筒井康隆『文学部唯野教授・最終講義 誰にもわかるハイデガー』(2018年 河出書房新社 解説 大澤真幸)読了。図書館で借りて読んだ。
ハイデガーの『存在と時間』を紹介している。とても分かりやすい本だった。タイトルに偽りはなかった。買おうかとも考えている。
著者はとても理解力のある方のようだ。本の中で既にある『存在と時間』の翻訳を紹介しているところがあるが、わたしには何を書いているのかさっぱり分からない。著者は1ヶ月で読み終え「もっと易しい言葉で、いくらでも易しくできるんじゃないかというふうに思った」とのこと。そしてその通り易しく、誰にも分かるように紹介してくれている。
著者については殆ど知らない。『時をかける少女』の作者であるということ、朝日新聞に連載された『朝のガスパール』を読んでいた(内容は覚えていない)ぐらいである。しかし、これを読んで本当に感心したので、著者の他の作品も読んでみようかと思った。
『存在と時間』の印象だが、ハイデガーは、神を抜きで聖書の提示する世界を描こうとしているのだなぁと感じた。これは、この本を読む前に読んだニーチェの入門書を読んだときにも感じたものである。当時のキリスト教では提示できなくなっているものを、生きることに深く関わることとして提示しようとしたのだろうか。
ハイデガーの『存在と時間』を紹介している。とても分かりやすい本だった。タイトルに偽りはなかった。買おうかとも考えている。
著者はとても理解力のある方のようだ。本の中で既にある『存在と時間』の翻訳を紹介しているところがあるが、わたしには何を書いているのかさっぱり分からない。著者は1ヶ月で読み終え「もっと易しい言葉で、いくらでも易しくできるんじゃないかというふうに思った」とのこと。そしてその通り易しく、誰にも分かるように紹介してくれている。
著者については殆ど知らない。『時をかける少女』の作者であるということ、朝日新聞に連載された『朝のガスパール』を読んでいた(内容は覚えていない)ぐらいである。しかし、これを読んで本当に感心したので、著者の他の作品も読んでみようかと思った。
『存在と時間』の印象だが、ハイデガーは、神を抜きで聖書の提示する世界を描こうとしているのだなぁと感じた。これは、この本を読む前に読んだニーチェの入門書を読んだときにも感じたものである。当時のキリスト教では提示できなくなっているものを、生きることに深く関わることとして提示しようとしたのだろうか。