昨日20年振りに戦友との再会をしてきました。
彼の名は早川覚君。
現在北海道根室で有名な洋菓子店「早川」の経営者です。
彼との出会いは20年前遡ります、彼が32歳の時でした。
当時活発に活動していた根室青年会議所(JC)が全国大会の当番になり、記念事業の一環として北方四島を題材にした演劇を作りたいとの提案があり、彼はその実行委員長として私の前に現れました、私が56歳の時です。
32歳といえば青年会議所の中でもまだ入りたてのぺーぺーの彼が実行委員長になったのは、何となく学芸会程度の事を上層部が考え、それだったら若いのに任せても構わないという判断だったからなんでしょう。
でも何の因果かその依頼は私の所に来たわけです。
彼は芝居にはズブの素人でしたから芝居作りというもののイロハを知りません。
ところが私は当時翌年に劇団芝居屋を立ち上げようとしている血気盛んな時でしたから、関わるのなら学芸会程度を作る気はさらさらありません。
台本は創作で、会場は文化会館、根室市民70名出演の市民劇という無理難題な条件を提示しました。
半ば断られてもという条件でしたが、彼の熱意でGOOサインが出ましてね、やる事になったんです。
それからの彼の苦労は大変だったそうです。
そりゃそうですよ、ズブの素人さんが私の無理な条件を上層部を説得し、資金を調達しながら対外的な交渉をし、市民の募集、稽古場の確保等々、これをすべてこなしたんですから大したもんでした。
2001年8月に「九月五日」という私の作品が根室文化会館で60人の根室市民の出演で上演されました。
いや感動的な日でしたよ。
飲みながら当時の苦労を話す彼は、その当時の熱っぽい彼でありました。
まさしく彼は戦友でありました。
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