初詣のお話につづきまして、今日はセレネの隣に建っている宇奈月神社をご紹介します。
道路から境内を見上げたところです。(鳥居の奥に写っているのは手水舎です)
お正月には、宇奈月温泉にご宿泊のお客様や地元の人がたくさん初詣に来ておられました。
なお、工事関係の方々も仕事始めや重要な節目には参拝されますね。
こちらが本殿です。
鳥居をくぐって左に手水舎があり、右に本殿がある構成になっています。
(ちなみに本殿左後ろの黄土色っぽい建物がセレネです)
さて沿革はと申しますと、境内の石碑を要約すれば・・・・・
もともと宇奈月温泉のあることろは無人の地だったのですが、大正時代に電源開発と、
それにともなう温泉ができたことによって、大勢の人(2000人)が住むようになりました。
しかし住民は、心のよりどころともいえる神社がないのを寂しく思っていました。
そこで地元の人が神社建立を決意し、住民だけでなく発電事業の会社も協力してくれて、
祭神六柱を勧請し、昭和2年に創立した・・・・・とのことです。
では祭神をご紹介いたしましょう。(漢字は石碑によります)
神様の紹介文は、これが勧請された理由かなと考えながら、
いろんなところから引用しています。違っていたらごめんなさい。
天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)
いわずとしれた太陽の女神ですね。
皇室の祖神にして日本神話の最高神。日本国民の総氏神といわれています。
大山津見神(おおやまつみのかみ)
全ての山を司る神様です。そうですね宇奈月は山の中にありますからね。
電源開発工事は全て山で行われますから大切な神様です。
大山久比神(おおやまくいのかみ)
久比は「杭」のことで、山に杭を打ってそこを所有する神様です。
なんだか測量や工事を表しているようですね。
山の地主神であり、農耕や治水、開拓を司る神様。電源開発の守護には欠かせない感じですね。
軻遇突智神(かぐつちのかみ)
火の神です。温泉の神様でもあります。うむ、宇奈月にぴったりです。
もしかすると発電の神様としての意味もあるのかもしれませんね。
水波象女神(みづはのめのかみ)
水の神です。当たり前ですが電源開発は水の恵みを求めてのことです。
黒部川や全ての水を象徴しておまつりしているのでしょうか。
また一説に「みづは」は「水走」のことで、灌漑の引水を表すとも言われていますから、
そう考えると水力発電のための導水にもつながりますね。
誉田別命(ほんだわけのみこと)
第15代天皇、応神天皇(おうじんてんのう)のことです。
八幡(はちまん・やはた)神と同じ存在とされています。八幡神は武運の神として、
武士から厚い信仰を寄せられていました。
鎮守の神として神域を守る神様でもあります。
黒部市宇奈月国際会館・セレネ美術館
富山県黒部市宇奈月温泉6-3
TEL0765-62-2000 セレネHP