ねこじゃらし2

いけばな、いきもの、食べ物、音楽、散歩を楽しむ ねこじゃらし

190724 東京音大吹奏楽アカデミー 演奏会

2019年07月24日 | 音楽・美術 他

今年からはじまった吹奏楽アカデミーの第1回演奏会に行ってきました

学生さんは(たった)8名 3月まで高校生だったとはとても思えない堂々とした演奏でした
2曲目は8名だけの室内楽のような美しい演奏でした

講師の先生方が加わっても20名ほど
先生や、指揮者の方が、かわるがわる、アカデミーのめざすところや今日の曲目について
丁寧な解説を加えて下さって、学生さんにとっても私のような聴衆にとっても贅沢な演奏会でした

アンコールは
エルガーの「愛の挨拶」 と ケネス・アルフォードの行進曲「ナイルの守り」
「皆さん、マーチを聴いて元気よくお帰り下さい」・・・と指揮の下野竜也さんはお話が面白い

8名や20名でも吹奏楽ができるのか? 
これはハンデではなくて貴重な試み・体験ととらえている・・・ということでした
少子化や地域性などで、少人数でも音楽ができる、それはどんな形で?
これから来年・再来年・4年生となって、人数が増えて、普通のあるいは大編成の吹奏楽がどう育っていくかも楽しみだけれども
今日の演奏も素敵だった
この学科では吹奏楽指導者となる勉強をされるそうで、
ぜひ、学校の部活動だけでなく、大人の吹奏楽指導にも取り組んでもらえたら・・・と思ってしまいました

自分のいる吹奏楽団も30数名で、普段の練習は欠けたパートばかりだけれど
丁寧な演奏や、バランスを考えた演奏で、こんな風に美しいハーモニーが作れたらいいなと思いました

音大だから偏った少人数編成でもそれに合わせて演奏会用の編曲ができるのだろうけれど
今日の演奏を聴いて、自分のいる吹奏楽団でも、少人数でなにかできたらいいなと思いました

関連するHPはこちら→

190712 桜楽会 いけばな 草月流 123 ウイキョウ、一種いけ

2019年07月13日 | いけばな

先月、エレムルスの時に使った黄色のガラス花器で、もう一度、今度は透けて見える中を生かしていけてみよう

クルクマでは、花器に助けられた、もう一度、一種いけをやってみよう

そんな気持ちで、花器と同系色の花材を選び、
一緒に届いたブルーボールとグラジオラスには、使わなくてごめんなさいしてウイキョウだけでいけました

ガラス花器の中を見てもらいたいので、花材は少なめとおもったのですが
ガラス花器が重く感じるわね
もっと花材を使っていいんじゃない?
左端のウイキョウも、離れて弱い
高さに変化をつけたり、粗密をつけて
はい、どうでしょうか

そうね、良くなった
ちょっと直すわね

ありがとうございました

こうして3枚の写真を見比べると、直していただいた最後のが一番強さを感じる

今日は、一日中ウイキョウの香りがしていました

花材:ウイキョウ
花器:ガラス花器
テーマ:ガラス花器を生かす、一種いけ、花器の色を考える(同系色)


190711 東京音大 シンフォニックウインドアンサンブル

2019年07月11日 | 音楽・美術 他
東京音大の吹奏楽を聴いてきました



課題曲がプログラムにあったせいか、制服姿の高校生の団体が多かった

若々しくて、明るい音 
交響的序曲作品80は心躍りました

ユーフォニアムを初めてこんなにたっぷり聴いた
トランペットの先生が、ユーファニアムの為に書いた曲
自ら指揮棒を振り、ソロ演奏は大学のユーフォニアムの先生
癒される音色、明るく突き抜ける音 いろんな音が出る楽器なんだな
アンコールのパントマイムという曲もよかった

課題曲では、最後に客席に立って拍手を受けておられる方がおられた
課題曲Ⅲの行進曲が東京音大出身の方なので、その方だったのだろうか
実際は50名で演奏するのだろうけれど、今日は大人数で、厚みと迫力のある演奏でした

