詩絵里(★シェリー★)の星の囁き達

尾崎詩絵里(★シェリー★)の自作恋愛小説及びポエム、写真専用部屋です。掲載文の引用、転載は固くお断りいたします。

恋愛小説「彼と最後のLOVE LETTER」第一章・第二章

2011年01月17日 | 小説「彼と最後のLOVE LETTER」
彼と最後のラブレター
尾崎詩絵里



第一章 プロローグ
「誰・・・あなたは誰?誰を探しているの?
なんて悲しそうな顔・・・
でもなんかすごく懐かしい顔。見ているとなぜこんなに胸がときめくの?もう少しそばに寄って」

ガバ!!
「ふぅ・・・」
私の名前は、岡崎香織・・・・・18歳
小さい頃から夢でみたことが現実になる。
いわゆる予知夢を見る。
「今の男子は誰だったんだろう?遠い昔に出会ったような。そしてとても懐かしいような」



第二章 一通の葉書


すべての始まりは一通の葉書からだった。

椿薫子様
お元気ですか?
僕は元気です。
約束どおり10年目の今年の8月10日
君の家に逢いに行きます。
ではお会いできる日を楽しみにしています。
島岡俊介


誰?椿薫子って・・・誰?島岡俊介って・・・・
私は宛名も差出人も全く覚えがなく戸惑った・・・

「お母さん、お母さん変なはがきが届いているんだけど・・」
「何・・・このはがき」
「どうする?このはがき」
「っていってもね・・・この家を中古で買ったのは1週間前。10年も昔に住んでいた人の新しい住所なんて不動産屋さんもわからないでしょ。」
「だよね・・・でも、本当にこの島岡俊介って人が会いに来たらどうするの?差出人住所も書いてないから、こっちから連絡もとれないし」
「そうね・・・いまどきの若い人にしては葉書なんてめずらしいわよね」
「感心している場合じゃないよ・・・
お母さんとお父さんは、温泉旅行だからいいけど・・・私この日は一人でこの家にいるんだからね!!」
「まぁ・・・しかたないから、事情を話してあげれば・・・」
「事情???全く見も知らない人に」
「仕方ないでしょう・・・たぶん留守にしていても何度かたずねてくると思うわよ・・」
「やだ・・気持ち悪い・・・」


~つづく~

第三章、第四章はこちらから
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