今から11、2年ほど前であろうか、某CSチャンネルと攻略雑誌の共同企画で「旅打ち」という番組が放映されていたことがある。
パチスロ界で有名な誌上プロS氏と、ライター兼攻略軍団リーダーであるB氏の二人が、全国各地のホールに遠征するという内容で、後にビデオにもなった。
で、この番組に大いに感化されてしまった私はこの企画をそっくり真似て、今まで行ったことのない地方にガチンコで遠征するという「プチ旅打ち」を数回ばかり決行してしまった。
そんな遠征の中でも、特に記憶に残っているのが「名古屋」である。
当時、沖スロを中心に裏モノが出回っていたという情報があったので、ぜひ一度香ばしいバージョンの台と対面したいと思い、危険を承知で名古屋に出向いたことが数度あった。
名古屋駅の新幹線口から程近いビジネスホテル「F」と「L」が、いつも旅打ちの拠点となっていた。一泊6000円前後の宿泊費と交通費をすべて裏モノで稼いでやろうという、今考えればなんとも無謀な試みであったと思う。
名古屋駅周辺では、新幹線口(太閤口)前の「タ〇ヨー」にあった高砂「電撃あらっ太郎」(ビッグ即連Ver)で、適当に座った台がマグレで爆発し、あっという間に4000枚以上出たのが非常に思い出深い。また、同じ新幹線口の「ウィング〇ット」では、朝並びで皆が向かった裏ハイシオ(32GVer)に陣取り、モーニングから2箱一気の連チャンを炸裂させたのも、強く記憶に残っている。同時に設置されていたシオサイ30は、連チャンが微妙でノーマルの可能性が強かった。
また、名駅沿いの繁華街にあった「スロットピー〇」という小さな地下店で「ブルーラグーン」(Ver不明)を初打ちしたときは、引けども引けども単発の展開でとうとう種銭が尽きてしまった。その日は諦めて、次の日あらためてデータを見にいくと、あろうことか後任者が私のヤメた後に物凄い勢いで爆裂させていたという、何とも悲しい記憶もある。
名駅から少し足を伸ばして、「今池」というエリアに行った際には、駅を出てすぐの所にパチ・スロ合わせて1100台という大量設置店の「スタジ〇ム1100」を訪れた。ほぼ満席の沖スロのシマで、空き台だった「ハナハナ30」や「海人30」などを打ったのだが、ケもなく見事に撃沈したことはいうまでもない。
しかしその後、この店の近くで発見したスロット専門店「キ〇グ」において、「キンバリー30」(Ver不明)を速攻で連チャンさせて、負け分を8割方取り返したので、何とか事なきを得た。また、キンバリーの背中のシマには「シオサイ30」が設置されており、リプレイ後にビッグが入り連チャンする「リプピカVer」であった。
また、「金山」という繁華街では、カプセルホテルとサウナの入ったビルの1Fにある「ニュ〇ジャパン」という店で、偶然見つけたエマの「D-ZONE」というマイナー台が非常に印象深い。その時は、ビッグ終了後何を思ったか0ゲームヤメしたお姉さんがいたので速攻カマ堀りし、ビッグのクレジット連で3000枚ほど抜いて非常にオイシイ経験をした。
こうして、比較的相性の良かった名古屋裏モノ遠征は、旅費や宿泊費を全てスロで賄う事にも成功して、成果を収めた。だが、何度か名古屋に行くうちに、徐々に裏モノの姿が店から消えていってしまった。おそらく、この時期一斉に名古屋でノーマル化の動きが進んでしまったと思われる。とはいえ、都内とは一味違った香ばしいBモノを、短期間ではあるが堪能することができたので、私としては十分満足している。
最後に、私がハナハナで撃沈した今池の巨大パチンコ店「スタジア〇1100」のテレビコマーシャルを、先日見つけたたので紹介する。今では既に閉店してしまったとのことなので、これは大変貴重な動画であろう。ちなみにこの店の跡地には、同じ地域で営業していた「キ〇グ」の親会社が巨大パチンコ店を新たに建てたそうであるが、こういったパチ屋勢力図の変化にも、時代の移ろいを感じずにはいられない。