だったん人の踊りは、指揮者自らの編曲だった
譜面台を置かずに振っておられた

印象的だったのは続いて演奏されたたくさんのアンコール
指揮の汐澤先生も(演奏したのは4年生ということでした)皆もこころから楽しんでいる
楽しさって伝染する
ラデツキーで、こちらを向いた先生の笑顔と、拍手の強弱を体全体で示してくれた打楽器隊が印象的だった
身体から音楽が出ているみたい

確かな技術があってのこの演奏なんだろうけれども
楽しく吹くところだけでも真似したいなと思いました

190709 木を知ろう・森を知ろう会 沼ッ原湿原 2/2

2019年07月10日 | 植物・園芸など

湿原を横切る木道を東へ
霧、曇りでしたが、雨に降られなくてラッキーでした

コバイケイソウ 湿原に来た! という気持ちが高まります

本州の中部以北の高山帯の日当たりのよい少し湿った地に生える多年生草本。小形の梅蕙草の意味。
バイケイソウは、花が白梅の感があり、葉は蕙蘭(シンビジウム→シラン)に似ている。



シモツケ これは木です
もう一種、ベニバナシモツケソウ(草本)があるはずでしたが、私は見つけられませんでした
シモツケソウは葉に切れ込みがある




カラマツソウ属


モウセンゴケを探しましたが、見つけられませんでした・・・


トキソウ 朱鷺草 和名は、トキの羽色、淡い紅色をした花の色にもとづく


ノアザミ 本州、四国、九州の山野に最もふつうな多年生草本 改良品種が切花に使われる
周りのシダは…⁇


イヌコリヤナギ 各地の原野や溝のちかか、山地の湿ったところに生える落葉低木。雌雄異株。柳行李の材料のコリヤナギと似ているが利用価値がないから、犬行李柳。


フジキ藤木(別名ヤマエンジュ ) 福島県以西の山中に生える落葉高木。夏に複総状花序を出して、多数の白色の蝶形花をつける。


一面のニッコウキスゲを期待して行ったのですが、シカの食害で、わずかに木道の間や金網で守られた所に見ることが出来ただけでした


湿原の西側で南に曲がり、揚水ダムの近くで、折り返しました

ズミ(別名コナシ、コリンゴ バラ科) 高さ6~10m 日本全土の山野に生える落葉低木
小枝は硬く、しばしばトゲ状になる 
葉は長楕円形のものと、若枝の3~5裂する葉と、二形がみられる


カラマツの小さな松ぼっくり 
戦後に植林されたものが見られる
落葉高木 葉は長枝ではらせん状につくが、短枝では20~30本束状につく
秋の黄葉が美しい


サワラン沢蘭(アサヒラン旭蘭) 北海道と本州の山中湿地に生える多年草草本


ミネザクラ(別名タカネザクラ) バラ科サクラ属 落葉小高木 
日本の桜の中で最も高いところに自生する


サラサドウダンまたは、ベニサラサドウダン


ヤマハンノキ(カバノキ科) 山野に広く見られる落葉高木
湿原の林の中にひときわ高く見られる
横長の灰色の皮目が目立つ 
葉は卵状長楕円形のハンノキと違い、広卵形~広楕円形で大きな山形の鋸歯があり基部は円形または切形


シナノキはハート形の葉

シナノキの仲間は、花の柄の苞葉が特徴 プロペラのよう


イボタノキ(モクセイ科) No.19 葉先は丸い



戻ったつもりが、道なりに湿原の周囲を回る道に入って北に向かい、そのまま三斗小屋への分かれ道を二筋見送りながら東側を南へ歩き、カラマツの植林を左に見ながら元の東屋へ戻り昼食となりました

階段を上り林の中を歩いて駐車場にもどる 12:10


駐車場近くの展望台からの眺め
眼下にダムの上池がちらっと見えます


フジバカマ 柵の向こうに 河岸の湿った草地に生える多年草 秋の七草


バスで20分ほど下って、発電所へ



係りの方のお話を聞く

記念写真をとって ここでも木の観察

アカシデ(カバノキ科)No.22 たわわに下がる果実

見送られてバスに乗り込み帰路につきました

16:20 帰着・解散
お疲れ様でした

8月はお休み
9月は戦場ヶ原です 楽しみです


参考:
①観察会のしおり
②林将之,2004.フィールドガイド22 葉で見分ける樹木,小学館
③那須塩原市の沼ッ原湿原のHPはこちら→
③平成29.新分類 牧野日本植物図鑑,北隆館

