今年は花判お正月花23番¥2,420
11月にXmas2番¥2,200も奮発したので
今の自分の身の丈に合った価格のセットを選び、
持ち帰ったら若松は玄関の門松に使おう・・・と、これにしました
1.お稽古で
1)
お願いします 2018年のマミフラワー展で購入した赤い布を敷きました
委縮している!
皆さんのお作品を見ていたら、圧倒されました・・・
写真を見ると、赤い布も波打って委縮しています・・・落ち着かなきゃ私
お正月花→格式→正当な花→遊びや奇抜や試しはだめ→私が手を出そうとしてやめた穴の開いた投入れ花器を使った初心者の方がお正月花では遊びはいらなのよと言われてるょ→普通に家にもある投げ入れ花器を使おう→でも、お正月花だもの赤いきれいなガラス花器を使ってみたい→
おろおろと決められない私→でもいけなきゃ
だいたいね、マツや葉ボタンみたいにまっすぐな花材はガラス花器に向かないのよ
広げて見て、のびのびと
キクで広がりを出しました
そうね
2)
途中でSさんがいらっしゃり
今年もロウバイをたくさん持ってきてくださいました
いい香りです
皆さんおみあげにいただいて帰ります
今日は全員の作品を写真に収め、会のブログに残そうと
1番に参上して最後まで居る予定
皆さんの仕上がりを待つ間に、
Sさんのロウバイも使わせていただき、
苦手な壺にいけました
普段は手にしない壺、でもお正月花には向いていると思う
正月飾りの布製の羽子板・凧と水引をいれこみました
お願いします
これは、熊手? お花は理屈じゃないのよ
前回も言われた、「お花は理屈じゃないのよ」
真ん中に集めたあれこれを散らして広げて、これくらいにしましょう
ありがとうございました
花材: 若松,ミニ葉ボタン,小菊,蝋梅,お正月オーナメント,水引
2.家で
1)
足元には、昔先輩方が勉強会で使った赤い板に
今年の干支の子
と来年の丑
この写真を年賀状にしました
2) 切り捨てた松の一枝を使って洗面台に
誕生日に日比谷花壇スタイルでいただいたガーベラとあわせて
トロッケンゲビンデの稲穂飾りや松かさ・太鼓、サクソフォーンのクリップも
3) 前の花材がよくもっているので、花器はいっぱいです
3.今日の花材
1) 松
今日は、11人のメンバーが大王松・若松・根引松をいけました
上・・・若松(クロマツ)の一枝
中・・・若松の葉は短枝に2葉
下・・・大王松(ダイオウマツまたはダイオウショウ)、短枝に3葉
(拾って持ち帰るうちにくしゃくしゃになってしまいました。本来は真直ぐです)
大王松
Pinus palustris Mill.
北米原産
Hiさんが千葉で大王松をご覧になったと写真を見せてくださいました
見上げるような大木にたくさんの大きな松かさがついており
種子がはらはら落ちてきたとのことです
花と緑の振興センターに大木がありました
松かさが落ちてきたらそっともらいたいものだと上級ボランティア講習を受けながら見上げていましたが、ついぞ落ちてこなかった
栃木に通うことを自粛しているので、今年はアカマツの松かさも拾えない・・・
葉がきれいに開く向きを探していける
大王松の葉の先端にΦ10㎜ほどのカラフルな球を刺したアレンジも楽しい
根引松(主にクロマツ
Pinus thunbergii Parl.)
花材用に自然に近い形で3~5年栽培され、
根が付いたまま流通する
「根付く」「地に足が付く」と特に関西で重宝される
正月花として根を見せていけると、根上がり松として縁起が良いとされる
若松(主にクロマツ)
隙間なく植えて、生えてから3~4年の若い木
門松にも使う
黄ばんだ葉や下枝をきれいに落として整形され、この形になって出荷される
今は主にクロマツだけれど、クロマツを雄松、アカマツを雌松と呼び、
一対の門松の左右に使いわける風習もあるとのことです
アカマツ Pinus densiflora Siebold et Zucc.
若松の先端に芽が複数ついていました
クロマツは芽が白い、アカマツは赤い
芽は「マツのみどり」と呼ばれ、この芽が来年の枝となる
庭仕事では、ミドリ摘みが一苦労
10㎝程に伸びたところを指で摘み
切り詰めたり元から取り去ったりして
その年の樹形を決めていく
年末には枯れた下葉をこれも手で掃っていく
「もみあげ」作業
庭師さんの丁寧な仕事で作られる松の樹形
手が入らないとぼさぼさ・・・だけど松かさがつく
球果(松かさ・松ぼっくり)がいい具合についていました
4~5月に咲く雌花が、翌年の秋に熟す
鱗片には翼のついた種子が2個づつあり、風で飛ぶ
種子が一部残っていました
枝の下の方のふくらみ、切り取った枝の跡がある
今葉が付いている枝が3~6本車枝になっている
このふくらみが去年のこの部分になる
今日の若松の一枝には
*来年の枝となる芽(松のみどり)
*一か所から数本今年伸びた枝
*その元には昨年の雌花が今年の秋に熟してできた松かさと
その中には将来の木になる種子
*松かさの下は葉がすべて取り去られた去年の枝
*枝の下の方、こぶのような膨らみは
同じ年に伸びた枝が複数ついていたのを切り取った跡
そんな、若松一本は
こうして種まきから時間と人手がかけられてここに届いたことを教えてくれる
いけこみの前に、バケツの水で汚れを洗う
写真は根引松
手についた「まつやに」はベンジンを含ませた綿で拭くと取れる
いけたあと油(まつやに)が浮くようなら水替えをする
水揚げ: 水切り
出回り: 周年
参考: ①現代いけばな花材事典p.637
2) 葉ボタン
おめでたい花材の1つとして正月花によく使われる
剣山にとめやすく、水揚げももちもよい
水揚げ: 水切り
出回り:10~1月
参考: ①現代いけばな花材事典p.522
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3本あった若松の2本を玄関脇にくくりつけました
年末になるとしめ縄を売り出すお家で上輪を購入して枝に掛けました
上輪を購入するとき伺ったら
「ひもで枝の分かれ目あたりにくくるやり方や枝に輪を通して掛けるやり方もあります」と教えて下さり、
「良いお年を」とごあいさつを交わしたしめ縄屋さん
いつもはこんな会話もしないのに・・・そして
30日の晩は木枯らしが音を立てて吹き荒れ
31日の朝は一転して青空に暖かな日差し
心配になって見ると1本は紙垂がちぎれ(写真)
もう一本は上輪そのものが無くなっていました
探したら30m程東に離れたお宅の駐車場の柵に張り付いていました
きっとこれはうちの・・・と思ってそっと回収
今度は固定しました
これは、今年の厄落としなのでしょうか
それとも、来年も厳しいけれど何とかなるということなのでしょうか
・・・不思議なできごと
お稽古には埼京線池袋の混雑を避けて山手線田端経由にしたり
地下鉄・バス・都電を避けて大塚から歩いたり、今月は日暮里まで歩いた
再び、外出規制となって作楽会が活動休止になるのではないか、
お稽古はあっても自粛して欠席するべきではないのか、
いけばなは私にとって不要不急のことか
26日は
東京の新規感染者が949名、埼玉265名、神奈川480名
家庭でもマスクが呼びかけられるようになった
イギリスからは変異したウイルスが入ってきた
これを書いている31日、東京は1337人
これをピークとして収束に向かってほしい、向かわせなくては
自分にできることは少ないけどそれをする
自粛の年末年始