恋愛小説「恋花」は、
作者のオリジナルフィクション物語であり、登場する人物、団体名は実在するものとは全く関係ありません。
高校3年生の淡くてせつない恋物語を描いていきたいと思っています♪
純愛をテーマにしているので年齢関係なく読める恋愛小説になっています。
☆,。・:*:・゜'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・゜'★,。・:*:・
ご訪問ありがとうございます♪
最初からお読みになる方は下記からお願いいたします。
http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/a0c8b2c73b89bbe44d21aed4421777f2
☆,。・:*:・゜'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・゜'★,。・
第三十五話「声」
「せ・・・星波?」
暗闇に誰か、立っている。
袋を提げているところを見ると、コンビニ帰りだろうか・・・・
男性の声だ・・・
お父さん?
一瞬、体が硬くなる。
今日は、友達とコンサートに行くとしかいっていない。
「星波?」
「あ・・・・」
ゆっくり影が近づいてくる。
どうしよう。受験生が、こんな遅くまで、それも男の子と遊んでなんて父親にわかったら、
絶対に怒られる・・・・・
「あ・・・先輩。こんばんは・・・」
私の、隣で庄司君が、頭を下げる。
「あぁ。」
「け・・・健人!」
影の正体に気がついて、ほっとしたやら、バツが悪いやら。
「じゃ・・・美咲先輩!さっきの約束よろしくね♪
じゃ、海藤先輩、美咲先輩、おやすみなさい!!」
と庄司君は、大きく片手を上げると颯爽と駅のほうへ走り出した。
「あぁ。庄司も気をつけて帰れよ!」
健人も私の前で手を振る。
「あ・・庄司君、送ってくれてありがとう!今日、ありがとう!」
私も一瞬遅れて、庄司君の後ろ姿に手を振る・・・・・
「星波・・・ずいぶん遅かったな。」
「あ・・・うん。」
健人の声に少し苛立ちを感じる。
なんで、親兄弟でも無い、健人に帰りが遅くなったからってむっとされなきゃならないのよ!と思いながらも、なぜか、反抗する気にはならない。
「お袋さんも心配しているんじゃないか?」
「うん。でもさっきメール入れたから。」
「そっか。あんまりお袋さんとオヤジさんに心配かけるなよ。」
というと健人は私の頭を軽く3回ポンポンと叩いた。
「なんか。こういうとき健人って私のお兄ちゃんみたいだね?」
「まぁな。俺は、小さいときからお前の保護者みたいなもんだからな・・・・」
というとふっと一瞬寂しそうな表情が横切ったような気がした。
「庄司もきちんと家まで送ってくれたしな。こんな遅くに、お前を一人で帰したら、
明日、大変なことになっていたけどな・・・」
と健人が軽く笑う。
さっきの表情は、明かりの加減か、私の思い過ごしか・・・・
そういえば、さっき健人に会った瞬間、庄司君の私への呼び方がまた、先輩に戻っていた。
庄司君、もしかして健人に気を遣ったのかな?
などとちょっと思う。
「じゃな・・・また明日の朝な・・・」
というと健人は、軽く手を上げる。
「うん。おやすみなさい。」
私も小さく手を上げる。
~第三十六話「朝」へつづく~
◆よければポチをお願いいたします↓ 皆様の応援が、ブログの更新の励みになります☆ 是非よろしくお願いします!!◆
にほんブログ村
☆,。・:*:・゜'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・゜'★,。・
小説の感想、ポエムのリクエスト、感想もお待ちしております。
よければ、気軽にコメ下さい。
(以前、H系及び中傷コメがあったため、承認制になっております。)
アラシゴト中心の日々つぶやきブログもよろしく!
