サザナミについての考察 その１(＋補足追加）

2011年 第一弾の雛達は、１羽は先週、里親様の許へ参りました。
もう１羽は、明日、お迎え予定です。
クリームイノ♀は、光の加減でお顔の周辺に薄くブルーが出ていました。
グリーンspイノ♂は、長く居たので大変馴れていて、ケージを開けると
直ぐに肩・手腕・頭などに飛んで来ます。
また、一人で意味不明なおしゃべりを良くしていますので、言葉を教え
るとたぶんお話が出来る様になると思います。

明日、お迎え予定のなめたろうくん（グリーンspイノ♂かグリーンspイノ
＋ブルー♂）

私どものサザナミインコで、６～７羽はお話をしています。
但し、教えている訳ではなく、勝手に覚えているので言葉のバリエーショ
ンは少なめです。

さて、今回のテーマですが、最近、遺伝のお問い合わせ等が多いので、
遺伝についての概略をまとめたいと思います。
サザナミの遺伝については、スパングル系を除いては解明が進んでいます
ので２代前までの色と保有因子が判れば、遺伝計算をするのは簡単です。
厳密に言えば、両親の正確な色と保有因子が判れば遺伝計算は出来るのです。
しかし、保有因子（隠れ因子）を正確に判る為には、２代遡って親兄弟等
の色により推定したり、性別によって判断することや、更に仔を産んだ経
験があればその仔達の色も判断材料となります。

現在、遺伝計算が出来る種類は下記の通りです。
【サザナミ♂♀】
・グリーン　・ダークグリーン　・オリーブ　・ブルー　・コバルト
・モーヴ　　・ルチノー　・ルチノー（dD）　・ルチノー（DD）
・クリームイノ　・クリームイノ（dD）　・クリームイノ（DD）
【因子♂】　・ブルー　・イノ　・イノ＋ブルー
【因子♀】　・ブルー

従いまして、例えば６色や８色が産まれる組合せを得たい場合は、正確な
色と保有因子および性別のペアを組めば良い訳です。
【例】
　６色：コバルトspイノ♂×グリーンspブルー♀
　　　　ブルーspイノ♂×ダークグリーンspイノ♀
　　　　　　　　　　　　・
　　　　　　　　　　　　・
　８色：コバルトspイノ♂×ダークグリーンspブルー♀
　　　　ダークグリーンspイノ＋ブルー♂×コバルト♀
　　　　　　　　　　　　・
　　　　　　　　　　　　・

因みに、上記のダークグリーンspイノ＋ブルー♂×コバルト♀で産まれて
くる仔の色・因子と性別の確率は以下の通りです。
3.125％　♂グリーンspブルー
3.125％　♂グリーンspイノ＋ブルー
3.125％　♀グリーンspブルー
6.250％　♂ダークグリーンspブルー
6.250％　♂ダークグリーンspイノ＋ブルー
6.250％　♀ダークグリーンspブルー
3.125％　♂オリーブspブルー
3.125％　♂オリーブspイノ＋ブルー
3.125％　♀オリーブspブルー
3.125％　♂ブルー
3.125％　♂ブルーspイノ
3.125％　♀ブルー
6.250％　♂コバルト
6.250％　♂コバルトspイノ
6.250％　♀コバルト
3.125％　♂モーヴ
3.125％　♂モーヴspイノ
3.125％　♀モーヴ
3.125％　♀ルチノーspブルー
6.250％　♀ルチノー（ｄD）spブルー
3.125％　♀ルチノー（DD）spブルー
3.125％　♀クリームイノ
6.250％　♀クリームイノ（ｄD）
3.125％　♀クリームイノ（DD）

ここで、♂親のダークグリーンspイノ＋ブルーはダークグリーンspイノや
ダークグリーンspブルーとの区別をする方法は特殊な遺伝子検査しか
ありませんので、産まれてきた仔で判断するしかありません。
クリームイノが産まれれば、♂親はダークグリーンspイノ＋ブルー確定
です。
赤目のルチノーやクリームイノが出てこなければ、♂親がダークグリーン
spブルーの可能性が高いです。
ルチノーが出れば、♂親はダークグリーンspイノ＋ブルーかダークグリ
ーンspイノとなります。
ブルー、コバルト、モーヴが出れば、♂親はダークグリーンspイノ＋ブル
ーかダークグリーンspブルーとなります。
この様に産まれた仔によって、親の保有因子（隠れ因子）が判ります。

