六月の間中は超える事のなかった三十度の気温の壁も、七月の声を聞いた途端軽々と超えこの陽気が延々と続きそうな感じです。
私といえばこの暑さにもめげず筆の進みならぬ、指の動きも滑らかに台本創りは順調に進んでいます。
ええ、ようやく劇中の彼等ないし彼女達が自分の意思を持ち始めたらしいのです。それが証拠に作品は当初予定していた展開とは違う方向に動き始めたのです。登場人物が自分の存在を主張し始めました。それは登場人物がなかなかその場面からいなくならない事を意味します。場面の一つ一つに出てくる人物が固有の人生を羽織り始め、その人生から生まれた口調が生まれ、考え方が明確になり、そこから生まれた他人との緊張関係が生まれてきます。一つ一つの場面が濃密になって来ているという事なのです。
これは歓迎すべき事です。こうなると台本創りは苦痛の場所から快楽の場所へと変貌を遂げるのです。
この時間があるから台本創りはやめられない。
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