ねこじゃらし

いきもの・いけ花・園芸・額装・食べ歩き・お散歩・・・趣味の記録 

081013 キバナアキギリ

2008-10-14 05:10:13 | 植物・園芸・農業・庭園・公園など
S先生は実習や演示実験のネタの宝庫だ。
一昨年、メドゥセージに密を吸いに来た昆虫の気持ちになって鉛筆を突っ込んでみると、自然におしべのペダルを押してしまうので、それまで花弁に隠れてしまわれていた雄しべが上からす~っと降りてきて、葯がペタっと張り付くことを教えてくれた。
以来、メドゥセージをみると、つい、鉛筆を突っ込みたくなる。

アメリカではハチドリがサルビアのポリネーターだという。
日本ではハチドリはむりだけど(多摩動物園の昆虫館ならハチドリが数羽いるからもしかして・・・)、実際に、昆虫が蜜を吸いにくるところを見たいもんだと思っていた。

近所のメドゥセージにはハチドリに似た感じのスズメガの仲間・ホシホウジャク(星蜂雀蛾:スズメガ科)がよく飛んできて、忙しそうに蜜を吸っている。とても早くて、カメラが追いつかない。

キバナアキギリにトラマルハナバチ(ではないかとおもう・・・)がきていた。



もぐりこむところを見ていたら・・・やった♪ 
おしべが降りてきて、背中に付こうとしているところの撮影に成功。



しかし、この感じだと背中の真ん中ではなくて、両脇辺りに花粉がつきそうだ。これでうまく別の花の雌しべの柱頭に花粉がつくんだろうか?


081012 ルドゥーテのバラ

2008-10-12 17:29:32 | 植物・園芸・農業・庭園・公園など
額装で使ったルドゥーテのバラの絵だけれど・・・
ルドゥーテの描くバラは、ポッテリとした花冠にくらべて、花茎がとても細く見える。いま、いけ花やアレンジで使うバラはもっと花茎が太くてしっかりしている。バラの世界は奥深かそうで、難しそうで、敬遠しているけれども、これらのバラが互いにちょっと違うなということはわたしにもわかる。

趣味の園芸テキストで調べてみた。

ルドゥーテのバラは「オールド・ローズ」という1867年以前に作られた系統。それ以後につくられたバラを「モダンローズ」と呼ぶ。モダンローズの中にもオールド・ローズのような花形の「イングリッシュローズ」がある。

「イングリッシュローズ」は花弁の数が多く、ぽってりした花形、やさしい印象、香りが良い品種が多い。樹形は、枝が少し横に広がる半つる性だが、木立性やつる性のものもある。2000年以後の品種はおおむね病気に強い。

いけ花で使うのは「ハイブリッド・ティー」。先のとがった花弁で中心の高い、シャープな花形。一輪咲きの切花用系統で豪華な花。品種によっては直径15cmにもなり、存在感がある。四季咲き性で、花色や香りの種類が多い。

バラにはもうひとつ、「フロリバンダ」という品種のグループもある。強い香りを持つ品種は少ないが、中輪の花が房状にたくさん咲く四季咲きで、一枝に次々と咲いて株全体を覆い、長く楽しめる。

バラは棘があるから苦手なんだけれども、近所できれいに黄色いつる性のバラを育てておられる家があり、そのバラには刺が無い。モッコウバラというのだそうだ。いけ花でバラがきたとき、シュシュシュッとはさみの背で、あるいポチポチっと親指で、刺を外し、折り取る。うまく取れると嬉しい。やっぱりバラは美しい。その存在感はすばらしい。


これは、オールド・ローズでもイングリッシュローズでもない、先月からベランダで育て始めたミニバラ。綺麗な時期は過ぎているけど載せておこう。ハウスの掃除を手伝ってもらってきた、矮化剤をつかってないもともとのミニバラ。花冠は2cmくらい。枯れるかと思ったけど、復活した。つぼみも付いている。狭いベランダにいはぴったりのバラだ。今朝は液体肥料をあげてみた。次の花を楽しみに花を摘んだ♪ こんなベランダでも咲いてくれてありがとう。


ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ (Pierre=Joseph Redoute)
1759年7月10日 - 1840年6月20日
ベルギーの画家。フランスで活躍した。
最高傑作といわれるバラ図譜(Les Rose)などで知られ、「バラの画家」と呼ばれている。銅版画による多色刷り印刷に手彩色を施した。ナポレオン1世の皇后ジョゼフィーヌがマルメゾン宮殿に営むバラ園でバラや他の植物の絵を描いた。

