いつからか
我が家へ来るノラさん
初めの頃は
フッと居なくなり
ハラハラ心配したり
やがて
なんだか
居着いてるような
そして
甘えて?!くるようになり
距離が縮まったかと
喜び
アホなバァさんは
つっかけ履いて
蚊取り線香ともして
腰を下ろし
手が届きやすいように
膝や腰が辛くないように
家の外に出たらば
ノラさん怖がり
スタこらさっさと
逃げ出す始末
余程
怖い思いをしてるんかな
近づいてきてそうで
キョリカンあるんよね
あの姿勢で撫でたり
掻いたりは
わたしもしんどいのよ
開けっぱなしだと
夕方は
蚊や虫が入ってくるし
言いつつ
元の
台所の板間に膝付き
お腹を出して
撫でて(掻いて)くれよ
触っていいよ
の
ちょっと無理な姿勢に戻れど
時には
爪をたて
口を開けるのに
怖くなる始末
何か気に障ること
したんかしら
触って欲しくないとこ
触ったんやろか
生き物の扱いは
全く
どうすれば良いか
解らなくて
途方にくれます
進展のカケラ無く
後ずさりばかり
ノラさんだけに
ひっかかれては
堪らないので
やはり
引いてしまいます
以心伝心
向こうにも
伝わっているのかもしれません
水を溜めているペール
相方さんお手製の木の蓋
その蓋の上に座って
彼方を向いている
ノラさんの背中は
なんだか
フーテンの寅さんに
重なります
ちょっと
寂しそうにも見える
後ろ姿を写そうと
網戸を開けると
カチッと音がしてしまい
掻いて(撫でて)もらおうと?
相手をしてあげようと?
こっちに来てしまうので
わたしの好きな
哀愁を帯びた
なんともいえない
ノラさんのうしろ姿は
未だに写せないでいます