ねこじゃらし2

いけばな、いきもの、食べ物、音楽、散歩を楽しむ ねこじゃらし

191221 西洋なし ル・レクチェ 

2019年12月21日 | 食べ歩き・お酒 他

西洋梨を初めて買ってみた

…安かったから
…と言ってもデパ地下なのでよもやひどいものではないだろう…というあまり根拠のない信頼感で
この2つに小振りのみかんが4つ、蜜入りサンふじ賢治りんごJAいわて花巻というリンゴが1つ
一盛になっていて奉仕品のラベルが付いて350円だった
 

今迄西洋ナシを買わなかったのは
食べごろがわからないのと美味しいと思ったことがないから・・・
それと、美味しい西洋ナシを知る前に読んだファーブル昆虫記の「フンコロガシが糞を西洋梨型に丸めて卵を産む」・・・ということからの連想がなんとなく・・・よくなくて・・・
 
以前、職場で西洋ナシのいただきものがあり、ひとつもらって帰ったのだけれど
いただいた全員が、食べごろがわからなくて
熟しすぎてしまい美味しくいただけたという人がいなかった
わたしは香りがしてくるということを目安にしてみたのだけれども
よくわからなくてやわらかくなりすぎてしまった
 
ルレクチェという包み紙のは「にいがたの西洋なし」とあり、
裏には食べ頃サインが書いてある
やっぱり、食べ頃がわからない人が多いんだよ・・・
 
書いてあった食べ頃5つのサインとは
色・・・絵のように果実全体が鮮やかな黄色に変わる
香り・・・甘い香りがしてくる
じく・・・茶色のじくがシワシワになる
くび・・・じくに近い実のくびの部分が茶色に変色してくる
硬さ・・・手に持つとやや弾力のある感触になる
黄色を過ぎてしまったのか、あちこち茶色いけれども
香りがよくてじくがシワシワで首が茶色いし指でちょっと押すと弾力があるので
よし・・・と思って切って見た
歯ごたえは梨よりやわらかでいい香りで、なかなか美味しかった
350gもあった
 
果物ナビによると、じくの方より下の方があまいということだけれども
たしかにじくの方は酸味があって、下の方が香りがよい
 
西洋ナシのことをラフランスというのかとおもっていたら
ラ・フランスはフランス生まれの品種名でした
熟しても果皮の色はあまり変わらず、香りもさほど強くない・・・とある
だからわかんなかったんだよ
 
他に、イギリス原産やアメリカ原産やベルギー原産のもの、山形原産のものもある
シルバーベルは山形で自然交雑で生まれた
メロウリッチは山形で育成され品種登録された
バラードも山形で掛け合わせによりできて品種登録された
 
西洋ナシの国内シェアは山形県が64%と圧倒的に多く
このル・レクチェ(フランス原産)の主生産地の新潟県は7.7%で第2位
全く知らなかった西洋ナシの世界・・・
もう一つの緑の方は品種名はわからないけれども
自分で頃合いを見ていただいてみよう
 
ところで、
奉仕品・おつとめ品と見切り品は業界用語でどう違うんだろうか??? 
 
果物ナビ、「西洋ナシ」の頁はこちら→https://www.kudamononavi.com/zukan/pear.htm
 

191220 キチジョウソウ と ナリヒラナンテン

2019年12月20日 | 植物・園芸など

外部講師として華道部のご指導をお願いしていたM先生は私の先生の姉妹弟子にあたる

庭にキチジョウソウがほしくてさがしている…とおっしゃっていた

その時は、どんな植物か知らなかった
その後、グラウンドカバーとして使われているのを時々見るようになった
 
今日、散歩道で見つけたキチジョウソウ…開花中なので目に留まった
尖った葉は常緑で、ジャノヒゲやオリヅルランの様に、他の丸い葉の植物の中に植え込むといい感じ
もっと葉の長いヤブランの仲間
 
 

こちらは、ナリヒラナンテンまたはホソバヒイラギナンテン
立ち上がった黄色い花穂が目を引いて気が付いた
常緑の低木
 
 
仏教の吉祥天(きっしょうてん)のキチジョウ、難を転ずるナンテン
今日は、おめでたい名前の植物に出会えました
年末〜年始に向けて来年はいい年になりそうな、縁起のよいお散歩でした
 
 
 
①キチジョウソウ 吉祥草 Reineckea carnea (Andrews) Kunth
キジカクシ科(旧ユリ科) ヤブラン属
 
②ホソバヒイラギナンテン(別名イワナンテン) 細葉柊南天  Berberis fortunei Lindl.
メギ科 メギ属(旧ヒイラギナンテン属) 中国中部原産
葉が垂れるのはナリヒラヒイラギナンテン(業平柊南天)で、この写真のはナリヒラかもしれない
1.5mほどの常緑低木 この写真は50㎝程
今咲いている花は来年の2~3月に熟す
葉がこれより幅広でヒイラギのようなヒイラギナンテンは
同じように黄色い花をこちらは3~4月に咲かせる
ナンテンは5~6月に白花を咲かせる
ナンテンは「難を転じる」といわれ、縁起の良い木とされる

参考:監修:勅使川原宏・大場秀章,1999.現代いけばな花材事典.草月出版:p.475


191218 富士柿

2019年12月18日 | 食べ歩き・お酒 他
 

大きな柿、熟しすぎたのか値引きされていた
直径も高さも10㎝ある 重さは470gもありました
ヘタの部分は平らで、先に向かってとんがっている
『富士柿』というのを初めて知りました

種無しで柔らかくて、
一個はむいて
2個目はスプーンですくって
美味しくいただきました
 
山地は福島・宮城・山梨・愛媛で
甲州百目(こうしゅうひゃくめ)の一種
百目とは百匁(ひゃくもんめ→375g)からついた名で、大きいと500g程にもなるそうです
10月下旬から出回る品種で
逆さにして置くと富士山の様なシルエットなので富士柿という名が付いた
古い品種で、
「蜂屋」「江戸柿」「代白柿」などいろいろな名でよばれているそうです
この富士柿はJAにしうわとありました愛媛の農協
愛媛というとみかんー柑橘と思っていたけれど
富士柿も代表的な農産物の様です
 
不完全渋柿(この分類も初めて聞く)なので、
愛媛産など青果として出回るものは渋抜きをされており
他に、あんぽ柿やころ柿(枯露柿)にされるそうです
 
 
スーパーなどでは、「種なし柿」なんで札が付いているけれども
ちゃんと品種名があるはずなんだよな・・・とおもっていた
よくみかける品種名というと「富有柿」「次郎柿」「筆柿」たしか「市田柿」なんてのも見たことある気がする
植物の先生はよく、雑草という草は無いんですよ、皆名前がある
なんていうけれども(この場合は種名)
野菜やくだものも名前(品種名)を知ると面白いだろうな・・・と思いました
 
書かれていた「良い柿の選び方」の中に、ヘタと果実の間に隙間が無いのが良い
・・・というのがありました。
これは面白い。覚えておこう。
 
果物の中で、柿が一番好き
 
和菓子は柿の甘さを超えないように・・・が基本と聞いたことがある
 
ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」で、
幼いチャングムが、料理の味付けに柿が使われていることを感じ取ったのを
チョン尚宮(さんぐん)様が高く評価するシーンが印象的だったな・・・
 
高価だけど干し柿も美味しい