参考:1)フリー百科事典 ウィキペディア 「ルドゥーテ」
    2)NHK趣味の園芸 テキスト 2007年10月

081011 額装 3 イーゼル額

2008-10-12 09:24:00 | 額装


 花苗などと一緒に、お客様に買っていただけるように、先生に相談して、花の葉書を額装してみた。

額を立てる足の付いた裏板に、パスパルトゥサンプルを貼り付け、イメージは固定、上に口をあけてある。
あとで、他のお気に入りの葉書や絵・写真などを 今入れてあるイメージの上に重ねて差し込んで、楽しんでいただけるようにしてある。マットは一般的に人気のある明るめの色のマーブル紙を使った。

ピンクは優しい感じ、緑は植物の絵に良く合う。イメージは国立科学博物館の植物画やルドゥーテ(Pierre=Joseph Redoute)の花の絵にした。

額装に詳しくない先輩に見てもらった。緑のマットの印象が良いようだ。300円の値段が付いた。う~~~ん。イーゼルとマーブル紙とイメージと・・・がんばって安くしても5~600円はかかってるんだけれども・・・紙ってのが安く見られるのだろうか。バザーだから手間賃は無しとしても・・・。

残りの5つは、マットの幅の広いもの、植物と動物の絵、横置き、八角形で少しは技を使っているように見えるものなどを作ってみた。



しめて10個
完売すると良いのだけど・・・



081011 日比谷・丸の内仲通り

2008-10-12 00:06:54 | 植物・園芸・農業・庭園・公園など
待ち合わせの銀座2丁目へ、日比谷駅から歩くことにした。
地上へ出て見当をつけ、フラッっとまがった丸の内仲通りの明るくてきれいなこと



何でかなと思ったら、歩道の植栽が豪華なことに気がついた。(旗もだけど)

 プランターです。


勉強した300属で、わかる種類があるかな
コニファー(ゴールドクレスト?Cupressusスタンダード仕立ての真ん丸カット)、アフリカホウセンカ(Impatiens)、カラジウム?(Caladium?)、クロトン(Croton/細葉)、コリウス(Coleus)、ワイヤープランツ



ハンギングです

エラチオールベゴニア(Begonia)、センネンボク(Cordyline)、タマシダ(Nephrolepis)、ヤブラン、フィカス・プミラ(斑入り)(Ficus)、ヒャクニチソウ?(Zinnia?)

 銀座通りへ出ました。こちらの歩道には、花壇。常緑樹の間にキク科と思われる黄色い花。

  ウィンターコスモス(Bidens cv.)

なんだかわからず図鑑でオオキンケイギク?(Coreopsis?)かなと思ったのですが、コスモスにも似ています。でも葉が違うようです。
K先生にうかがったところ、センダングサの仲間のウィンターコスモス(キクザキセンダングサ)でした。そういわれてみると、花びらを取ったらコセンダングサに見えそうな顔をしています。
ネットで見ると、Bidens属で、Bidens aureaとかいてあるところと、 Bidens laevisと書いてあるところがある。どちらが正しいのだろう。再びK先生にうかがったところ、B.laevisの葉には切れ込みがなく、雑種の可能性もあるので、Bidens aureaとするよりは、属名と品種名を記すか、品種名がわからないならBidens cv.とするのが良いとのことでした。
cv.は園芸品種(cultivarの略)であることをあらわします。
(10/18に花屋さんでウィンターコスモス’イエローキューピッド’と言う品種を見ました。似ています。)

アフタヌーンティーを楽しんで、次は日本橋へ。



京橋では、町内会が歩道の花壇を管理しているようで、花の説明もつけてある。フレンチマリーゴールド(Tagetes)です。
道路の東側は黄色、西側はオレンジで統一されています。

花を見ても植物名がわからない・・・ってのがわかりました。間違って書いてしまっていると思います。悲しい。でも、少しはわかるようになってきて嬉しいです。

丸の内仲通りのプランターは、観葉植物を多用して、多種類をぎゅっと配置した豪華なもの。銀座や京橋は、一種類を一面に植えつけて、面と色の効果を狙った花壇。どちらもきれいだなと思った。日本にたくさん銀座と付く通りはあるけど、本家本元の銀座、商業の一等地の花使いを見られるなんて、首都圏に住んでいる強み。時々は見に来てみよう。

ところで、これらのプランターや花壇の世話は誰がやってるんだろうか。水遣りは? 草取りは? ハンギングなんて あんな高いところ どうやって水やるの??


今日は、花ばかりでなく。牛も見ました。アートです。

 

牛さんアートの乗っている台、黄色と黒で工事現場みたい・・・近寄らないで!載っちゃだめ!ていうサインかしら? 






