6/18(土)午後6時から、結城美栄子さんの朗読会がはじまりました。
お客様が当初の予想より大幅に増えたため、大きな会場に変更しての開催です。
おかげでゆったりの空間。照明も演出で使えるようになって、かえってよかったです。
(写真提供 中村勇氏)
やはり演劇をする人が読むと違いますね。ぐいぐい物語が立ち上がってくるようです。
朗読は、誰でもできそうで、やっぱり人を魅了することができる人は少ないのです。
話は変わりますが、現代の読書は黙読が基本ですが、昔は音読が普通だったそうです。
声にして読むと抑揚やリズムが鍛えられるのではないかと思いますので、
学校の授業で復活したらいいかもですね。
そういえば夏目漱石について書かれたマンガでよんだのですが、当時の作家(やその卵たち)は、
作品を持ち寄って批評するとき、原稿を回し読みするのではなく、誰かが朗読して、それをみんなで
いっしょに聞いて批評したりしたそうです。今よりも朗読や音読はもっと身近だったんですね。
終演後、結城さんとお話しする機会がありました。
陶芸作品も絵画作品も、(おそらく朗読も)誰に習ったものでもなく、
演劇をする自分の中から出てくるもので、それが全ての基本にあるそうです。
残念ながら私には演劇や役者に関する知識がなく、それが一体どういうものか分からないのですが、
「世界をつくりあげる」ということはどの分野でも同じで、そしてそれが出来る人はやはり少ないのです。
ところで結城さんの作品について思うのは、
最初どこかで見たことがあるような親しみ安さがあって、わっ素敵、と感じて、
でもよく考えてみるとこんな作品は今まで見たことは無かった、わっ凄いと思うのです。(伝わります?)
優美さと幻想の織りなす「結城美栄子の世界」は、わたし(たち)を魅了してやみません。
結城さんの作品展は、あと10日です。
この機会に是非お足運びください。
結城美栄子作品展 ちはやぶるものたち
期間 2016年6月10日(金)~6月29日(水)
open 9時~17時 期間中無休
会場 セレネ美術館 2階オープンギャラリー (入場無料)
黒部市宇奈月国際会館・セレネ美術館
富山県黒部市宇奈月温泉6-3
TEL0765-62-2000 FAX0765-62-2020 セレネHP