山茶花談

さざんかだん

新しい人

2021-01-26 | 版画


昨年読んで、深く感動した鶴見和子さんの南方熊楠に続いて
水俣・アニミズム・エコロジーを読んでいます。

読み進めるほどに、これはすごい内容だと
30代に石牟礼道子さんの本を読んだ時と同じように
また、印象はすこし違うのですが
ページを反芻しながら読んでいる感じです。

自然破壊は人の外側にあるような印象をなぜか受けるのですが
自然の人が破壊されながら
新しく刻々と創造されて独創的な人に変化していく、
その途上に無農薬栽培があったり
大江健三郎さんの「新しい人よ、目覚めよ」を述べてみえましたが
ブレイクのとても美しい象徴的な表紙ですよね。
自己の扉を新しい人が開けているようでした。

未曽有の経験を、ひとりひとりが創造的に乗り越える方法をみつける・・のは
いまのコロナ下での生活にとてもつながるように思えました。


※ 「戯れ」 銅版画





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