081011 Parisのマカロン

2008-10-11 20:55:40 | 食べ歩き

先輩に誘われ、銀座の画廊でお友達の書かれた「書」を拝見し、一緒にアフタヌーンティーを楽しんだ。

決して豊かでない老夫婦。盆に酒の肴が無いと言う夫に、囲炉裏の灰の中に栗とお芋があると答える妻。笑顔のある暮し。「笑」と言う字が、1畳もある紙の太いゴツゴツした文字の列の中で、暖かくおおらかに笑っていた。

帰りがけに、先輩から思いがけず、マカロンをいただいた。物を知らないわたしにはに真珠。
ご一緒した書道家さんが包み紙(手提げ紙袋)をみるなり、「ああ~~マカロン、有名ですよね、これ手に入れるの大変なんですよね!」とおっしゃってくれてよかった。百貨店内のお店に、1時間も並んで、買ってきてくださったんだそうだ。すみません。ありがとうございます。
サクサクとして色から想像したより甘さも上品でした。

調べてみると、1862年パリ,ロワイヤル通りに創業以来の老舗で、Parisのsalon de thé の歴史を作り上げた店なんだそうだ。今年2008年の7月に日本初オープンしたばかり。
ほんとに美味しいものを良くご存知で、嬉しいです。

今度、お店を見に行ってみよう。
ご馳走様でした。

081007 摘花 CUKC

2008-10-07 21:16:47 | 額装

9月初旬に鉢上げしたセル苗にもう花が咲いた。こんなに小さいのに。・・・と言って喜んではいられない。もう少し苗が大きくなって土が見えなくなったとき、きれいに花が咲いた状態にする。それまで、花ガラがついていたり実をつけさせてはいけないので、咲いた花はすべて取ってしまうのだ。摘花。ちょっともったいない気もして、もらって帰る。



押し花にしてカードとしおりにしてみた。
カリグラフィーは、以前カルチャーセンターの1日体験でならったもののあとは本を買ってまねしているので、本の作例にのってる単語しかかけないのだ・・・


参考:小田原真喜子(1996)記念日のカリグラフィー~手書きのカードブック 日本ヴォーグ社

081005 ゆうがおのふる里

2008-10-06 21:29:46 | 植物・園芸・農業・庭園・公園など
栃木県南部下野市は干瓢(かんぴょう)の生産日本一だそうだ。農協にものぼりが立っていた。



畑ではすでに収穫がおわっていた。大きい実だ。一抱えはある。農協には、今年取れた新物のカンピョウが もう並んでいた。




ユウガオ
Lagenaria leucantha Rusby var. clavata Makino 
分類:ウリ科 ユウガオ属
花期:夏
特徴:栽培されるつる性の一年草。茎は短毛があり巻きひげを持つ。葉には柄があり互生し柔らかい。雌雄同株。夏に葉腋に白色の花をつける。雄花は長い柄を持ち雌花は短い柄を持つ。花冠は5裂。子房は下位で毛がある。果実は大きく毛がある。干瓢の原料。

メモ:花冠(かかん)とは花びらの部分で、離弁花では個々を花弁(かべん)という。花冠とガクをあわせて花被(かひ)という。

ヒョウタン(Lagenaria leucantha Rusby var. gourda Makino)はユウガオの変種なんだそうだ。でもユウガオの学名を見ると Lagenaria leucantha Rusby の var.(変種)になっている。この Lagenaria leucanthaはどんな?何と言う?植物なんだろう?栽培される前の野生種だろうか?

参考 1)新改訂学生版 牧野日本植物図鑑 1974 北隆館 №234 41頁
    2)岩瀬・大野著 2004 写真で見る植物用語 全国農村教育協会



081004 調整池の△イ

2008-10-05 22:05:26 | 植物・園芸・農業・庭園・公園など


犬の散歩で調整池へいった。水辺の草にトンボがとまってた。ピントが難しくてもたもた、ズリズリ(犬にひっぱられる)していて、ふとみたら、角張った茎はサンカクイ



花が咲いている。



ちぎってみた。三角だ。スポンジみたい。△だからサンカクイ。
080926のいけ花の花材にフトイがあったが、フトイは断面が○。



向こうに見える島には、よく、バンのつがい(番)がいる。出てきてハスの葉の上を軽々と歩いていたりするのだけれど、今日は見えない。

サンカクイは水辺を楽しくする、池によく合う和の感じの植物だな・・・と思う。

サンカクイ Schoenoplectus triqueter (L.) Palla
分類:単子葉植物綱 カヤツリグサ科 ホタルイ属
花期:7~10月
分布:暖帯、温帯:日本全土、欧亜大陸全般
特徴:湿地に生える。多年草で細長い地下走出枝を引く。桿は走出枝の各節からおおむね単生。三角形。高さ50~120cm。巾5~9mm。

