詩絵里(★シェリー★)の星の囁き達

尾崎詩絵里(★シェリー★)の自作恋愛小説及びポエム、写真専用部屋です。掲載文の引用、転載は固くお断りいたします。

恋愛小説「真夏のような恋したい!!」第一章、第二章

2011年01月26日 | 小説「真夏のような恋したい!」
真夏のような恋がしたい!!
尾崎 詩絵里


第一章 バースデープレゼント

「理奈ちゃん、今日の髪型最高だね」
「理奈様 本日の服装は大変お似合いで」
というなり二人が抱きついてきた。
「ちょっとちっと!!秀、翔やめてよ!!」
「もうわかった、わかったって、誕生日プレゼントでしょ!!何が欲しいの今年は?」
「俺は理奈ちゃんのハート」と秀
「俺は理奈ちゃんとデートしたいな」と翔
「冗談なら何もあげないわよ」
バシ!バシ!
理奈は、調子にのる二人、秀と翔の頭を軽く叩いた。
「ところで、玲奈ちゃんは」
「お姉ちゃんが、あんた達にプレゼントあげるわけないでしょ!!」
あ・・・っと読者の皆さんに自己紹介しなきゃね。私は、足利理奈。そしてさっきから、うるさいのが、隣に住む、幼馴染の織田秀(しゅう)と翔(しょう)この二人はいわゆる双子。でも二卵性双生児だから、顔も性格もまったく違うんだけどね。
そしてまたまた私のところも同じく双子。
双子の姉が玲菜。私達と違ってすごく優秀なの。いわゆるがり勉タイプ。
で私達4人は今年から大学2年生。
優秀なお姉ちゃんはT大学。私と秀、翔は、都下に位置するC大学。
いつまでたっても私だけ彼ら二人と腐れ縁。
「でもさ~理奈さ~誕生日プレゼントもそうだけど、いつもバレンタインのチョコとか、俺達への義理チョコだけってやばくない??」
「そうそう、玲奈ちゃんは、ちゃんと彼氏がいるのにね」
がり勉タイプのお姉ちゃんは、同じT大学の1年上の先輩の源頼国(みなもとのよりくに)さんという同じく、がり勉タイプだけどイケメンの彼氏をゲットしちゃっているのであった。
「あんた達がいつも引っ付いているから、私には。いつまでたっても白馬の王子様が現れないんじゃない!!二人だって一緒でしょ?好きな子とかいないの?私にばかりかまってないで・・・」
「俺達が好きなのは、理奈ちゃんだけだもんね~」
というと秀と翔は顔を見合わせた。
「はぁ・・・・」理奈はため息をつくしかなかった。
「とりあえず、がっこ行こう・・・」
(私はいつになったら狂おしいほどの身も心もこげるような恋ができるのであろうか?)


第二章 サークル

せめてせめてサークルだけは別にすればよかったのだが、映画好きの二人に誘われ理奈は「映画研究会」にほぼ強制的に入れられた。
ちなみに秀の翔も顔はまったく似ていないが幼馴染の理奈からみても、イケメンである。
なので、いつも男性の主役は秀か翔がやることに自然となってしまう。
秀も翔もかっこいいから女性にはよくもてる。
理奈から、バースデープレゼントをもらわなくても、必ず毎年何人かからはもらってくる。

