恋愛小説「恋花」は、
作者のオリジナルフィクション物語であり、登場する人物、団体名は実在するものとは全く関係ありません。
高校3年生の淡くてせつない恋物語を描いていきたいと思っています♪
純愛をテーマにしているので年齢関係なく読める恋愛小説になっています。
☆,。・:*:・゜'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・゜'★,。・:*:・
ご訪問ありがとうございます♪
最初からお読みになる方は下記からお願いいたします。
http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/a0c8b2c73b89bbe44d21aed4421777f2
☆,。・:*:・゜'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・゜'★,。・
第二十三話「三度目の」
放課後、もういいかげんうんざりしながら、松田と香川が正門を出ようとすると
「ちょっとあんたたち!」
ととげのある声が後ろからつきささる。
今度は何よ!
といらつきながら
「はい?」
と二人揃って振り向くなり固まってしまった。
そこには、目を三角につりあげた、藤崎紫苑とぶっちょう面の海藤健人、下をうつむいた美咲星波がいた。
「ちょっと、星波に謝ることあるんじゃないの?」
悪意丸出しの視線におもわず体をこわばらしてしまう。
「いいよ。紫苑・・・いいって」
星波が、紫苑の袖をひっぱる。
「だめよ!甘いこと言っちゃ、クリーニング代でもふんだくってやればいいのよ!
水かけられて風邪ひかなかったからいいようなものを!風邪ひいてたら治療費も請求するところよ・・・それに・・・」
というともう一度ギロリとにらむ。
3年生の中できっての美人といわれているだけに、にらむ姿もさまになっている。
「年増!とか ババァ!ってどういうこと!?あんたたちは、3年生の女子全員を敵に回したいの?」
3年生の中でも1、2位を争うほど、男女共に人気が高い紫苑ににらまれて、そんなことを3年生全体に吹聴されたら、先輩が怖い2年生たち全員からハブにされることは必至だ。
「すみませんでした!!本当に申し訳ありませんでした!!!」
不本意だが、決定的な負け戦だ・・・・
松田と香川は、米つきバッタのように何度も何度も星波に向かって頭をさげると
「失礼します!!」
と言い、大慌てで逃げ出した。
いたたまれなくなってうつむいている星波に紫苑が言う。
「いいのよ。2年生になめられるようになったら、3年生の立つ瀬がないじゃない。
星波は優しすぎるからこういうこと言えそうにないしね。」
と紫苑が優しい声で言う。
「そうそう、こういうことは、紫苑にまかせておけばいいんだよ。」
といい、健人が優しく星波の頭に手を置く。
「うん。」
「まぁ、庄司君たちにもこっぴどく怒られたみたいだけどね。」
紫苑の口から飛び出た言葉に、一瞬金縛りにあったように顔をあげる。
「あぁ、たまたまさっきバスケ部の部室の前を通ったとき、庄司君のどなり声が聞こえたから。あの子あんな穏やかそうに見えて、結構すごかったよ・・・・」
誰が・・なんで庄司君が?
わたしはいぶかしそうな顔で健人を見る。
健人も意外そうな顔をして、静かに首を横にふる。
庄司君にまで
庄司君も知っているんだ。
こんなことになってしまって、もう庄司君に合わせる顔がないよ・・・・
片思いでもいいから、もう少し見ていたかったのに
こんな強制シャットダウンのように終わる恋なんて・・・・・
星波は、下をうつむいたまま、唇をかみしめていた。
~第二十四話「優しさ」へつづく~
◆よければポチをお願いいたします↓ 皆様の応援が、ブログの更新の励みになります☆ 是非よろしくお願いします!!◆
にほんブログ村
☆,。・:*:・゜'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・゜'★,。・
小説の感想、ポエムのリクエスト、感想もお待ちしております。
よければ、気軽にコメ下さい。
(以前、H系及び中傷コメがあったため、承認制になっております。)
アラシゴト中心の日々つぶやきブログもよろしく!
