序破急

片足棺桶に突っ込みながら劇団芝居屋を主宰している爺です。
主に芝居、時々暮らしの中の出来事を書きます。

「通る夜・仰げば尊し」物語3

2014-12-08 17:32:00 | 覗かれる人生芝居
第二場。




さてホールの告別式の模様替えは澄江の抗議で豪華に変更する事は決まったが、なんてたって町から車で1時間半もの僻地だからね、ホタムイ地区は。




卒業生で今回の葬儀を任された光彦の発案で、それは明日の朝という事にして、まずはこれから始まる通夜の準備にかかったもんさ。




会場の設営は葬儀社の仕事と追い出された孝男は仕方なく、通夜に出席する人を迎える為に寒い玄関口に立つ。







まず民宿の泊まり客の為に晩飯と作った澄江が来る。








その間も着々と光彦と民子が働き、会場が出来上がっていくんですな。








澄江を追う様に園田睦夫の教え子第一号の川田美智子が部下の河本玲奈を伴い現れるんですな。










そりゃ、おばさん二人が在っちゃえば話が長くなりますよ。


病名が脳梗塞だってこと、先生の最後が町の教育委員会から表彰されて日で床の間で燕尾服のまま亡くなっていた事、葬儀は無宗教でやる事・・・・








無宗教ってなんだ・・・坊さん呼ばないだと・・・坊さん呼ばなかったら誰が御経読むのさ・・・だから御経読まない葬儀なんだと・・・お経呼ばなかったら成仏できねえべさ・・・先生の遺言なんだと・・・あら、先生の・・・こんな話が止めどもなく続くんだなこれが。








ようやく話が終わってご対面という事なるんだね。




さすがに美智子は自分で会社を切り盛りしているだけに取り乱したりなんかしない。




大人だよね。









美智子を案内した孝男は再び訪問者の為に玄関に立つ。




次は誰が来るんだろうねえ・・・・




この続きはまた次に。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