恋愛小説「メールの涙」は、作者のオリジナルフィクション物語であり、登場する人物、団体名は実在するものとは全く関係ありません。
純愛をテーマにしているので年齢関係なく読める恋愛小説になっています。
よければ、気軽にコメントください。
*****************
ご訪問ありがとうございます♪
最初からお読みになる方は、こちらからお願いいたします。
http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/1edeb6349295eff60b38a06dbd50b6a9
*********************
第七章 詩織の思い
詩織と啓祐は、今や、どこからみてもお似合いのカップルのように仲むつまじく見えた。そう啓祐の心の苦しみを除けば。
晴れた、土曜日、啓祐と詩織は、東京郊外にある、夢の国、ドリームランドに来ていた。
一通り、アトラクションを楽しむと、二人は、洒落た園内のレストランでお昼をとった。
夢の国は、土曜日ということもあって、周りは、家族連れやカップルで一杯だった。
食後のアイスティーのストローを指でいじりながら詩織が言った。
「私。小さい頃からの夢だったんだ。」
詩織はその純粋な瞳で啓祐のことをまっすぐに見つめた。
「夢って?」
(だめだ。詩織それ以上言わないでくれ)
「好きな人と、ドリームランドに来るのが。小さい時ドリームランドのCMを見ていて、いつか好きな人と一緒に来たいなって思っていたの。」
「・・・。」
ものすごい勢いで詩織の切ない思念が次々に啓祐の心の扉をおしやって、心の中になだれ込んでくる。
「はっきりきくね。啓祐君は私のことどう思っているの?」
(神様!お願い啓祐君も私のこと好きでいて!)
「・・・」
(なぜ黙っているの?もしかして彼女がいるとか?・・ってことはないよね。じゃあやっぱり私の片思いなんだ。)
「詩織の片思いなんかじゃないよ」
「じゃあ・・・」
詩織の顔が、一瞬ぱっと明るくなった。
「でも僕は誰とも付き合えないんだ」
啓祐は、下をうつむいて言った。
「なぜ?」
(何言っているの?啓祐の言っている意味わからないよ)
「今、詩織、何言っているの?啓祐の言っている意味わからないよ。って思ったでしょう」
「うん。」
(確かにそう思ったけど、どういうこと?)
啓祐は、あまりにもせつなすぎる詩織の心に触れてしまったことに、後悔しながら
深いため息をつくと言った。
「僕には人の心が読めるんだ」
「どういうこと?」
詩織の心は、ものすごい勢いで暗い雲に覆われていった。
もちろん啓祐の心がそう読んでいるだけだが。
(小百合の時と一緒だ・・・)
「啓祐君?それって読心術のとか?」
「そうだよ。」
啓祐が、答えると詩織の顔が青ざめた。
「啓祐君!わ・・私の心・・・ずっと読んでいたの?」
「いや。読みたくなかった。詩織とは普通につきあいたかったから。でもどんどん詩織の気持ちがなだれ込んできて」
「嘘よ!そうやって私のことをふろうと思っているんでしょう!」
「嘘じゃない。それに俺は・・詩織の悲しみを知っている」
「!どういうこと」
「ごめんこれ以上は。」
啓祐は、伝票をもって歩き出した。その手を詩織が握ったその瞬間。
ものすごい思念が流れてこんできた。
詩織の思念は、疑問と不安でぐちゃぐちゃだった。
でも、その先に強い意志をもった言葉が心の中にあった。
(啓祐君。嫌だよ。そんなの。待っているからね。私。)
~第八章 啓祐のブログへつづく~
http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/bbff3635cf5329703ab78b1c5beed97c
*********************
にほんブログ村
↑よければポチしてください♪
日々つぶやきブログもよろしく!
