詩絵里(★シェリー★)の星の囁き達

尾崎詩絵里(★シェリー★)の自作恋愛小説及びポエム、写真専用部屋です。掲載文の引用、転載は固くお断りいたします。

小説「KISS IN HEAVEN」第四章

2011年01月07日 | 小説 KISS IN HEAVEN
最初からお読みになりたい方は
http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/d6d06f0bf82506e6c5b1a72c07bf82f3
からお願いします♪

第四章イメチェン

「そういえばさ、天の川はどうしてイメチェンしたわけ」
「未来でいいよ。」
「私・・・・実は・・・う~んと・・まだ、話したくないからまた、今度でもいいかな?」
「いいよ・・・」
「それより、まずコンタクト屋さんだね!!」

未来は、和彦の手をとると、コンタクトレンズを作るように薦めた。
幸い、和彦の視力に合ったワンデー用ソフトコンタクトレンズの在庫があったので早速装着してみた。

「やっぱり~絶対そのびん底メガネよりいいと思ったんだ」
「未来だってびん底だったじゃないかよ・・」
「だから、コンタクト、それもカラーコンタクトにしたんだ・・・ダイエットもしたし、今は、もう死にたいなんて思わなくて人生楽しいよ!」
「死にたいって・・・?」
「あ~うん。なんでもない。じゃ次は、洋服ね、そのボロボロのシャツやめて・・・うんこれなんかどう?」

未来が和彦に薦めたのは、今までに着たこともない、垢抜けたシャツであった。
試着室からでるなり、未来は、その形のいい唇をつぼめて
「ひゅー」
と口笛をふいた。

「かっこいいじゃん。絶対明日から、大場君だとは、みんな思わないよ・・・」
「それって、喜んでいいの?それとも馬鹿にされてるの?」

大場は少しふてくされながら言った。

「いいからいいから」
といって未来は、和彦の袖をひっぱって、女の子がたくさん並んでいる列の最後に並んだ。

「なにこれ?」
「クレープ屋さん。いつか、好きな人とデートでクレープを一緒に食べながら竹下通りを歩きたかったんだ・・・」
「俺じゃ、役不足じゃないの?」
「今度はその性格をもっと明るくしないとね・・・」
というと未来はウィンクをした。

うまくいっとるじゃないか?生き返ってよかったじゃろ」
どこからかあのときの声が聞こえてきた。
(ちょっとせっかくいいところなんだからほっといてくださいよ。)
「いやいや、言い忘れたことがあったんじゃ。おまえは一度生き返ったが1ヶ月以内に好きな子とKISSをしないと、時間が逆戻りして、地獄に落ちてしまうっていうのを言い忘れておった」
「ちょっとそんな大事なこと言い忘れないでくださいよ!!!!!!」
「か・・和彦君?誰としゃべっているの?」
「あ・・ごめん独り言」
「ふ~ん」

と言った未来の顔に少しかげりが見えたのに和彦は気が付かなかった。

~つづく~

最終章はこちらから
http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/d07871b990ee2b0154d51d61555109cb