ここではサクラをまとめてみます。いよいよソメイヨシノが明日にでも満開です
また戻ってくるとして、小石川植物園へ
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先ずはウメから
Prunus mume Siebold et Zucc.

楊貴妃

テッケン 茶筅梅

テッケン 茶筅梅 萼しかなくて雄しべが目立ち、お茶をたてる茶筅に見立てた名前。まれに小さな花びらがついたものが咲くというが、前回来たときは、おおくに花弁があった。

アンズ 豊後かなと思ったら杏だった、豊後はすっかり花弁を落としていました

アンズ 杏
Prunus armeniaca L.
中国
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マグノリア
コブシ
コブシ 辛夷
Magnolia praecocissima Koidz. シノニム
Magnolia kobus DC.

ベニコブシ 紅辛夷

ベニコブシ 紅辛夷 栽培
Magnolia praecocissima Koidz. cv Rosea
まさにコブシのバラ色品種という学名だけど
検索するとベニコブシというのはなくて、シデコブシの紅色の物をさすようです。でもこの木はこの花は花弁が6枚で葉も1枚ついていてまさしくコブシ
コブシは花弁の基部が紅色だし、こんな品種ができるのも想像できる
シデコブシには白~薄紅色まで変異があるし、紅色を帯びたシデコブシをベニコブシと呼ぶのがそもそも間違いなんじゃないかな・・・

ミヤマガンショウ

ミヤマガンショウ 深山含笑
Magnolia maudiae (Dunn) Figlar
マグノリア マウディアエ
オガタマノキMichelia属だと思ってた・・・
モクレンMagnoria属なんだ・・・
違いは・・・宿題
今日は、コブシ、ベニコブシ、ミヤマガンショウ を見ました。モクレンはあるようですが見過ごしました
コブシ・ベニコブシ・シデコブシが宿題です
なぜかハクモクレンは園内に無い。そして、多くの園芸品種も・・・
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サクラ

安行寒緋
Prunus lannesiana cv.
Angyokanpi サトザクラの園芸品種という意味の学名
アンギョウカンザクラとは違うのだろうか
アンギョウカンザクラの学名は
APGではCerasus x kanzakura ‘Oh-kanzakura’
エングラーではPrunus ‘Angyoukanzakura’

エドヒガン
Prunus pendula Maxim. f. ascendens
日本(本~九),中国 野生種
YListでは標準名イトザクラとして
Cerasus itosakura (Siebold) Masam. et S.Suzuki var. itosakura f. ascendens (Makino) H.Ohba et H.Ikeda
pendulaとは枝垂れてるということだそうだけど、種小名につかわれているのは、先に枝垂れ桜に学名がついたからだと聞いたことがある
花弁は淡紅~白で変化が多く小型。萼片は三角形・卵形・小型
萼筒は5~7mmの壺形、玉の部分は直線部より大きく開いた毛が密
小花柄はやや上向きの毛が密生
最下の苞は細い楕円形、脱落しやすく残ってないことが多い
エドヒガンに色の変異があるので各地の古木や枝垂桜に変異があるようです
しかし・・・エドヒガンと枝垂桜ってちょっと調べただけでは立ちいかない複雑さ・混乱があるようです
ヤマザクラ
ヤマザクラ
Prunus jamasakura Siebold ex Koidz.
日本(本~九),朝鮮半島 野生種
傘状・高木・一重・中輪・淡紅色・4月中旬
花弁はほぼ白、萼片は三角を帯びて細長い
萼筒は細く筒状のつりがね形、小花柄と共に無毛
最下の苞はくさび形~楕円形で縁は内側に巻きこみ先端の鋸歯は細く先が伸びる
大きな萼片も細長くて粘らない
成木では葉裏が帯白色になる。古来より観賞の対象とされた桜。奈良の吉野山などが名所

ソメイヨシノ 天城吉野
Cerasus × yedoensis ‘Amagi-yoshino’
傘状・高木・一重・大輪・白・4月上旬
白に近い淡いピンクの楕円形、縦方向のしわ
萼片は細長く尖るが鈍い。縁に著しい鋸歯目立つ
萼筒はわずかに壺形を帯びた筒形、ふくらみ部分は縦に長く、短毛多い
小花柄は開いた短毛が密
最下の苞は丸みのあるくさび形で外面にも毛が多い

カンヒザクラ
Cerasus campanulata (Maxim.) Masam. et S.Suzuki
台湾,中国
紅色の花弁はあまり開かない、雄しべは長い、萼ごと落ちる
萼も紅色、萼片は三角で鋸歯無し、先端尖る
萼筒は太い釣鐘、大型、小花柄と共に無毛
最下の苞葉ごく小型で目立たない
交雑により早咲きのカンザクラ系統や花色の濃い品種が生まれている
マメザクラ 豆桜 早春桜
Prunus incisa cv. Sousyunzakura
これは園芸品種ですが、マメザクラは野生種
マメザクラの特徴は傘状・低木・一重・小輪・淡紅・3月中旬
白~淡紅で形も変化が多く、小型
萼片も小型、先端はやや鈍い、鋸歯は無いか目立たない
萼筒は短い筒型、付け根が少し膨らみ淡紅
小花柄に開いた柔らかい毛がある
最下の苞は淡紅で長さより幅広く縁に鈍い鋸歯目立つ
本州中部,フォッサマグナ地域を中心に分布
富士山、箱根、八ヶ岳などの山地に多い
この火山地域に新生した種と考えられている
南アルプス、房総半島、伊豆半島にも分布し、富士山麓一帯に多いことから富士桜とも呼ばれる
花色・花形・花の大きさなどに変異があり、多数の園芸品種がある

枝垂桜
Prunus pendula Maxim. f. pendula イトザクラ
新宿御苑の白さに比べて遠目にも目立つピンク色の枝垂桜
柵の中なので名札や花がよく見えないのが残念
針葉樹の森の北の角の柵の外
今日は、安行寒緋、ソメイヨシノとソメイヨシノ系の園芸品種、エドヒガンとその枝垂桜、マメザクラの園芸品種、ヤマザクラ、ヒカンザクラを見ることができました