木を知ろう・森を知ろう会


190709 木を知ろう・森を知ろう会 沼ッ原湿原 1/2

2019年07月09日 | 植物・園芸など

バスを仕立てて19名参加、那須の沼ッ原湿原を目指しました7:45
ニッコウキスゲを見たいということで、7月上旬の日程にしたそうです

車中、会長さんからしおりが配られ、説明がありました
①沼ッ原湿原は、那須塩原市の北部に位置し(北緯37°6′東経139°56′)、標高1230m、東西250m南北599mの小さな湿原
 周囲の降水だけで潤っているので水位の増減が激しく、沼になったり干上がったりする
 北の山の向こうは福島県南会津
②日本海側の気孔に属し、年平均気温は10℃以下、年間降水量は2,000ミリ以上
 積雪は11月から5月まで見られ、冬の季節風は特に強い
③ツキノワグマ、ニホンザル、シカなどの哺乳類、
 オオジシギ、カッコウなどの多くの鳥類、
 クロサンショウウオ、モリアオガエルなどの両生類が住む
 植物は約230種確認されている
④昭和42(1967)年の明治100年を記念して奥那須「国民の森」の指定を受け、
 自然休養林としてモミ、トチノキ、カンバ、サクラ、カエデが植えられ、
 遊歩道や道路標示板が作られた。
 昭和48(1973)年に揚水式水力発電の沼原発電所沼原調整池(上池)が湿原の南端にできた
 ・・・この上池、検査の為に5年ごとに空にするそうです。今年がその年。

板室温泉を抜け、湿原東側にある駐車場着



駐車場やダムの周りにはキク科(種名わからない)の花がたくさん
トイレを済ませて、早速駐車場周辺の樹木観察


ヤシャブシ(カバノキ科) ハンノキの仲間、果穂は1~2個


リョウブ No.8 花が咲いていました

リョウブ(リョウブ科)樹皮は剥がれやすく、まだら模様はナツツバキに似る


ミズナラ(別名オオナラ、ブナ科) 標高が高いこの辺りで見られるのは、コナラではなくミズナラ
ズミやレンゲツツジ、カラマツなどど混交林をつくっている
和名は材が多量の水分を含むことから水(ミズ)とついた
コナラに比べて葉柄が短い


ウラジロモミ クリスマスツリーにする木 モミより高いところで見られる
モミに比べて葉先の切れ込みが小さく、裏の気孔線がより白い


森へ入り、しばらく歩いて、階段を下ります
ツキノワグマやニホンザル、シカが生息している


ヤマボウシ No.70 ミズキ科 葉は円形に近く、樹皮はうろこ状に剥がれる


「今日は、ダケカンバの幹の特徴を覚えて帰りましょう」と会長さん
標高が高いので、シラカバではなくてダケカンバが見られる
ダケカンバ(カバノキ科)の樹皮は灰褐色または淡褐色で、果穂は上向き、
横に流れる樹皮が老木になると縦に剥がれる


日本海側気候なので、クマザサではなくチシマザサ(別名ネマガリダケ)、筍は食べられる


下り切った所で右へ、写真は、曲がってから振り返って撮っています


東屋で、水分補給
木道を左に折れて、湿原を西に横切る道に入ります
道なりに右の道にいくと、湿原の東側を通って三斗小屋から福島への道になります

写真はありませんが、駐車場からここまでで観察できた植物は他に・・・
レンゲツツジ(ツツジ科) まだ花が付いていた
ウリハダカエデ(カエデ科) 樹皮は暗緑色でなめらか、縦の黒い筋模様がある
ミネザクラ (別名タカネザクラ、バラ科サクラ属)落葉小高木。日本の桜の中で最も高いところに自生している
オオイタヤメイゲツ(カエデ科) 花は黄白色
オオカメノキ(レンブクソウ科(旧スイカズラ科)) 冬芽がウサギ 
マユミ(ニシキギ科) 山野にふつうの落葉低木だが、ここでは小高木の太いものが見られる 