私どものサザナミインコは、購入したショップさんやブリーダーさんの情
報で親の色をデータ表に記載しているのですが、検証をしてみるとかなり
遺伝的にありえない、いい加減な情報が多いことに驚きます。

【補足】
ご質問で「産まれるカラー全色に♂と♀が生まれるためには、♀親を赤
目（ルチノー、イノ）にする必要があるのでは。」とのご質問がありました
ので、補足を追加致しました。
その通りです。

８色　各色で♂と♀にする為には、以下の組み合わせが必要です。
ダークグリーンspイノ＋ブルー♂×クリームイノ（dD）♀

因みに、この組み合わせで産まれてくる仔の色・因子と性別の確率
は以下の通りです。

3.125％　♂グリーンspイノ＋ブルー
3.125％　♀グリーンspブルー
6.250％　♂ダークグリーンspイノ＋ブルー
6.250％　♀ダークグリーンspブルー
3.125％　♂オリーブspイノ＋ブルー
3.125％　♀オリーブspブルー
3.125％　♂ブルーspイノ
3.125％　♀ブルー
6.250％　♂コバルトspイノ
6.250％　♀コバルト
3.125％　♂モーヴspイノ
3.125％　♀モーヴ
3.125％　♂ルチノーspブルー
6.250％　♂ルチノー（ｄD）spブルー
3.125％　♂ルチノー（DD）spブルー
3.125％　♀ルチノーspブルー
6.250％　♀ルチノー（ｄD）spブルー
3.125％　♀ルチノー（DD）spブルー
3.125％　♂クリームイノ
6.250％　♂クリームイノ（ｄD）
3.125％　♂クリームイノ（DD）
3.125％　♀クリームイノ
6.250％　♀クリームイノ（ｄD）
3.125％　♀クリームイノ（DD）

残念ながら、イノ系の(dd)・(dD)・(DD)を見分ける方法はありません。
産まれた仔からの判断しかないと思います。

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2011年 第一弾 もうすぐお引渡し

ようやく一人餌に慣れてきましたので、もうすぐお引渡しです。
まだ、保温ケース（30℃）に居ますので、もう少ししたらケージに移して、温度に馴れさせます。

見た目には、親鳥と変わらなくなってきましたが、まだ、全く飛べません。

保温ケースはこんな感じです。（30ｃｍの水槽にヒーターを入れています。）
具合が悪い鳥が出た場合は、 ＩＣＵ（集中治療室）となります。


今回から、里親様に「サザナミインコ お渡しまでの写真集 」を差し上げることに致しました。


喜んで頂けると幸いなのですが．．．．。

先日、副鼻腔炎（蓄膿症）になったクリームイノは、再度、通院して膿を除去して頂いたのと、点鼻薬から塗り薬に変更したので、だいぶ良くなりました。

鼻の穴の下側のところから、膿を除去しました。
まだ、痛々しいのですが、だいぶ腫れが引いて良くなってきていますが、最近は私を見ると隠れてしまいます。

さて、春の繁殖の目玉のレースウィングですが、なんとペアにしたクリームイノが♂ではなく♀でした。
通常、♂が巣作りをしてくれるケースが多いので、順調だと思っていたら、なんと自分で卵を産む態勢になっていて、その上卵詰まりを起こしてしまいましたので、急遽、上記の ＩＣＵに入れて産卵させました。

普通より、かなり大きめの卵でした。
殆ど、無精卵だと思いますが、万が一ということもありますので、孵卵器で様子見です。
（レースウィングは♀だと聞いておりますので、可能性は殆ど無いのですが、淡い期待を持っています．．。）

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雛の成長と病気

１週間前に掲載したクリームイノ♀とグリーン♂の姉弟は、順調に成長しています。
今では、２羽共、「ピヨピヨ」と良く鳴きます。雛の小さい時は、他のインコと鳴き声があまり変わらない様です。