★シェリー★の輝きの小部屋~chez moi~
http://blog.goo.ne.jp/shelly0324
■ダイエットブログ
今年にはいって▲5kg
ダイエットダイアリー
☆*~アメジストの夜明け~*★
~お酒をやめないダイエット~
http://blog.goo.ne.jp/junka0830
もよければ遊びに来てください♪
【過去の小説一覧】
こちらから
作者のオリジナルフィクション物語であり、登場する人物、団体名は実在するものとは全く関係ありません。
高校3年生の淡くてせつない恋物語を描いていきたいと思っています♪
純愛をテーマにしているので年齢関係なく読める恋愛小説になっています。
☆,。・:*:・゜'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・゜'★,。・:*:・
ご訪問ありがとうございます♪
最初からお読みになる方は下記からお願いいたします。
http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/a0c8b2c73b89bbe44d21aed4421777f2
☆,。・:*:・゜'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・゜'★,。・
第三十五話「声」
「せ・・・星波?」
暗闇に誰か、立っている。
袋を提げているところを見ると、コンビニ帰りだろうか・・・・
男性の声だ・・・
お父さん?
一瞬、体が硬くなる。
今日は、友達とコンサートに行くとしかいっていない。
「星波?」
「あ・・・・」
ゆっくり影が近づいてくる。
どうしよう。受験生が、こんな遅くまで、それも男の子と遊んでなんて父親にわかったら、
絶対に怒られる・・・・・
「あ・・・先輩。こんばんは・・・」
私の、隣で庄司君が、頭を下げる。
「あぁ。」
「け・・・健人!」
影の正体に気がついて、ほっとしたやら、バツが悪いやら。
「じゃ・・・美咲先輩!さっきの約束よろしくね♪
じゃ、海藤先輩、美咲先輩、おやすみなさい!!」
と庄司君は、大きく片手を上げると颯爽と駅のほうへ走り出した。
「あぁ。庄司も気をつけて帰れよ!」
健人も私の前で手を振る。
「あ・・庄司君、送ってくれてありがとう!今日、ありがとう!」
私も一瞬遅れて、庄司君の後ろ姿に手を振る・・・・・
「星波・・・ずいぶん遅かったな。」
「あ・・・うん。」
健人の声に少し苛立ちを感じる。
なんで、親兄弟でも無い、健人に帰りが遅くなったからってむっとされなきゃならないのよ!と思いながらも、なぜか、反抗する気にはならない。
「お袋さんも心配しているんじゃないか?」
「うん。でもさっきメール入れたから。」
「そっか。あんまりお袋さんとオヤジさんに心配かけるなよ。」
というと健人は私の頭を軽く3回ポンポンと叩いた。
「なんか。こういうとき健人って私のお兄ちゃんみたいだね?」
「まぁな。俺は、小さいときからお前の保護者みたいなもんだからな・・・・」
というとふっと一瞬寂しそうな表情が横切ったような気がした。
「庄司もきちんと家まで送ってくれたしな。こんな遅くに、お前を一人で帰したら、
明日、大変なことになっていたけどな・・・」
と健人が軽く笑う。
さっきの表情は、明かりの加減か、私の思い過ごしか・・・・
そういえば、さっき健人に会った瞬間、庄司君の私への呼び方がまた、先輩に戻っていた。
庄司君、もしかして健人に気を遣ったのかな?
などとちょっと思う。
「じゃな・・・また明日の朝な・・・」
というと健人は、軽く手を上げる。
「うん。おやすみなさい。」
私も小さく手を上げる。
~第三十六話「朝」へつづく~
◆よければポチをお願いいたします↓ 皆様の応援が、ブログの更新の励みになります☆ 是非よろしくお願いします!!◆
![にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ](http://novel.blogmura.com/novel_love/img/novel_love88_31_rainbow_4.gif)
☆,。・:*:・゜'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・゜'★,。・
小説の感想、ポエムのリクエスト、感想もお待ちしております。
よければ、気軽にコメ下さい。
(以前、H系及び中傷コメがあったため、承認制になっております。)
アラシゴト中心の日々つぶやきブログもよろしく!
★シェリー★の輝きの小部屋~chez moi~
http://blog.goo.ne.jp/shelly0324
■ダイエットブログ
今年にはいって▲5kg
ダイエットダイアリー
☆*~アメジストの夜明け~*★
~お酒をやめないダイエット~
http://blog.goo.ne.jp/junka0830
もよければ遊びに来てください♪
【過去の小説一覧】
こちらから