欧亜大陸という言い方があるのか。意外と分布の広い植物だった。種名のtri~というのは数字の3に関係ありかな? このところ学名を見るようにしているのだけれども、ラテン語の意味がわかると面白いんだろうな。
昨年、O先生の植物観察会にイギリスから参加の方がおられて、「この植物は何、特徴は何々・・・」という解説に加えて先生が学名をおっしゃると、彼はすぐに理解されて、「同じあるいは近縁の植物がイギリスにもある・・・」などと楽しそうに話がはずんでいた。楽しさを共有できるのは、お二人とも植物が好きで詳しくて学名を知っているからなんだ。それを近くで見ながら、学名ってのは世界共通っていうのが何か実感としてわかったように思えた一日だったの思い出した。

参考 原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ 単子葉類 保育社

081004 マコモ

2008-10-05 22:04:41 | 食べ歩き

合鴨農法家の田んぼからマコモをいただいた。皮を剥いて、炒め物やチャーハンでいただくといいそうだ。

さっそく料理してもらう。初めての食材なので、いろいろお友達や親戚に電話して、調理法を聞いてくれたみたいだけれど、あいにくだれも食べたことがないとのこと。まずはおうどんの具にしていただく。繊維質な感じかと思ったら、意外に柔らかく、甘みがある。

鉄板焼きにしてもらった。バターで焼いてみる。ジューシーで甘くて美味しい。



朝の、お雑煮の具にもマコモ。
だいぶ慣れてきた。



お昼の天ぷら。千切りで。塩味です。これはいけます♪



最後は、輪切りにして酢豚に。




初めての食材で、はじめは調理してくれる人も食べる人たちもおっかなびっくりでしたが、次第になじんで、しめて5品、油と相性がいい食材みたいだ。ご馳走様でした。


マコモ 
Zizania latifolia (Griseb.)O.Stapf 
分類:単子葉植物綱 イネ科 マコモ属
花期:8~10月
分布:温帯、亜熱帯:日本・中国・インドシナ・東シベリア
特徴:大型の沼生多年草、群をなす。地下茎は長く横にはう。葉は40~90cm。稈(かん)は高さ1~2m。新芽(若い桿)に菌類(黒穂菌Ustilago esculenta )がついて肥大したものを食用とする。北米のZizania aquatica L. は果実を食べる。

イネ科なのに、果実と言うのは変な気もするが、イネの玄米やトウモロコシの1粒は子房壁(果皮)と中の胚珠の珠皮(種皮)が密着してできた果実で、特に穎果(えいか)という。カキの実のように果皮(もと子房壁)の外側(外果皮)をむいて、内果皮の内側の種子(もと胚珠)は食べず、中果皮(ジューシーなほんのりと甘い果肉)をいただく見なれた果実とは、基本構造は同じだけれどずいぶんちがっている。
イネ科植物のうち、穎果を食用とするものを禾穀(かこく)類といい、トウモロコシ・イネ・コムギ・オオムギ・ソルガム(モロコシ)がその代表。マコモもアメリカでは禾穀類(cereals・シリアル)だったというわけだ。
稈とはイネ科植物の茎のこと。


参考 1)原色日本植物図鑑草本編Ⅲ単子葉類 保育社 第88図版644.343頁
   2)ウィキペディア フリー百科事典 マコモ


081004 ハナミズキ

2008-10-05 05:58:45 | 植物・園芸・農業・庭園・公園など
犬の散歩に行った。小学校のグラウンドの植栽。ハナミズキがもう紅葉している。

 ハナミズキ

ミズキやハナミズキの葉柄をそおっと切って引っ張ると、白い糸が出てくる。
維管束だそうだ。
道管? 師管? 両方? 



紅葉したハナミズキの葉はカサカサしているが、葉の葉脈からも糸を引く。
おもしろくてつい、ぶちぶちと用もないのにたくさんちぎって遊んでしまう。




ハナミズキ(アメリカヤマボウシ)
Cornus florida  
分類:ミズキ科 ミズキ属
花期:4月
エピソード:1912年、東京市長がワシントンD.C.にサクラを寄贈した返礼として1915年に渡来した。
特徴:北米東部原産。落葉高木。樹高5~8m。庭木、公園樹、街路樹としてよく植えられる。
樹冠全体を被うように花が咲く。花びらに見えるのは総苞片(そうほうへん)で、本種はその先端がくぼむが、日本のヤマボウシはとがる。原種の白花のほか、園芸種で紅色を帯びるものなどがある。弧を描くように長く延びる葉脈はミズキの仲間の特徴。ヤマボウシより葉がやや大きくて色もやや明るく、裏面全体に細かい毛が生えて白っぽい。樹皮がカキノキに似ている。

果実

参考 1)林将之 2004年 小学館のフィールドガイドシリーズ22 葉で見分ける樹木 p.122
    2)樹と仲よしになるためのカラーガイド 樹の本 財)サンワみどり基金 1980年
    3)フリー百科事典 ウィキペディア 「ハナミズキ」