★シェリー★の輝きの小部屋~chez moi~
http://blog.goo.ne.jp/shelly0324
**************************:
過去の小説一覧
http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/7a68ca5ccfad81ab3cc156c0c126dc98
よければこちらにも遊びにいらしてください♪
************************
純愛をテーマにしているので年齢関係なく読める恋愛小説になっています。
よければ、気軽にコメントください。
*****************
ご訪問ありがとうございます♪
最初からお読みになる方は、こちらからお願いいたします。
http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/1edeb6349295eff60b38a06dbd50b6a9
*********************
第七章 詩織の思い
詩織と啓祐は、今や、どこからみてもお似合いのカップルのように仲むつまじく見えた。そう啓祐の心の苦しみを除けば。
晴れた、土曜日、啓祐と詩織は、東京郊外にある、夢の国、ドリームランドに来ていた。
一通り、アトラクションを楽しむと、二人は、洒落た園内のレストランでお昼をとった。
夢の国は、土曜日ということもあって、周りは、家族連れやカップルで一杯だった。
食後のアイスティーのストローを指でいじりながら詩織が言った。
「私。小さい頃からの夢だったんだ。」
詩織はその純粋な瞳で啓祐のことをまっすぐに見つめた。
「夢って?」
(だめだ。詩織それ以上言わないでくれ)
「好きな人と、ドリームランドに来るのが。小さい時ドリームランドのCMを見ていて、いつか好きな人と一緒に来たいなって思っていたの。」
「・・・。」
ものすごい勢いで詩織の切ない思念が次々に啓祐の心の扉をおしやって、心の中になだれ込んでくる。
「はっきりきくね。啓祐君は私のことどう思っているの?」
(神様!お願い啓祐君も私のこと好きでいて!)
「・・・」
(なぜ黙っているの?もしかして彼女がいるとか?・・ってことはないよね。じゃあやっぱり私の片思いなんだ。)
「詩織の片思いなんかじゃないよ」
「じゃあ・・・」
詩織の顔が、一瞬ぱっと明るくなった。
「でも僕は誰とも付き合えないんだ」
啓祐は、下をうつむいて言った。
「なぜ?」
(何言っているの?啓祐の言っている意味わからないよ)
「今、詩織、何言っているの?啓祐の言っている意味わからないよ。って思ったでしょう」
「うん。」
(確かにそう思ったけど、どういうこと?)
啓祐は、あまりにもせつなすぎる詩織の心に触れてしまったことに、後悔しながら
深いため息をつくと言った。
「僕には人の心が読めるんだ」
「どういうこと?」
詩織の心は、ものすごい勢いで暗い雲に覆われていった。
もちろん啓祐の心がそう読んでいるだけだが。
(小百合の時と一緒だ・・・)
「啓祐君?それって読心術のとか?」
「そうだよ。」
啓祐が、答えると詩織の顔が青ざめた。
「啓祐君!わ・・私の心・・・ずっと読んでいたの?」
「いや。読みたくなかった。詩織とは普通につきあいたかったから。でもどんどん詩織の気持ちがなだれ込んできて」
「嘘よ!そうやって私のことをふろうと思っているんでしょう!」
「嘘じゃない。それに俺は・・詩織の悲しみを知っている」
「!どういうこと」
「ごめんこれ以上は。」
啓祐は、伝票をもって歩き出した。その手を詩織が握ったその瞬間。
ものすごい思念が流れてこんできた。
詩織の思念は、疑問と不安でぐちゃぐちゃだった。
でも、その先に強い意志をもった言葉が心の中にあった。
(啓祐君。嫌だよ。そんなの。待っているからね。私。)
~第八章 啓祐のブログへつづく~
http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/bbff3635cf5329703ab78b1c5beed97c
*********************
にほんブログ村
↑よければポチしてください♪
日々つぶやきブログもよろしく!
★シェリー★の輝きの小部屋~chez moi~
http://blog.goo.ne.jp/shelly0324
**************************:
過去の小説一覧
http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/7a68ca5ccfad81ab3cc156c0c126dc98
よければこちらにも遊びにいらしてください♪
************************