クリームイノ♀（ご予約済）は、こんな感じです。

もう数日で、一人餌の練習に入ります。
だいぶ羽が生えてきて、綺麗になってきました。
この仔は、特に目が大きい様に思います。

さて、まだ、里親さまが決まっていないグリーン♂ですが、とてもグリーンが綺麗になってきました。

この仔は、特におとなしく、少しシャイな様です。
こういう仔は、たぶん里親さまにべったりなタイプだと思います。
ご興味がある方は、さざなみいんこどっとこむHPをご覧下さい。

さて、突然ですが、私どもの代理親のクリームイノ♀が、先週より病気になりました。

写真右側のクリームイノ♀ １歳半です。
症状は、右のお鼻がだんだん膨れてきて、今では中に膿があるようで、大変、痛々しいです。
先週、獣医さんに行って「副鼻腔炎」（蓄膿症）と診断され、飲み薬（抗生剤、消炎剤）と点鼻薬（抗生剤）を一日２回朝夕に行なっています。
この点鼻薬は目薬と同じとのことで、先月購入したクリームイノ♂の目が結膜炎の様でしたので、一緒に治療に入りました。
クリームイノ♂は、数日で大変良くなり、今ではほぼ問題ないようです。

クリームイノ♀「副鼻腔炎」（蓄膿症）の仔は、私どものサザナミの中で、一番おとなしい仔です。
爪きりでも、全くの無抵抗で本当に良い仔です。
（中には、爪きりで思いっきり噛み付く仔もいます。）
内心、「副鼻腔炎」（蓄膿症）になったのが、無抵抗なこの仔でよかったと思っています。

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雛の成長と近況

2011年第一弾の雛達は、順調に成長しています。
今は、【KAYTEE/ケイティ】ハンドフィーディングフォーミュラー（ベビーバード）を少し柔らかめにして、１日４回です。
とても良く食べていますので、すくすく育っています。

左のクリームイノ♀はだいぶ筆毛が多くなってきました。
右のグリーン/spイノも、少しづつ色が判るようになってきました。
あと２週間くらいで一人餌になると思いますので、里親様にお渡し可能となります。

グリーン/spイノは、まだ、里親様が決まっておりません。
ご興味がある方は、さざなみいんこどっとこむHPをご覧下さい。

さて、当 さざなみいんこ 湘南ファームの近況ですが、今年初めに入荷したサザナミインコ レースウィング クリームイノ タイプ♀が、同じく今年初めに入荷したクリームイノ♂（ベルギー産）とめでたくペアとなり、クリームイノ♂が巣作りを始めました。
レースウィング クリームイノ タイプ♀は、到着後、暫く体調を崩しておりましたが、最近は大変元気になりエッグフードも良く食べています。
あとは、レースウィング クリームイノ タイプ♀が産卵をしてくれれば良いのですが．．．．．。

上の写真が、レースウィング クリームイノ タイプ♀です。
クリームイノに見えますが、羽のところにうっすらと黒い模様があります。
レースウイングは、直訳すると「クサカゲロウ」ですが、そんなイメージでしょうか！？

このペアの遺伝で、レースウィング クリームイノ タイプが産まれる可能性は判っておりませんが、文献によるとブルー/spイノ♂との交配やスパングル系/spイノ♂との交配で、レースウィングが産まれることが報告されています。
レースウィングは、シナモン因子とイノ因子が、遺伝子の連鎖により発生します。
そういう意味では、レースウィング クリームイノ タイプ♀がシナモン因子とイノ因子を持っており、クリームイノ♂がイノ因子を持っているので、半々くらいの確率でレースウイングとクリームイノが産まれるのではないかと思っております。

といっても、まずは、有精卵で産卵をして貰わないと、何も始まりません。
この他に、以前掲載したパイドグリーン♀もスパングルブルーDF♂とペアリングしていますので、こちらもどんな仔が産まれるか楽しみです。

これからも、当ファームの近況をお知らせ致しますので、ご期待下さい。

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