さて、本番三週間前。
集中稽古が始まりました。
これまでの隔日の稽古から連日稽古になるわけです。
これからが本格稽古です。
これまでの稽古で言えることは、役者はなんて安心したがる人種なんだろうということです。到達した場所を手放さないんですよ。
そこを出発点にすれば君は一段階段を上がることが出来るんだよ、と言ってもまず役者は安心を選択して無為な時間を過ごすんです。
まあ、演出の言葉が腑に落ちるまでの時間ですがね。
それは分かります、其れは分かるんですが・・・なるべく無駄な時間を短くする事に努力して欲しいんです。
その為には頭を使うことですよ、考えることですよ。
でも一瞬の安心を求めるんです役者は。
本番まで三週間「しか」ないじゃないんです。
表現者は本番まで三週間「も」あると思わなけりゃ駄目なんですよ。
最後まで最良の自分を求めて足掻き通さなくてはならないんです。
その足掻きが自分を高める為のエネルギーなんですから。
それは自分に対する期待と欲がなせる技なんです。
もっと自分にプライドを持って欲しいもんです。
いくら自分の殻を打ち壊せと演出が言っても、結局打ち壊すのは役者本人なんですから。
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