こんにちはコバコバです
7月に入りもうすぐ梅雨が明ける時期になりました。
今年の梅雨は、夏の夕立のように短い時間に
ザッと降る事が多いですね。
夜は湿度が高く蒸し暑い夜が続いているので、
しっかりと睡眠が摂れていない方が
多いのではないのでしょうか。
先日お盆近くなので、お墓参りに山梨まで入ってきました。
実家の近くに恵林寺というお寺さんがありお墓参りに
言った時に時々散歩がてら参拝しています。
恵林寺は、武田氏の菩提寺、信玄公の牌所のある禅寺です。
夢窓国師の開山。永禄年中に信玄公が寺領300貫を寄贈し、
快川紹喜(かいせんしょうき)を招いて住職としました。
信玄公は、快川和尚に帰依し禅を学んだそうです。
本堂の奥に信玄公のお墓を見ることができるのですが、
時間の都合で今回は見ることができませんでした。
写真は、三門といわれる門で、禅寺で仏殿の前に
構える門のことだそうです。
小さくて見えにくいのですが、屋根の所に
武田菱があしらわれています。
その門の両側にこう書かれています。
「安禅不必須山水 滅却心頭火自涼」
(安禅必ずしも山水をもちいず、心頭滅却すれば火自から涼し)
これは、天正10年(1582)4月3月、織田信長によって火を放たれ、
快川和尚は一山僧衆100余命とともにこの三門楼上で焼殺されました。
このとき業火の中で言った言葉だそうです。
皆さんもどこかで耳にしたことのある言葉だと思いますが、
もともとは漢詩の一節だそうです。
詳しくはここへ
自分は、雑念を排してある一つの事に集中すれば、
火も熱く感じないよというように理解していたのですが、
このようにも解釈できるようです。
つまりは、
「そういう暑さ寒さだけではなしに、どのような環境にあっても
そこから逃げない。逆境から逃げずに、暑さ寒さの苦悩に同化し
とけ込むのです。それが日常生活で大事なことなのだ」
という結論になるわけです。
皆様もご自分の心境にあてはめて考えて頂きたい。
嫌なこと、苦しいことから逃げたら、どこまでも
苦しみがついてきます。
その苦しみや悲しみに打ち克つためには
その悲しみや苦しみに同化し、なり切り
徹することが大切なんです。
だから、悲しいときにはアーンアーンと思い切り泣いたらいいんです。
苦しいときにはウーンウーンと苦しんだらいいんです。
「苦しくないと思えば苦しくない」とか
我を張ったような負けん気じゃ無しに
「苦しい苦しい」「暑い暑い」と確認して
その物事に徹し、成り切り同化することによって
心の安まる場があるのだという事だそうです。
(松原泰道 taidou matsubara 著「百歳の禅語」より)
う~ん、深いですね。
これから、不快指数80前後の蒸し暑い日が続くと思いますが
心頭滅却して気持ちだけでも涼しくいたいものですね~
長文乱文にお付き合いいただきありがとうございました。
rc