小屋入りから翌日の初日に至るまでの時間は、まさに怒涛の如き激しさと速さで過ぎ去っていきます。
また、この時間が役者にとって過酷な時間でもあります。
なにしろ私どもの様な弱小劇団にとって、舞台づくりやゲネプロを一日ずつ取るといった優雅な事はできません。
舞台作りから楽屋作り、照明音響の手伝い、役者たちは休む暇はありません。
その間でも稽古場稽古では得られない現実の舞台を検証し、その舞台に立つ自分をイメージしてその現場に適合していく為の工夫をしていかなくてはなりません。
舞台作りが一段落すると、スタッフの補助役だった役者たちは本来の姿に立ち戻り役者として舞台に立ち、衣装を着け照明の中に立ちます。
云う所の「場当たり」というやつです。
その前に舞台監督による舞台ツアーで、導線や舞台裏の注意点などの説明を受けます。
小屋入りの一日目はここまでです。
二日目の昨日は初日場当たりの残りをし、転換確認と暗転移動の稽古。
そして舞台稽古と本番と続きます。
この間の役者の肉体的な負担は大きいものですが、充実感もまた大きいものです。
所謂、やってる感ってやつです。
19:00に始まった初日の舞台は20:50に終了。
お陰様で好評の内に初日打ち上げに繰り出した次第です。
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