するコメディさ。
これをサラリーマンの息抜き映画と捉える事も出来るが、こんないい加減な感じで成り立って行くのがホントなんだと教えるドキュメンタリーともとれるんだ。
ゆうこりんのまわりを見渡してご覧よ。
自己啓発本やビジネス書に書いてあるような会社かい?
教科書通りの仕事の世界かい?
口先だけの指示で何も進んで行かない事ばかりが渦巻いている仕事場じゃないのかい?
それが「フツー」なんだと、しばらくしたらわかるよ。
だからそれまで根を詰めずに様子を見るんだよ。
そこでゆうこりんが馴染むか、拒否反応を示すか、初心を貫くかは君次第だ。
君次第だけど、どんなにあがいても、現状は変わらなく、テキトーに進んで行くんだ。
そういう世の中で、幼い顔をしたゆうこりんが汗水垂らして成功を目指してガンバルのだろうと思う一方で、社内コンパで飲み過ぎて、これはと狙ったダンシにハメられて、出来ちゃった婚で来年は幼い顔に母としての強さとしたたかさを滲ませた姿を見せるのではと想像しないわけでもないんだ。
電車の向かいに座る新人社員(白い襟を出しているので)はゆうこりんに似た高校生でも通用するような幼顔のジョシである。
疲れているのか、まもなく寝てしまったのだが、その幼い寝顔を盗み見しながら、オジさん(satoboの事だよ)は「寝物語」を聞かせたのだ。
入社して、上司からさっそく客に売り込め、結果を出せ、とセッツカレているだろうけど、焦る必要はないんだよ。
エラソーな事を言っているが、「ウエ」のヤツらだってロクなもんじゃないんだ。
入社前に読んだ自己啓発本や成功物語なんか、イイ事しか書いてないんだ。
実際の世の中はテキトーな線で済ませているんだよ。
見てご覧よ、大企業が出している商品を。
出した新製品がすべてヒットしているかい?
都心に立ち並ぶ再開発ビル群を見てご覧。
コンセプト通りの成功を収めているかい?
テレビや雑誌をにぎわす「成功者」はすべてのプロジェクトを成功させているかい?
有名監督はすべての映画を成功させているかい?
パチンコや競馬と同じなんだよ。
当たった事だけ大きく言うんだ。
多くの場合は、ちょっと違うんでねぇかい?とか、ン~まあまあカナ?とか、こんなもんですかね~、なんだ。
ゆうこりんの上司だって社長だって、そこそこの事をして、こそこそして成り上がっただけなんだよ。
工場には100%の品質保証を求めても、売り出す製品は10にひとつも当たらないんだ。
当たっても宝くじのように1等3億円はダメで、せいぜい3000円なんだ。
そんなセコいことを積み重ねて世の中は成り立っているんだ。
でも、誰もそんな事を言わないから、あたかも世の中は100%の成功を目指す緻密な社会だと勘違いしてしまうんだ。
ゆうこりんは知らないだろうが、たいらひとしという人の映画が昔流行ったんだ。
テキトー、いい加減なお調子者のC調野郎があれよあれよと出世するコメディさ。
これをサラリーマンの息抜き映画と捉える事も出来るが、こんないい加減な感じで成り立って行くのがホントなんだと教えるドキュメンタリーともとれるんだ。
ゆうこりんのまわりを見渡してご覧よ。
自己啓発本やビジネス書に書いてあるような会社かい?
教科書通りの仕事の世界かい?
口先だけの指示で何も進んで行かない事ばかりが渦巻いている仕事場じゃないのかい?
それが「フツー」なんだと、しばらくしたらわかるよ。
だからそれまで根を詰めずに様子を見るんだよ。
そこでゆうこりんが馴染むか、拒否反応を示すか、初心を貫くかは君次第だ。
君次第だけど、どんなにあがいても、現状は変わらなく、テキトーに進んで行くんだ。
そういう世の中で、幼い顔をしたゆうこりんが汗水垂らして成功を目指してガンバルのだろうと思う一方で、社内コンパで飲み過ぎて、これはと狙ったダンシにハメられて、出来ちゃった婚で来年は幼い顔に母としての強さとしたたかさを滲ませた姿を見せるのではと想像しないわけでもないんだ。