里山の移ろい

写真付きで日記や趣味を書く

問題の可視化

2020-05-25 16:42:28 | 日記

昨年、10月の台風19号からすでに7ヶ月が経過した。

被害の実態を把握するため、

全戸を対象にアンケートを実施し、その結果がまとまった!!

そもそも、このような調査を始めるきっかけは、

次のようなことがあった。

 

50戸弱の集落のこの地!!

阿武隈川の支流の一級河川がながれているが、

この河川の氾濫で、これまで経験したことのない、

甚大な被害を蒙ったからである。

 

この事を心配した仲間数名が「台風19号を語る会」を組織!!

90歳半ばの古老も記憶にない、つまり、

現在この地区内に生存している誰も、経験したことがない、

被害の実態を「後世に残したい」、

さらに、今後予想される自然災害に備え、

「防災減災」の役に立てたい!!

そんなことが、組織する理由であった。

 

アンケートの回収率は、84%。

たぶん、このような調査は区内で初めての事で、

戸惑いもあったのではなかろうか?

「被害の実態、避難の状況、自由意見欄」等々、

設問事項に応えていただいた。

その結果、被害の実態はもちろん、

地域内の課題も浮きぼれになったように思う!!

つまり、言い方を変えれば、

地域の諸々の課題の可視化、である。

 

これまで「何気なく見てきたもの」が、災害を大きくした・・・・。

つまり、災害の原因を一言で話せば、

「公共の施設の問題点を、問題視せずして今日を迎えた?」、

「河川や県道の整備の遅れ」にある事がわかった。

 

地域内の課題の深刻さも浮きぼれになった!!

「コミニケーション不足、住民同士の助け合い、

各組織の役割と活動等々」・・・・・自由意見欄にたくさん記されていた。

 

これらの課題を整理し、

地区内で、話し合い解決すること、

行政に対して、改善改革を要請することに分けて、

対応するべく現在準備を進めている。

 

いずれにしても、この調査結果を、

区内の皆さんに、実態を明らかにし認識してもらう!!

行政側にも、しっかり受け止めていただく、

そんな資料作りも大切なことだ!!

そんな事も、仲間が工夫している!!

頼もしい限りである。

ともあれ、このような調査を「任意組織が実施するメリットもある」、

と理解していただけるよう、活動してまいりたい。