「じゃ・・・今回の映画の題名だが『真夏のような恋がしたい!』で決定だな。
と部長の武田が誇らしげに言った。すごく甘く切ないラブロマンス。最後は浜辺でカップルが抱き合いキスを・・・・」
「ふる!!ラブロマンスもカップルも死語でしょう。まあ・・とりあえず、純愛なわけね・・
で配役は?」と髪の毛を金髪に染めている佳織が訊いた、佳織はいままでの映画すべて主役をはっていた。
「今回は新鮮さを出すためにごめん佳織、理奈を主役に使おうと思っているんだ」と部長が言った。
「いいんじゃない。ってことは、私は、主人公のライバル役ってとこかしら?」
「あたり!!さすが佳織。よろしくな・・」
「理奈さん・・・よろしくね」というと佳織は女王の微笑を浮かべた。
「で・・・私の相手役は??」
「今回は、秀と翔の二人で、理奈を取り合いしてもらうことにする。」
(え~!!!!プライベートでもしょっちゅう顔を合わせている二人と・)
「ちょちょっと待ってください。私がこの二人のどちらかとラブシーンをするんですか?」
「まあそういうことになるな、じゃ、今日のミーティングはこれにておしまい!!撮影は来週からだな・・・
それまでに脚本の見直し、豊臣康弘(とよとみやすひろ)よろしくな・・・」
「はい」
「ちょっとまった!!」フル(^^;)
「僕も理奈ちゃん争奪戦に参加をさせていただけませんか?」いつもは部長の決めたキャストに文句を言ったことのない、副部長の徳川礼(とくがわれい)が言い出した。
「OKOK・・・じゃ・・礼君も一緒に争奪戦に豊臣ちゃんよろしくね・・・」
「はい。」
理奈は急にドキドキし始めた。礼先輩といったら、昨年のミスターキャンパスに選ばれた(いまだにやっているのもすごいのだが)イケメン中のイケメン、さわやかな芸能人でたとえると小栗旬君タイプである。
「礼先輩どうぞよろしくお願いします!」
「こちらこそね理奈ちゃん」
そんな二人のやりとりを秀と翔が見ていた。

家に帰ると理奈は早速、玲菜にその話をした、
「でね・・・結局あの二人と礼先輩の3人が私を取り合うことになるのよ。」
「ふ~ん。で、理奈は誰とくっつきたいの?」
「え!!!いきなりお姉ちゃん核心に触れないでよ!!!!」
「で・・・・秀、翔、徳川さん?」

「私ね・・・熱い、熱い恋をしたいの。心がこげちゃうような。一日中、その人のことだけを考えていられるような」
「ふ~ん。いいかもしれないけど、別れたときはかなり落ち込みも激しいよ。」

そう・・・なぜか玲菜お姉ちゃんはもてる。
小中高とずっと私よりも、もてていた。でもT大学に入るのを目指していたため、ずっと男の人を相手にしていなかった。そんなこんなでいつのまにか「男嫌い」だと思われていたらしい。
「私と頼国さんとの恋は、もうその時期は過ぎて・・・今はすっかり落ち着いて、お互いに空気みたいな存在かな?」
「え・・・・空気みたいな存在って」
「普段そばにいてくれるのがあたりまえなのに、いなくなっちゃうと苦しくて、苦しくて
死んじゃいそうになっちゃうの・・」
「ふ~ん」
「理奈、恋ってね、歯車みたいな物なんだよ。ある速さでまわっている男性がいるでしょ、そこに理奈が、ぴったしはまれば、同じように二人で回転し、熱く、熱く回っていく。
世界もバラ色!!でもほかにもっと速さが違う歯車・・・まあいわゆるライバルとの波動があえば、そっちにつられて回ちゃったりして・・・
いつのまにか失恋!!なんてこともあるしね・・・順調に回っていた歯車がさび付いちゃう事だってあるんだよ」
「すっごい!!お姉ちゃんさすがT大学!恋愛の達人!!」
「あのね・・・・それに恋は、しようと思ってするものじゃないんだよ。いつのまにか出会って落ちてしまうもの・・・私と頼国さんのときもお互いに一目あった瞬間から恋に落ちて・・・・二人の視線は絡み合い・・・・お互いの鼓動は、共鳴しあい・・・そして・・
ふたりは自然にごくごく自然につきあいだしたんだよ・・・」
「そっか・・・・・恋は、するもの、探すものではなく、自然に落ちる物なんだね・・・どっかに恋おちてないかな???」
「そういう落ちるじゃないけどね・・・ww」

~つづく~
つづき「第三章」
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