★シェリー★の輝きの小部屋~chez moi~
http://blog.goo.ne.jp/shelly0324
【過去の小説一覧】
こちらから
作者のオリジナルフィクション物語であり、登場する人物、団体名は実在するものとは全く関係ありません。
高校3年生の淡くてせつない恋物語を描いていきたいと思っています♪
純愛をテーマにしているので年齢関係なく読める恋愛小説になっています。
☆,。・:*:・゜'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・゜'★,。・:*:・
ご訪問ありがとうございます♪
最初からお読みになる方は下記からお願いいたします。
http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/a0c8b2c73b89bbe44d21aed4421777f2
☆,。・:*:・゜'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・゜'★,。・
第二十三話「三度目の」
放課後、もういいかげんうんざりしながら、松田と香川が正門を出ようとすると
「ちょっとあんたたち!」
ととげのある声が後ろからつきささる。
今度は何よ!
といらつきながら
「はい?」
と二人揃って振り向くなり固まってしまった。
そこには、目を三角につりあげた、藤崎紫苑とぶっちょう面の海藤健人、下をうつむいた美咲星波がいた。
「ちょっと、星波に謝ることあるんじゃないの?」
悪意丸出しの視線におもわず体をこわばらしてしまう。
「いいよ。紫苑・・・いいって」
星波が、紫苑の袖をひっぱる。
「だめよ!甘いこと言っちゃ、クリーニング代でもふんだくってやればいいのよ!
水かけられて風邪ひかなかったからいいようなものを!風邪ひいてたら治療費も請求するところよ・・・それに・・・」
というともう一度ギロリとにらむ。
3年生の中できっての美人といわれているだけに、にらむ姿もさまになっている。
「年増!とか ババァ!ってどういうこと!?あんたたちは、3年生の女子全員を敵に回したいの?」
3年生の中でも1、2位を争うほど、男女共に人気が高い紫苑ににらまれて、そんなことを3年生全体に吹聴されたら、先輩が怖い2年生たち全員からハブにされることは必至だ。
「すみませんでした!!本当に申し訳ありませんでした!!!」
不本意だが、決定的な負け戦だ・・・・
松田と香川は、米つきバッタのように何度も何度も星波に向かって頭をさげると
「失礼します!!」
と言い、大慌てで逃げ出した。
いたたまれなくなってうつむいている星波に紫苑が言う。
「いいのよ。2年生になめられるようになったら、3年生の立つ瀬がないじゃない。
星波は優しすぎるからこういうこと言えそうにないしね。」
と紫苑が優しい声で言う。
「そうそう、こういうことは、紫苑にまかせておけばいいんだよ。」
といい、健人が優しく星波の頭に手を置く。
「うん。」
「まぁ、庄司君たちにもこっぴどく怒られたみたいだけどね。」
紫苑の口から飛び出た言葉に、一瞬金縛りにあったように顔をあげる。
「あぁ、たまたまさっきバスケ部の部室の前を通ったとき、庄司君のどなり声が聞こえたから。あの子あんな穏やかそうに見えて、結構すごかったよ・・・・」
誰が・・なんで庄司君が?
わたしはいぶかしそうな顔で健人を見る。
健人も意外そうな顔をして、静かに首を横にふる。
庄司君にまで
庄司君も知っているんだ。
こんなことになってしまって、もう庄司君に合わせる顔がないよ・・・・
片思いでもいいから、もう少し見ていたかったのに
こんな強制シャットダウンのように終わる恋なんて・・・・・
星波は、下をうつむいたまま、唇をかみしめていた。
~第二十四話「優しさ」へつづく~
◆よければポチをお願いいたします↓ 皆様の応援が、ブログの更新の励みになります☆ 是非よろしくお願いします!!◆
![にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ](http://novel.blogmura.com/novel_love/img/novel_love88_31_rainbow_4.gif)
☆,。・:*:・゜'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・゜'★,。・
小説の感想、ポエムのリクエスト、感想もお待ちしております。
よければ、気軽にコメ下さい。
(以前、H系及び中傷コメがあったため、承認制になっております。)
アラシゴト中心の日々つぶやきブログもよろしく!
★シェリー★の輝きの小部屋~chez moi~
http://blog.goo.ne.jp/shelly0324
【過去の小説一覧】
こちらから