写真とメモは 次の2/2に続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


写真のないのも含めて 今日1日観察したのは アウイウエオ順で
アカシデ カバノキ科 Carpinus laxiflora (Siebold et Zucc.) Blume No.22
イヌコリヤナギ ヤナギ科 Salix integra Thunb.
イボタノキ モクセイ科 Ligustrum obtusifolium Siebold et Zucc. No.19
ウラジロモミ マツ科 Abies homolepis Siebold et Zucc.
ウリハダカエデ ムクロジ科(旧カエデ科) Acer rufinerve Siebold et Zucc.
オオイタヤメイゲツ ムクロジ科(旧カエデ科) Acer shirasawanum Koidz.
オオカメノキ レンブクソウ科(旧スイカズラ科 Viburnum furcatum Blume ex Maxim.
カラマツ マツ科 Larix kaempferi (Lamb.) Carrière
コバイケイソウ シュロソウ科(ユリ科) Veratrum stamineum Maxim.
ゴヨウツツジ→シロヤシオ
サラサドウダン ツツジ科 Enkianthus campanulatus (Miq.) G.Nicholson
 または、ベニサラサドウダン Enkianthus campanulatus (Miq.) G.Nicholson var. palibinii (Craib) Bean
サワラン ラン科 Enkianthus campanulatus (Miq.) G.Nicholson var. palibinii (Craib) Bean
シナノキ アオイ科(旧シナノキ科) Tilia japonica (Miq.) Simonk.
シモツケ バラ科 Spiraea japonica L.f.
アカバナシモツケソウ バラ科 Filipendula multijuga Maxim. var. ciliata Koidz.
シロヤシオ(別名ゴヨウツツジ) ツツジ科 Rhododendron quinquefolium Bisset et S.Moore
ズミ バラ科 Malus toringo (Siebold) Siebold ex de Vriese
ゼンテイカ(別名ニッコウキスゲ) ススキノキ科(旧ユリ科) Hemerocallis middendorffii Trautv. et C.A.Mey. var. esculenta (Koidz.) Ohwi
タカネザクラ(別名ミネザクラ) バラ科 Cerasus nipponica (Matsum.) Masam. et S.Suzuki var. nipponica
ダケカンバ カバノキ科 Betula ermanii Cham.
チシマザサ(別名ネマガリダケ) イネ科 Sasa kurilensis (Rupr.) Makino et Shibata
トキソウ ラン科 Pogonia japonica Rchb.f.
ニッコウキスゲ→ゼンテイカ
ネマガリダケ→チシマザサ
ノアザミ キク科 Cirsium japonicum Fisch. ex DC.
フジキ(別名ヤマエンジュ) マメ科 Cladrastis platycarpa (Maxim.) Makino
フジバカマ キク科 Cirsium purpuratum (Maxim.) Matsum.
マユミ ニシキギ科 Euonymus sieboldianus Blume
ミズナラ ブナ科 Quercus crispula Blume
ミネザクラ→タカネザクラ 
ヤシャブシ カバノキ科 Alnus firma Siebold et Zucc.
ヤマエンジュ→フジキ
ヤマハンノキ カバノキ科 Alnus hirsuta (Spach) Turcz. ex Rupr. var. sibirica (Spach) C.K.Schneid.
ヤマボウシ ミズキ科 Alnus hirsuta (Spach) Turcz. ex Rupr. var. sibirica (Spach) C.K.Schneid. No.70
リョウブ リョウブ科 Clethra barbinervis Siebold et Zucc. No.8
レンゲツツジ ツツジ科 Rhododendron molle (Blume) G.Don subsp. japonicum (A.Gray) K.Kron



駐車場から湿原で美しいさえずりが聞こえた鳥
ウグイス・・・ほー法華経
カッコウ・・・カッコウ、カッコウ
ホトトギス・・・特許許可局

 

木を知ろう・森を知ろう会