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アポロン(北電子・3-2号機)

2011-09-12 06:09:41 | パチスロ3号機

アポロン・・・1991年1月に登場した北電子3-2号機。




ギリシア神話をモチーフにした筐体と絵柄は、非常に洗練された美しい印象がある。加えてサウンドの完成度も、当時の機種としてはかなり高かったように思う。


パネルカラーは白がメインだったが、金・銀・青・オレンジ(黄)の色違いパネルも存在した。


超・高信頼度のリーチ目は、チェリー頭で7&コウモリが一直線に並んだ形。特にチェリー・7・7と並んだ形は、ほぼビッグ確定の嬉しい出目であった。「ほぼ」としたのは、信じられない事に、稀にガセる事もあったからだ。このチェリー付き一直線形は、同社の2号機「ガリバースペシャル」のリーチ目を踏襲している(ガリスペは昔、新宿「オデオン」に設置されていた)。




他にも、7とコウモリが一直線に並ぶ形は「チャンス目」としてアツい出目だった。今をときめくジャグラーシリーズのリーチ目の元祖は、実はこの機種まで遡ることになる。ただ、アポロンの場合はあくまでチャンス目に過ぎず、当然ガセも多かった。


このアポロンが登場した直後は、普通のノーマルAタイプとして認知されており、あまり人気のある台ではなかった。当時、ノーマルを設置していた川崎・宿河原の「Kホール」では、それほど客つきが良くなかったという記憶がある。


だがその後、新宿で最大のチェーン店「N」(現・E店)に導入されたアポロンは、ものの見事にひっくり返っていた。通常時、ひたすらゼニをぶっこんでハマリ&レギュラーという展開の後。、貯金放出時にはビッグ5連チャン以上が確定する。通称「5連アポロン」である。おそらくは、有名な「2枚基板型・初期タイプ」と思われる。


このVerの低設定はバケ確率も低く、リーチ目を拝むまで一万円以上かかることもザラだった。で、大概コウモリが揃ってガックリ・・・。あの黒い小さい絵柄、目押しが苦手な方も多かったのではないだろうか。


こうしてひたすらバケ単に耐えている折、突如「チェリー77」のビジ鉄板目(実は、百パーではないが)が出たときの嬉しさといったら・・・。やっと連チャンがスタートするぞという安堵感は、非常に心地良いものであった。


いくら突っ込んでも連チャンしないという凶悪な機種とは違い、こうした分かり易い連チャン性は非常に魅力的であった。そのため、一時期は取り憑かれたようにこの裏アポロンばかり打っていたこともある。


このVerのゲーム性が広く知られるようになると、連チャン放出まで絶対に動かない「岩」のような常連と、素人がハマリヤメしたあとのハイエナを狙う外国人(アジア人)ばかりがシマに居つくようになってしまった。まぁ、かくいう私も、中国人と醜いハイエナ争いをしたことは数知れず・・・。


私が新宿で打っていたのは、この「ビッグ5連貯金Ver」だったが、他にも爆連Verや状態Ver、BR混合5連Verなど色々なタイプがあったと聞く。店ごとに微妙に出方の違うハウスモノもあったということで、一度すべてのVerを心行くまで打ち倒してみたいものだ。


以前スロゲーセンで遭遇したアポロンは、かつて新宿で馴染みのあった「白パネル」ではなく、何とも豪奢な雰囲気のゴールドカラーのアポロンだった。中身は一応メジャーな5連Verに似ていたが、かつての新宿Verとの違いは「大ハマリ後の連チャンが4連で終わることがある」という事だ。


私の知る5連Verは、、貯金したビッグが4個以上なければ連チャンはスタートしないので、初当たりを含めてビッグ5回が保証される。ところがゲーセンVerでは、散々ハマって4連終了ということが頻発したのである。逆に、連チャン終了後にすぐさま2回目の5連が来ることもあるのだが・・・。
貯金アポロンでは単発ビッグも出現するが、ハマり明けに単発ビッグを連チャン気味に4発引いたとは、少々考えにくい。

果たして、このゲーセンVerがどういうスペックであるか、解析者でもない限り知ることは不可能であろう。ただ少なくとも、私がかつて新宿で打っていたVerと異なることは、ほぼ間違いない。機会があれば、これからもちょくちょく触ってみて、さらなる挙動を調べてみたいと思う。