今回の花会は、コロナで1年延期になり、さらに5月の予定が1ヶ月のびました
お稽古もお休みが続き、各自家で作成し、写真で先生に見てもらい、会場に展示するという異例の形でした
幾つかの試作を4月に先生にお送りし、グループラインでも見ていただいて
いつものように、作楽会が持っている花器はつかわないこと・・・ということで、この案は却下、でもストローを使うことは決めていました
家庭にある日用品を使ってということなので、土台を鉄花留三角から百均のワイヤーネットにかえて、ペン立てとクリップで以前作った土台に、ストローを2つの形のパーツにして構成しました。時代はプラスチックから紙製に変わるので、ストローは紙のも使いました。
参考にしたのは、3月の草月流本部「水のないいけばな展」で見学した作品です
一時再開したお稽古で素材のストローのパーツをみたいただき、テーマの素材の変貌になっていないとのご指導で
さらに、もうひとつ、ストローに植物をいける形で試作
この試作写真を先生にお送りしてから5月開催がまた1ヶ月伸びることになり・・・
約1ヶ月いけばなから離れて時が経ちました
緊急事態宣言の解除が決まり、いよいよ6月開催と決まりました
そこで、再度3作を先生に見ていただいたところ、3つ目が花会のテーマに近いけれども、
ちぐはぐで感想もないとのこと
突破口が見えなくなってしまいました
あらためて先生から、日用品の変貌、植物と一体となった作品を・・・というご指導をいただき、シャワーを浴びて、芝川を散策して、気持ちを取り直し、
次の作品を期待するというお言葉に励まされて、もういちど、「水のないいけばな展」の作品群を見直し、考えました
花材は、花判さんに注文するのでなく、自分で調達するというのも今回の「花会」のやり方でした。水が無くてもよいものをと花屋さんを見て回り、ヒペリカムとスターチスにしました。ハランの面と線を使ってみようと尋ねたところ、「今は新芽の時期だからハランは10月、ヒペリカムは葉はだめだけど実ならスプレーで濡らせば3日持つ」と教えてくれた信頼できる花屋さんがみつかったのも収穫でした
芝川からの花材は、ネコジャラシはやめて、メリケンガヤツリにしました
らせん状の枯れ物は、木の実のトロッケンゲピンデの先生についていたころ東京堂で購入した物
ストローはやはり、曲げられるプラスチックで、
100均のものでは色が少ないので、以前麻布で購入した物
安定させるために針金をいれました。針金の太さもいろいろ試しました。
そして、できたのが次の作品です
先生に写真をお送りすると、いいけれど綺麗すぎる、すこし弱い・・・というものでした
コロナでもあるしどなたにも招待状はお送りしないつもりでしたが、メールで作品の写真と共に何人かにお知らせし、背水の陣を敷きました
いけばなをなさらない方からは、ピタゴラスイッチのようだ、カラフルで元気が出る、つやつやしている、面白い・・・
同窓生のベテラン由庭さんにも見てもらったところ、ストローを束ねるなど強い所をつくったらどうか・・・
と元気とアドバイスをもらいました
強い所を作り、再度先生に写真を見てもらいOKがでました
このまま、段ボールに入れて運ぼうと思ったら、持ち上げた段階で崩壊
宅配で作品を応募したという「水のないいけばな展」の作品の完成度・強度が作ってみてはじめて大変なことだと実感しました
あらためて、束ねた部分を作り、6つのパートに分けて独立して立つようにして写真に撮り、これに位置番号をつけて、再度1時間以内で組み立てられるようにしました
会場で、他の8名の方の作品を初めて見て、会場の広さも再確認して
先生の、昨日の方がよかった、もっと粗密をつけて、左に青を足して
というご指導で、左に密・強さを出して、ぎりぎり完成しました
席は入り口の予定でしたが、行ってみたら奥に置くことになっていました
3方見のつもりで作ったものの、左からの見え方にまだ弱さがあったので、かえってよかったです
写真係の方が横からと上からも撮影してくださいました
正面から見た、今回の作品、会場で足した青と紫ので左に密を作り
先生からコルクの素敵なマットをお借りして見栄えが良くなりました
会のテーマ: 着眼点から家庭にある素材の変貌を
家庭にある素材: ストロー,コップ,砂利,マットは100均のまな板・コルクマット
花材: ドライフラワー・ケーンカール,ヒペリカム,スターチス,シペラス(メリケンガヤツリ),不明(漂白枯れ物花材)
思いがけず、近所に住む同級生や元同僚が自転車や徒歩で見に来てくれました
再開と時間を割いてきてくれたことがうれしかった
大変つらくて、楽しい制作でした